
○現在までの報道のまとめ4
●12月8日ごろ転送 女児の写真 通信記録で判明
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)が誘拐され、殺害された事件で、わいせつ誘拐容疑で逮捕された三郷町勢野東1丁目、元毎日新聞配達員小林薫容疑者(36)が女児の携帯電話から、知人に借りた携帯に女児の写真を転送したのは、昨年12月8日ごろだったことが5日、分かった。県警奈良西署捜査本部は、同月14日の女児の家族への二度目のメールを受けて携帯電話会社から押収した女児の携帯の過去の通信記録で、初めて気付いた。
捜査本部は、昨年11月17日の女児不明直後、女児の携帯から母親の携帯に犯行メールが送られてきたことから、携帯電話会社に女児の携帯の通信の監視を要請していた。しかし、捜査本部は転送のあった12月8日までに監視をやめていた。
捜査本部は、二度目のメールが送信された14日以降、継続的に女児の携帯を監視する一方、押収した通信記録で事件発生以降の発着信履歴を調べた。女児の携帯に登録されていない携帯にもメールが送信されていることが判明。送信先のアドレスから携帯の所有名義を突き止めた。逮捕5日前の12月25日ごろ、借りていた小林容疑者を特定、逮捕の決め手となった。
(奈良1/6 10:52)
●遺棄現場、自宅から遠くを選ぶ
奈良市の小1女児誘拐殺害事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町勢野東、元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が「自宅から離れた奈良市内で誘拐すれば、逮捕されないと思った」と供述していることがわかった。小林容疑者は誘拐や遺体遺棄に知人名義の車を使っており、捜査本部は、自分の関与が発覚しないよう計画的に実行したとみて追及している。
また、遺体が発見された同県平群(へぐり)町の宅地造成地について「よく通っている場所だったので、たまたま遺棄した」と供述。以前住んでいたアパートの近くで女児を連れ去っており、いずれも土地勘のある場所を選んだとみられる。
誘拐現場は小林容疑者宅から約10キロ北と離れ、遺棄現場も北約5キロの平群町菊美台にある造成地の一角。遺棄現場は、南北に走る国道168号バイパスを東に約150メートル入ったところで、夜間は暗く人通りも少ない。
調べでは、小林容疑者は昨年11月17日昼過ぎに女児を誘拐。約4年前に現場から約1キロ離れたアパートに住んでいたことがあり、地理に詳しい場所で女の子を捜していたとみられる。自宅で女児を殺害し、同日夜、遺体を車で運んだが、知っていた道を通るうちに放置したという。
小林容疑者は女児が持っていたカメラ付き携帯電話で遺体を写し、母親にメールを送りつけた。女児は当時、首から携帯を下げていたが、「携帯に狙いをつけて誘拐したわけではない」と供述。捜査本部は、遺体を撮影した動機や遺棄するまでの経緯を調べている。
(毎日1/6 10:37)
●誘拐現場往来、女子捜す 防犯カメラに男の車複数回
奈良市の小学1年の女児(7)が連れ去られ、殺害された事件で、女児が誘拐された時間帯に現場近くに設置された防犯カメラには、元新聞販売店員の小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=が当時乗っていた濃い緑の車が複数回写っていたことが6日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。また連れ去られる前の女児とみられる女の子も撮影されていたという。
小林容疑者は現場周辺に土地勘があり「女の子なら誰でもよかった」と供述していることから、捜査本部は付近を往来し、連れ去る女の子を物色していたとみている。
調べでは、小林容疑者は昨年11月17日午後1時50分ごろ、奈良市学園中の路上で、女児に「家まで送る」と声を掛け、車に乗せて連れ去ったとして逮捕された。
防犯カメラは声を掛けた場所の近くのマンションにあり、当時の道路の様子を撮影していた。
(共同1/6 07:16)
●配達中に下着盗む 販売店や同僚から借金
