レポート


 HP管理人から=奄美けんむんフェスタ実行委員会の事務局を務める中山清美さんからけんむんシンポについて、寄稿していただきました。奄美の森に棲(す)むという妖怪「けんむん」の視点で、世界自然遺産と環太平洋環境文明史を語るユニークな試みです。
  他に資料(PDF)も掲載しています。ご覧いただければ、と思います( 写真はけんむんシンポジウム実行委員会提供)。

龍郷町でけんむんシンポ開催−奄美市立奄美博物館長 中山清美

 奄美けんむんフェスタ実行委員会は7月27日、奄美の人々に恐れられ、また親しまれてきた妖怪「けんむん」の視点で、世界自然遺産と環太平洋環境文明史を語る「けんむんシンポジウム」を鹿児島県龍郷町のりゅうゆう館で開催した。

鷲谷いづみ東京大学教授

 第3回目となる今年は「自然とひと・けんむんが共生する島嶼(しょ)」である奄美群島が本土復帰60周年の節目を迎えることから規模を拡大。沖縄の妖怪「キジムナー」を含め、日本全国から集まった各界の有識者9人がそれぞれの島々に棲む妖怪の目を通して環境や文化の研究発表と交流を行った。
 「世界自然遺産研究の取り組み」では、岡野隆宏鹿児島大学特任准教授、宮本旬子鹿児島大学准教授、石川拓哉環境省奄美自然保護官、鷲谷いづみ東京大学教授の4人が順番に登壇。世界自然遺産、希少植物、野生動物、生態学について、専門家の立場から奄美の特徴をそれぞれ紹介した。

岡野隆宏鹿児島大学特任准教授
高宮広土札幌大学教授

 「奄美・琉球における地元研究の取り組み」については、沖縄県名護市教育委員会の宮城弘樹さんが「今帰仁グスク」の世界遺産登録と効果を報告。続いて伊仙町教育委員会の新里亮人さんは、「けんむん」は山の資源と共に縄文時代相当期からすでに島に生息していた可能性がある、と考察した。
 「 環太平洋文明史研究の取り組み」では、高宮広土札幌大学教授が先史時代の人は環境に影響を与えず、うまく自然と調和してきたと言える。シマの遺産は世界を視野に入れて考えられる貴重な島嶼(しょ)であると報告した。
  また、米延仁志鳴門教育大学准教授は、年縞堆積物(堆積物に見られる一年ごとの縞模様)を使う年代測定などの研究方法を紹介した。
  この他、龍郷町秋名平瀬マンカイ保存会会長の窪田圭喜さんが、南方的儀礼のノロ神による「平瀬マンカイ」の民俗事例を映像で紹介した。

登壇者全員によるシンポジウム

多くのけんむんファンが聞き入ってくれた

 ・けんむんシンポ内容実施報告はこちら(PDF)
 ・けんむんシンポのアンケート結果はこちら(PDF)

(2013.08.10up)


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