国土交通省の補助を受け、財団法人住宅生産振興財団

 と     と財団と共同で設立した事業で、住宅の建設や維持

             管理、 流通  、まちづくりなどについてモデル的な活 

       動を 行うNPOや市民団体、まちづくり協議会などの 

       団体を支援する事業です。
 

 
住まい・ 
    まちづくり担い手事業

HOMEへ

 

     

住まい・まちづくり担い手事業        

     今年度は全国より219件の応募があり、113件が採択されました。(県内では、当法人を含む6団体が選定)

 本事業は、南部地区の3地区で締結したまちづくり協定の熟度を高めるため、核となる建築物のデザインを検討するなど、
 住民レベルにおける景観づくりを支援するものです。

 





   活動地区の概要
 須賀川は、奥州街道屈指の宿場町として栄えていた頃、松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅において七泊八日滞在し、地元の文化人と交流を深めたまちです。時は経て、町の様相は変わったが、その頃の面影を残す建物や職人文化・伝統工芸が今もなお、息づいています。
  
 南部地区は須賀川中心市街地に位置し、近年、地区内を通る県道の拡幅事業を契機として、住民と自治体との協働作業により「風流で潤いのあるまちづくり」が進められ、良好な住環境の形成による安全・安心・安住を目指した「あんみっつのまちづくり」に取り組んでおり、平成20年3月、地区内の3地区において『まちづくり協定』が締結され、まちづくりの実践が進んでいます。










   
      活動内容
 『まちづくり協定』については、協定締結者・近隣住民・団体関係者に対して、リーフレットによる協定事項の広報はしていますが、実際には新築や改築が行われる場合の個々のデザインの共有は難しい現状であるため、専門的な知識を有するメンバーにより地区のデザインの追求を行い、それらを提案していくことで、住民レベルにおける景観づくりの支援を図るための次の活動を行います。
 
 (1)ワーキング委員会 (2)シンポジウム (3)先進地視察
   







  ワーキング委員会 


  ワーキング検討委員会 2009.8.11 須賀川南部地区建物調査 2009.8.24
本事業の拠点となる「蔵」において第1回目の事業委員
会が開催され、活動を具体化するにあたりこれまでの情
報を共有した他、取り組み内容を協議しました。
地元建築業界において専門的立場にある建築家によ
り、3つの通りに並ぶ建築物の用途・老朽度・構造・階
級・老朽度や特徴などの調査を行いました。

      
      
                   

 第5回ワーキング委員会 2009.10.22
 第9回ワーキング委員会 2009.11.17
  会津若松視察で学んだことを同事業の取り組みに照
らし、須賀川市の景観づくりにどう反映できるか考えを
巡らしました。
 3地区の細部のデザイン要素を分析し、抽出したデザ
イン要素の中で「風流のまちづくり」の基本となる素材に
ついて話し合いました。




     シンポジウム
                         
             【第1回シンポジウム2009.9.10】

    講師:弘前大学 北原啓司教授
  演題:『建物・街なみ景観について』
 
  弘前で取り組んだ良好なまちなみ景観づくりに向けた事例の
   紹介等が行われ 出席者たちは今後須賀川で実施する取り組
   みに照らし、須賀川らしい建物と景 観の保全・再生に向けて
   思いを巡らせていました。

      【第2回シンポジウム2009.12.18】

       講師:弘前大学 北原啓司教授
    
  これまでの事業で進めてきた、優良な景観づくりへつなげるまち歩きな
   どの各種調査を踏まえ、須賀川南部地区のまちづくり協定締結・各
   通りのデザインについて、意見を交換。また、北原教授より検討結果に
   対するアドバイスや、教授が手掛けた他のまちでの事例紹介スライドに
   目をやるなどして、須賀川らしいのまちなみの提案にむけて話し合いました。

   

      
都市計画・建築計画を専門としながら、教育学部家政学科講座に身を置いて、地元の弘前ではコミュニティFMのDJも
    務め、全国レベルでの人脈を始めとした活躍振りに驚かされながら、『まち育て』をしている北原先生に元気づけられたシ
    ンポジウムでした。



 先進地視察 
                                                   
2009.9.5/6/7
   富山へ視察。                 

◆1日目、夕方に富山市八尾町に到着。
  八尾は、入り組んだ細い路地や、調和のとれた八尾型住宅によりまちなみが整いつつあり、
  郷愁さそう夕暮れ時、優しい灯りと所々に設けた空間に心が癒される町です。
   