奈良市の小一女児誘拐殺人事件で、奈良県三郷町の元新聞販売店員、小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=が、新聞配達の途中に女性用の下着ばかり約百枚を盗んでいたことが五日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は小林容疑者が日ごろから幼い女の子に対する性的衝動を募らせていたことを示す重要な物証とみて、今回の犯行にエスカレートした詳しい動機について追及している。
調べでは、小林容疑者は新聞販売店で主に新聞配達と集金を担当。人目につきにくい朝刊を配達する未明の時間帯に民家の物干しなどから女性用下着類を物色し、盗んでいたという。
捜査本部は逮捕直後の小林容疑者の自宅ワンルームマンションの捜索で、約百枚の女性用下着を押収。その大半が、小学生や中学生ぐらいの女児が身につけるタイプだった。女児用の体操服もあったという。
また、同時に押収した約百本のわいせつビデオや約五十冊の成人向け雑誌も内容は十歳前後の女児がモデルになったものが多かったという。
これまでの調べに対し、小林容疑者は女児の誘拐について「だれでもよかった」と供述。このため、捜査本部は小林容疑者の幼い女の子に対する性癖が、犯行の動機となったとの見方を強めている。
一方、小林容疑者は携帯電話は次々と他人の名義を借りて新規契約して使ったり、行きつけの飲食店に多額のつけがあるなど金銭感覚がルーズで、販売店や同僚などから借金をしていたことも分かった。過去には五、六万円の飲食代を踏み倒したこともあった。最近も給料からの天引きで借金を返済しており、手元に数千円しか残らない月もあったという。
(産経1/6 03:02)
●逮捕4、5日前に名義判明 写真受信の知人携帯
奈良市の小学1年女児(7)が誘拐、殺害された事件で、元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=は女児の携帯電話から、自分が持っていた知人名義の携帯に女児の遺体の画像を送信していたが、奈良西署捜査本部がこの電話の名義人を割り出したのは、昨年12月30日の逮捕の4、5日前だったことが5日、分かった。
この送信があったのは同月8日だったことも判明。捜査本部は、送信先メールアドレスから名義人を小林容疑者の知人と特定、同容疑者の逮捕に結び付けた。
(時事1/5 22:01)
●写真転送、一時気付かず 奈良県警
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫容疑者(36)が自分の携帯電話に女児の遺体の写真を転送したのは、昨年12月8日ごろで、奈良西署捜査本部は同月14日に新たな犯行予告のメールが送信され、女児の携帯の通信記録を分析するまで気付かなかったことが5日、分かった。
捜査本部は事件直後、電話会社に依頼して女児の携帯を監視したが、捨てられたとみて、転送当時は既に監視をやめていたという。
捜査本部の調べや関係者の話によると、小林容疑者は昨年11月17日午後、女児を誘拐し、奈良県三郷町の自宅で殺害した上、女児の携帯のカメラで遺体を撮影。「結果を知らせてやりたい」と考え、写真などを女児の携帯から母親(28)の携帯に送り付けた。
(共同1/5 18:05)
●誘拐直前Uターン 防犯ビデオに映る
奈良市の小1女児誘拐殺害事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町勢野東、元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)の車が誘拐直前、Uターンして歩道脇に停車し、通り過ぎるこの女児の後をつけるように発進する模様を現場付近の防犯ビデオが記録していたことが分かった。これが逮捕の決め手の一つになったという。
小林容疑者は、女児を追い抜いて再び車を止め、声をかけて誘拐したことを認めており、捜査本部は一人で歩いていた女児に目をつけ、急いで車を接近させて連れ込む機会を狙っていたとみている。
調べによると、小林容疑者は昨年11月17日午後1時50分ごろ、女児を誘拐。現場の西数百メートルにある施設の防犯ビデオが、その2〜3分前に小林容疑者が運転する小型乗用車をとらえていた。車は西行き車線を走っていたが、反対の東行き車線に急にUターンし、歩道脇に停車。女児が歩道を東に通り過ぎていくと、車も発進した。停止していた時間は十数秒だったという。
