Rewrite 体験版
――書き換えることが出来るだろうか。
彼女の、その運命を。
クドわふたーに同梱されていた、Key新作の体験版です。
田中ロミオ、竜騎士07という個性豊かなシナリオは、Keyというブランド内で、はたしてどう化けるのか。
体験版、とはいえ、結構なボリュームのあるシナリオでした。
勿論、収録されているのは序盤も序盤でしょうし、特別な何かが展開されることもありません。
でも面白かった。
参加ライターの個性が見え隠れするこの物語は、どこか不安げな世界観を隠しつつ、それでいて笑いの零れる数日間のお話でした。
さてさて。今作のシナリオライターは三人です。
『CROSS†CHANNEL』や『人類は衰退しました』でお馴染みな田中ロミオ氏。
『ひぐらしのなく頃に』や『うみねこのなく頃に』で一世を風靡した竜騎士07氏。
リトバスでの日常ルートの笑いを作り上げた都乃河勇人氏。
端的に言うと、それぞれの持ち味を生かしている作品、といった感じでした。それも色濃く(笑)
プレイした肌触りとして、「あ、ここは○○さんの担当パートだろうなー」と実感出来てしまうぐらいに。
私としては全員好きな方々なので、そういうものだと割り切れましたが、少なからず違和を覚えてしまいがち、というのも雑感ですねー。
キャラクターは中々に個性があって面白いです。この体験版を触るまでは判断できていなかったりしていましたが(汗)
不思議な距離感を保つ幼馴染、小鳥さん。主人公との会話は毎回楽しいですー。
ベンチマークの花。残念丁寧な力持ち、ちはやさん。ところどころ捨て犬っぽさを醸しています。
オッドアイ眼帯な静流さん。この娘は外見的特徴を抜きにして、頭一つ突き抜けた小動物キャラです。
違った意味でオカルトを駆使する朱音部長。やる気なさそうで、辛辣で、そこそこ甘くて。
辛党万歳ルチアさん。鉄拳制裁時の叫び声は、やはりライターさんの特色かと。
自称狂犬で中二発言でアウトローでいじられ役で学校のルールは守ってる吉野くん。
そして、世話焼きでお調子者で、秘密を持ってるっぽい主人公、瑚太朗くん。
体験版ではこのメンバーが主に活躍していました。
それにしても会話が楽しいですねー。どこか安心できる日常のお笑いや、透明感のあるシュールなお笑いなど。雰囲気が良いです。
マップ探検というサブイベントが目白押しなんですが、主人公の性格やテキストの秀逸さが面白くて、ついつい寄り道してしまいます。
ちなみに。個人的に気に入ったのは、主人公と小鳥さんの会話、というか関係ですねー。近過ぎず、距離がないようで、壁があって。
そして基本的にはお馬鹿な二人、と(笑)
CROSS†CHANNELほど露骨ではないが、裏のありそうな世界観。安心できる日常の笑い。個性的なキャラクター。
不意に訪れる非日常。どこかずれた感性と世界。
そして迸るロミオ臭、竜騎士臭。
これらが混ぜこぜとなった、なんとも不可思議なKeyらしい空間。体験版からは、こんな取り留めのない感想を受けました。
製品版が今から楽しみでなりません。
おまけ。体験版内で特に気に入ったお笑いネタ達。
「小銭の音」「十勝平野」「ジョーズ」「私はホメです」