               
   
       【八尾の町並み】    
  【八尾の概要】
 町並みの特徴としては、道路の石張舗装・電線類地中化・
木製の街路灯・自然石の足元灯・側溝を利用した流雪溝や
水車など、八尾らしい自然な景観が形成されていました。諏
訪町本通りは『日本の道100選にも選ばれています。

江戸時代初期、富山と飛騨の交易拠点として栄え
ていた八尾は、美しい山々と井田川に囲まれ、「お
わら風の盆」と「曳山祭り」などの文化が継承された
まちです。

 地区計画や建築協定などは一切なく、地元と町との話し合いのなか、景観に配慮する土壌が自然と生まれ、

    住民主導のまちづくりがが進んでいるとの事でした


◆2日目、富山中心地からライトレール(路面電車)に乗って、岩瀬町へ移動。

【岩瀬視察風景】

  老舗造り酒屋「桝田酒造店」および「岩瀬まちづくり梶vの社長
  である桝田隆一郎社長に、町を案内していただきました。
  若者が少なくなり、寂しくなった岩瀬を今の子供達が大人になっ
  た時に定住したいと思えるような誇れるような町を創りたいと語って
  くれました。


←岩瀬の町並み

【富山港展望台から見た町並み】
 岩瀬の街は、かつて北前船の寄港地として
繁栄していました。現在でも岩瀬の大通り沿い
には廻船問屋の豪勢な建物が軒を連ね往時
の繁栄をしのばせます。↓


                                      
                                      
                                     


  
   【ガラス工芸作家安田泰三氏の作品】        
                                      
               
   
                         




桝田社長は空き家や土地を購入し、先祖代々の信
頼の中で修景を進め、後に売却、または、岩瀬に
移り住んだ漆芸、ガラス、木彫、家具職人、陶芸家
などの若い職人たちに賃貸しています。
                             

  【創業明治39年 桝田酒造店】          【簾虫籠】         【丹生庵で昼食】
       大戸(おおと)や竹の簾でできた出格子の簾虫籠
(すむしこ)を復元した建造物の説明を受ける。
 
桝田社長は最初に購入したを材木店を修復
再生し、蕎麦屋「丹生庵」に入居してもらう。
店先にはピアノが置かれ、店主の志甫さんは弾き語りをしてくれるそう。

◆午後より、高岡市へ移動。
  黒漆喰の外壁、2階窓に付けられた土扉、柱頭をアカンサスの葉などで装飾した鋳物の鉄柱など、土蔵造りのまち並みが
  印象的。

【菅野家住宅】
【守山町の町並み】
       【懇談会風景】
北海道との通商で巨万の富を築いた高岡有数
の商家。


高岡商工会議所の上田耕一企画事業部長、
高岡市都市整備部の長久洋樹氏、観光ガイド
「あいの風」杉山喜重子代表より山町筋と金屋
町の町並みの魅力を伺いました。




2009.10.17
      会津若松へ視察。
   
 【視察地区】七日町通り下の区町並み協定地区、七日町中央まちなみ協定地区、旧七日町町並み協定地区、
          野口英世青春通り町並み協定地区、会津ふれあい通り町並み地区
 良好なまちなみ景観を創り出すための位置や形態、色彩などを見学し、参加者は情緒ある古い家、歴史のある
 町並みやそこに集まる人と人のつながりを実感しながらの視察でした。

                                                 




2009.10.31/11.1
      富山へ視察。                                              
  先月につづいて、二回目の富山視察になります。  
  今回は須賀川若手建築士会のワーキングメンバーが専門的分野からの視点でみるとても意味のある視察になりました。

◆1日目、お昼すぎに富山市八尾町に到着。有限責任中間法人八匠を訪問視察。
「有限責任中間法人八匠」は、平成元年10月、八尾の大工棟梁・工務店16社、建築設計事務所5社が集まって、匠の
会「八匠」が結成され、平成10年に再結成された団体です。八尾型住宅の建築に関する高い技術力を生かし、八尾型住宅
の普及と町並み整備を推進するため活動を行っています。地元の人達と協調して、条例や地区計画などの制度には頼らず、日
々の生活の中から生まれていると感じれる美しい景観を造っていこうという意識に支えられて取り組んでいます。