供述などによると、小林容疑者はその後、誘拐現場に先回りして車を止め、急ぎ足で横を通りかかった女児に「家まで送ってあげる」と言葉巧みに車に連れ込んだ。車内では「忘れ物をしたから」と偽って自宅まで連れて行った。
これまでの調べに、小林容疑者は、誘拐する女の子を運転しながら探し「女の子は誰でもよかった」と供述している。
(毎日1/5 15:03)
●車返却期限3日後に迫り犯行か
奈良市の女児誘拐殺人事件で、毎日新聞販売所の元従業員小林薫容疑者(36)の犯行当日の行動解明を進める奈良県警捜査本部(奈良西署)は5日、昨年11月17日が車を使って犯行を行う〈最後の機会〉だったことを突き止めた。
当日は同容疑者の週1度の休日だったが、誘拐に使った知人名義の車は事件の3日後に返す予定になっていたことが判明。捜査本部は車での連れ去りを狙う小林容疑者が、この日を犯行日と決めたとみて追及している。
調べでは、小林容疑者が乗っていた車を所有する知人は、10月10日に交通事故で入院。知人は「入院中、車を使いたい人に貸してあげて」と別の知人にカギを預けた。小林容疑者は、この知人を通じてカギを受け取り、乗り始めた。
しかし、知人は11月20日に退院することが数日前に決まって車が必要になり、小林容疑者はその日に車を返却するよう求められていたという。
小林容疑者は「女の子を探しに、知っている場所に行った」と供述しており、捜査本部は、車の返却日が迫ったことから、小林容疑者が、車を使える最後の休日である水曜日の17日を犯行日に決めた可能性があるとみて、経緯を調べる。
(読売1/5 14:49)
●小林容疑者、殺意認めず アリバイ工作も
奈良市の小学1年の女児(7)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫(こばやし・かおる)容疑者(36)は奈良西署捜査本部の調べに対し、女児を水死させたことは認めたものの「悪いことはしていない」と反省の態度はなく、殺意をはっきり認めていないことが5日、分かった。
また昨年11月17日の犯行当日、休日にもかかわらず、販売店を訪れて弁当を食べたり、同僚に野菜を配るなどのアリバイ工作をしていたことも明らかになった。
調べによると、小林容疑者は昨年12月30日の朝刊の配達を終えたころ、捜査員に任意同行を求められ、当初犯行を否認した。
しかし、奈良県三郷町の自宅の家宅捜索で女児の携帯電話やランドセルが見つかり、路上で女児に声を掛けて連れ去った上、自宅の浴槽に張った水に頭を突っ込んで女児を死亡させたことを認める供述を始めた。
(共同1/5 07:37)
●知人の携帯電話使う 女児の画像、手元に
奈良市に住む小学1年の女児(7)が誘拐、殺害された事件で、元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=が、女児の携帯電話から遺体を撮影した画像を送ったのは自分用に借りた知人の携帯電話だったことが5日、分かった。同容疑者は、この携帯に取り込んだ女児の写真を周囲に見せており、奈良西署捜査本部はその意図や、知人から携帯を借りた経緯についても調べを進めている。
調べによると、小林容疑者は自分名義の携帯電話を持っていたが、昨年11月17日の女児誘拐前には解約されていた。
小林容疑者は女児の遺体を撮影し、この写真を女児の携帯から自分用に持っていた知人の携帯に転送した。この携帯は女児と同じ電話会社で、転送は自分で保存するためだったとみられている。
(時事1/5 06:02)
●小林容疑者、野菜購入でアリバイ偽装
奈良市の女児誘拐殺人事件で、毎日新聞販売所の元従業員小林薫容疑者(36)が、女児を誘拐した約1時間後、市内のスーパーで野菜を買っていたことが4日、奈良県警奈良西署の捜査本部の調べでわかった。
小林容疑者は、事件の2日後、行きつけの飲食店で、聞かれもしないのに「(誘拐当日は)野菜を買いに行っていたからアリバイがある」などと周囲に話していたことも判明した。
捜査本部は、疑われることを恐れてアリバイづくりの偽装工作をしたのではないかとみている。
(読売1/5 03:03)
