甲斐武田を探検っ!!

       石橋八幡神社

 

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史跡・関係地名:石橋八幡神社本殿/棟札写しなど

住所:山梨県笛吹市境川町

場所のわかりやすさ:○

駐車場:△

説明板:○

売店:×

地図:

関係人物:武田信虎・武田信玄など

 

<武田家の庇護のもと>天治二年(1125)新羅三郎義光により創立されたと伝わる石橋八幡神社。説明板によると、本殿は天文十四年武田晴信再建と考えられています。また随神殿に安置されている右大神左大臣像は大永三年(1523)作と伝わっています。ともに笛吹市文化財。ちなみに大永三年は、信虎が躑躅ヶ崎館西方の湯村山に防御用の城を普請した年です。前年には富士山登山をしている信虎、比較的穏やかな数年であったようです。

 

 

<棟札写し>随神殿横に慶長五年(1600)石橋八幡神社神主が書き写したと言われる棟札の写しが案内されています。そこには多くの著名人物が記されており、興味をひきます。

 

‥啓F麈(1125)九月十二日 新羅三郎義光・義業・・・義業は義光の嫡男で、常陸に移り佐竹氏の実質的な祖とされています。義業の子昌義が佐竹を称しはじめたので、今日では昌義が家祖と言われています。

永治元年(1141)十一月五日 三郎義清・・・逸見氏を称した義光の子。現市川三郷町に居を構えました。それほど離れている場所ではないので、この地の棟札に名が残るのは不思議ではないと思います。

8砧餮鞠(1184)十一月十五日 武田太郎信義・・・甲斐武田氏の祖。源頼朝とともに大いに活躍したのですが、後に頼朝に警戒され冷遇されてしまいました。

し仁二年(1202)九月十七日 太郎光朝・次郎長清・三郎光行・・・加賀美遠光の子三兄弟です。太郎は秋山太郎光朝で秋山氏の祖(秋山虎繁が有名)、次郎は小笠原次郎長清で小笠原氏の祖で後に信濃守護となる家系、小笠原流礼法も有名です。三郎は南部三郎光行、南部氏の祖。子孫は陸奥に移り、南部氏を栄えさせます。なお、秋山光朝没年は1185年とされています・・・

ゾ亀弩鞠(1219)十一月廿五日 石和五郎信光・・・甲斐武田氏五代当主、武田信光とも。父は武田信義。一族の多くは頼朝に遠ざけられますが、信光は信頼を得ています。

Ρ永三十一年(1424)十一月十八日 武田三郎信重・江草信泰・今井信業・・・武田信満の子三兄弟です。信重は父が幕府に反乱を起こしたとして攻められ自害しており、信重は高野山に逃れます。その後甲斐に帰るのは永享十年(1438)ですので・・・。信泰は江草(現北杜市)を領します。信業は信景でしょうか?今井氏の祖で一族は江草氏の所領を継いだり、甲斐府中に居を構えるなどして、信虎・信玄時代に大いに栄えています。

文安五年(1448)八月廿五日 三郎信森・下曾根基経・・・年代的に見て三郎は武田弥三郎信守で、下曾根基経は信守弟の八代基経のことでしょうか?もしくは同じく弟の下曾根賢信もいますが。

┫伽杵伺(1465)十一月十一日 源氏信昌・穴山信介・小笠原清宗・跡部上総介・・・信昌は武田信守の子武田信昌、穴山信介は信昌の叔父。小笠原清宗は信濃の人物、ナゼでしょう?跡部上総介は当時守護代として実権を握っていた跡部氏の一族でしょうか?ただし、信昌が守護代跡部氏と戦いそれを滅ぼしたのは寛正六年で棟札と同年です。武田氏に同調した跡部氏の一部でしょうか?

応仁二年(1468)三月十八日 源氏武田五郎・油川信恵・岩手縄美・松尾信賢・代官楠浦修理進重春・・・武田五郎は年代で見ると信昌となりますが、その子である油川・岩手・松尾はまだ生まれていないと思われます・・・

文明十八年(1486)七月十五日 武田五郎・代官平楠浦修理之進重春・・・と同じく信昌でしょうか。楠浦氏は信昌・信縄・信虎・信玄に仕えています。永禄六年には武田義信直臣として甲州二之宮造立帳に楠浦虎常が残っています。

大永六年(1526)八月十二日 武田信虎・勝沼氏信友・・・勝沼氏は信虎弟です。

天文十四年(1545)八月十二日 武田晴信・一条信龍・武田信実・武田信繁・土屋・山形・内藤・原・初鹿野・小幡・跡部・甘利・横田・板垣・米倉・栗原・窪田・曲淵・雨宮・・・一条は1530〜1540あたりの生まれと推測されており、この時点で一条信龍と名乗ったか?信実も同様。土屋・山県・内藤は誰か?二十四将で著名な昌続・昌景・昌秀が史実に現れるのはもっと後。当主と重臣が列記されている棟札に米倉・窪田・曲淵・雨宮が現れているのは、なぜなのか?

など怪しい部分・不勉強な部分がありますが、神主の誤写か?勉強不足かどうかは不明なのですが、有名な名前がずらり。これだけの人物が列記されている棟札(写しでも)。かなり興奮させられました。ただ眺めるだけでなく、自分でイロイロ調べてみると楽しいですよね!

周辺の甲斐武田氏関係地:曽根勝山城勝負ヶ池泉龍寺など

参考文献:境川村誌・武田氏年表信虎信玄勝頼/武田氏研究会・武田氏家臣団の系譜/服部治則など

<2011/4/2>