 【懇談風景】
        【車庫景観】
【車庫景観】


   
   【諏訪町公民館】       【足元灯り】


↑庭先を演出。おもてなしの心を感じます。

←井田川に面した斜面を仕切る石垣や石 積み
護岸などが造り出す景観も美しい町。


                                                     


◆2日目、富山市岩瀬町の岩瀬まちづくり鰍フ桝田隆一郎社長を訪問視察。



 【桝田社長から説明を受けるメンバー〕
   【木彫作家の岩崎努さん】
    
岩瀬は、桝田社長の良質なものを見極めること
ができる目利きと、人や資金を集めるマネージ
メント力でできあがっていると実感。
元からの住民、新しく入ってきた人、色々な職
業、立場の人達が想いを込めて立ちがってでき
た、人と人の繋がりを感じるのが、岩瀬の魅力

 



 旧回船問屋の森家がニシンの貯蔵庫として使っていた4棟の土蔵を修復再生して酒屋、蕎麦屋、陶芸、ガラス工房などが
入居している。一時は取り壊しも検討されたが、しかしこの貴重な建物を次代へと残すべく、再生プロジェクトがはじまりました。再生に
あたっては、近代工法による再建ではなく、柱などもそのまま利用し、腐食や破損した部分だけを、新しい材料で補うなど、出来る限り
創建当時の工法を用いました。
     【ガラス細工工房】           【カーブ・ユノキ】             【 森家土蔵群】      
                        昼は酒バー・夜はレストラン



   2009.11.21
  会津美里・喜多方へ視察研修。

 「喜多方蔵のまちづくりセンター」は、景観形成やまちなみ保存、蔵の利活用や蔵情報のデータベース化などの
 各種事業に関わり、市民の蔵やまちづくりに関する相談窓口を開設して広報活動を行っています。  


     須賀川の伝統ある素材の一つ、赤瓦を何としても調達できるところを探したい・・・という思いが通じたのか、今でも赤瓦を焼いている
   という会津美里の木村瓦工場に辿り着き、調達できる目途がたちました。
 
【木村瓦工場】
【登り窯】
【喜多方蔵のまちづくりセンター】
木村社長に赤瓦の説明を受ける。

仲町商店街振興組合の長島氏と主任研究
員の金親氏より地区のまちづくりの取り組み
についてお話を伺いました。
                                                        【須賀川の伝統ある赤瓦】
  
 人と人の繋がりを感じる一日でした!!  
 
                                                                                        

 
 俳句の季語に「木守柿(きもりがき)」という言葉があります。これは『来年もよく実りますように』という
 願いから一つだけ柿を残しておきます。そしてその柿は鳥の餌に・・・それとも旅人に。 優しい心遣いを
 感じます。町の中にこんな風景があるとほっと心に響きます。
                                                                                 
                             

  
 手引き  
  
  活動の成果をまとめた『須賀川市南部地区風流のまちづくり』〈手引き〉として一冊の冊子にまとめました。
  今後、この〈手引き〉をより良い景観づくりを行うための道しるべとなるよう周知、広報活動に活用します。
  ページ数:15ページ

 
                     

   

 



成果報告会

2009.2.25
本町集会所において、地区内の住民とワーキ
ング委員などが出席し、本事業の成果報告会を
開催しました。
 活動経過の報告と「風流のまちづくり」にふさわしい、
良好な景観づくりを推進するための指針などについて、
スライドを使用して説明しました。

   

 まとめ

  本事業に景観形成の担い手となる若手建築家をメンバーに含めたことで、まちづくり 活動の輪が広がり、
 次世代への継承が図られることなどの展望が見えてました。
  また、事業に携わる若手建築家が南部地区の建築デザインのあり方・デザインの統一計画に参画したことは、
 技術習得と同時にメンバー同志の連携強化が図れ、更に地元建築業者の育成にも繋がったと考えます。

  本事業の内容が新聞記事に取り上げられ、市民に関心がもたれたことで、地区住民とのコミュニケーションが
 深まり、まちづくりに対する考え方を浸透させることが出来ました。 

  


住まい・まちづくり担い手支援機構http://www.s-m-ninaite-shien.jp/index.html
                               
平成22年度へ