●借りた携帯に写真転送 誘拐男、割り出し手間取る
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫容疑者(36)=奈良県三郷町=が女児の携帯電話から遺体の写真を転送した携帯電話は、知人から借りたものだったことが4日、分かった。このため写真転送後、奈良西署捜査本部が通信記録から小林容疑者を割り出すのに時間がかかったという。
調べでは、小林容疑者は自分の携帯電話を持っていたが、料金未納が続き契約できなくなった。昨年11月17日の犯行当時は、知人が契約した携帯を借りていた。
この携帯は女児の携帯と同じ会社のもので、遺体の写真転送は、昨年12月14日未明に女児の携帯から母親(28)の携帯に遺体の写真を送付する前だったことが新たに判明した。
(共同1/4 16:43)
●午後4時ごろ殺害 小林容疑者 アリバイ工作も
奈良市の小一女児(7つ)誘拐殺人事件で、誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町の元新聞配達員、小林薫容疑者(36)は、女児を自宅へ連れ込んでから約一時間半後の午後四時ごろに殺害していたことが、奈良西署捜査本部の四日までの調べで分かった。その後、職場の同僚に野菜を配ったり、行きつけのスナックに顔を出すなど、アリバイづくりのための偽装工作とみられる行動をしていた。
調べでは、小林容疑者は昨年十一月十七日午後一時五十分ごろ、奈良市学園中の路上で女児を誘拐、そのまま三郷町の自宅に連れ込んでいた。
翌日午前零時過ぎに発見された遺体に残されていた十七日の給食の消化の程度や逮捕後の供述などから、小林容疑者は二人でしばらく自宅にいた後、午後四時ごろに女児を殺害したことが判明した。
小林容疑者は殺害後間もなく、当日は非番だったにもかかわらず、販売店などに姿を現して、持参した野菜を同僚に配ったり、行きつけのスナックに顔を出すなど不審な行動をとっていた。
捜査本部は、小林容疑者が女児を殺害した後に、アリバイづくりをするためにあちらこちらに顔を出して偽装工作を行っていたとみて、さらに当日の詳しい行動について捜査している。
これまでの調べで、小林容疑者は十一月十七日午後六時半ごろ、販売店がある河合町や隣接する上牧町北部で、女児の携帯を使ってデータ通信していたことがわかっている。二度目の脅迫的なメールも、同様のエリアから同じ携帯を使って送信されていた。このため捜査本部はこの地域が犯人の拠点の一つとみて、集中的に捜査していた。
(産経1/4 15:09)
●逮捕前、死刑願望か 小林容疑者
奈良市の小1女児(7)が誘拐、殺害された事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町勢野東、元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が、12月30日の逮捕前の聴取に対し、当初容疑を否認し、その理由を「(捜査員の)心証を悪くすれば、死刑になれると思った」と供述していたことが4日、分かった。また、逮捕後の調べに対しては動揺した様子はなく、「悪いことをしたと思っていない」と話すなど反省の態度は示していないという。
小林容疑者は12月30日未明、県警捜査本部から西和署への任意同行を求められた。聴取に対し、事件への関与を全面否定したうえ、「家に帰る」と反抗的な態度を見せ、捜査員にも体当たりしたという。
その後、自宅の家宅捜索で、女児が持っていた携帯電話やランドセルなどが見つかるなどして同日午後、逮捕された。一転して逮捕容疑を認め、「女の子ならば誰でもよかった」「浴槽に顔をつけて水死させた」などと殺害などの供述も始めた。「今年(04年)は、何をやってもあかんかった。死刑になってもいい」とも話しているという。
小林容疑者は新聞販売所を転々とし、昨年7月から同県河合町の販売所に勤めていた。
(毎日1/4 15:03)
●誘拐現場「女の子探し何度も往復」
奈良市の女児誘拐殺人事件で、毎日新聞販売所の元店員小林薫容疑者(36)が奈良県警奈良西署の捜査本部の調べに対し、「女の子を探しに、知っている場所に行った。周辺を車で何回も往復した」と供述していることが4日、わかった。
