『一方通行の』

 

 病室の窓から見える唯一のモノは、眩しいくらい明るい向日葵だった。

手の届く所にあるけれど、あの華には 窓の外の方が似合ってる。

僕の病室は小さ過ぎて あの輝きは強すぎるから……

=………=

 出来心で覗いた塀の向こうには、満開の咲き誇る向日葵があった。

私をみて! こっちを向いて! そういっているように 見えた。

でも 華はこちらを向いていないんだ。手折りたくても 届かない……

 

 

華は 愛でられることと 手折られること どちらを望んでいたんだろう

 

=BACK=