小林容疑者の乗った車が犯行時間帯に3回、近くのマンションの防犯カメラに映っていたことも判明。県警は、小林容疑者が計画的に犯行場所を選んだ可能性が強いとみている。
調べによると、小林容疑者は昨年11月17日午後1時50分ごろ、女児を誘拐した。現場の市道は、女児の自宅から北西約150メートル。小林容疑者は当初、「(女児とは)面識がなくだれでもよかった」としていたが、さらに「周辺を行き来するうちに、下校中の女児を見つけて声をかけた」と詳しく自供し始めたという。
小林容疑者は、新聞販売所を転々としていた。別の販売店で4か月間、勤務した際に、誘拐現場に近い地域の配達を担当していたこともあった。
また、県警がマンションの防犯カメラを分析した結果、緑色の車体の一部が映った画像が3カットあり、小林容疑者が事件当時、乗っていた知人名義の滋賀ナンバーのトヨタ「カローラ2」と断定した。
この画像で、運転していた男は襟に白線の入ったジャンパーを着用しており、小林容疑者の自宅から押収したジャンパーと一致した。車は昨年10月から、交通事故で入院中の知人に借りていた。
(読売1/4 14:51)
●メール発信、車内と確認 誘拐男が供述
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫容疑者(36)が女児の携帯電話から母親(28)の携帯に遺体の写真などをメール送信したのは、犯行当日が乗用車内で、約1カ月後は奈良県三郷町の自宅からだったことが4日、分かった。
小林容疑者が供述し、奈良西署捜査本部が確認した。当日のメールは、遺体が見つかった同県平群町の農道へ向かう途中に送信したとみられる。
調べや供述によると、小林容疑者は昨年11月17日午後1時50分ごろ、奈良市の路上で、知人から借りた車に女児を乗せて連れ去り、自宅の風呂場で殺害。室内で遺体の写真を撮影した上、再び車を運転し、同8時4分「娘はもらった」とのメッセージと一緒に写真を母親に送り付けた。
メールの発信地は女児の携帯の通信記録から、平群、三郷両町と同県斑鳩、王寺両町にまたがるエリアと判明していた。
(共同1/4 08:38)
●別の新聞店で現金持ち逃げ 飲食代督促に脅しも
奈良市の小学1年女児(7)が誘拐、殺害された事件で、元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=が、昨年春まで勤めた別の新聞販売店で、現金を持ち逃げして辞めさせられていたことが4日、分かった。常連だったスナックから未払いの飲食代を督促されると「おまえの子供を殺す」とすごむなど、同容疑者は以前から周囲とトラブルを起こしていた。
小林容疑者は2003年秋から04年春まで、大阪市内にある別の毎日新聞販売店で勤務していた。
同販売店近くのスナック従業員らの話では、一時期からほぼ毎日、このスナックに通うようになった。最初の数回は現金払いだったが、以後代金を払わず付け回しで飲んでいた。
1カ月後に女性従業員が自宅まで督促に行くと、小林容疑者は寝たまま起きなかった。改めて電話をかけると、「おまえの子供をぶっ殺すぞ」と脅かされた。店側の申し入れで、販売店が飲食代を立て替え払いしたという。
(時事1/4 07:00)
●1カ月前から計画か
奈良市の小学一年、有山楓(かえで)ちゃん(7つ)誘拐殺人事件で、誘拐容疑で逮捕された元新聞販売店員、小林薫容疑者(36)が事件一カ月前の昨年十月、「行きたいところがある」と言って知人に車を借りていたことが、奈良西署捜査本部の調べで三日、分かった。捜査本部ではこの時期、小林容疑者が車を使って女児を連れ去る計画を立て始めたとみて、調べを進めている。
調べによると、小林容疑者は昨年十月十日、大津市内に住む知人が、車で事故を起こして負傷し、運転ができなくなったため、知人に「運転できないならその間、行きたいところがあるから車貸してや」と頼み、犯行に使用した緑色のハッチバック式乗用車「カローラII」を借りた。
小林容疑者は自宅のある奈良県三郷町のワンルームマンションから、同県河合町の販売店までの通勤にはバイクを使用。車の運転免許は持っていたが、マイカーは持っていなかった。
捜査本部は小林容疑者が自由に使える車を入手したのをきっかけに、幼女を連れ去ることを計画、約一カ月間にわたって物色後、土地勘のある場所を選んで犯行に及んだ可能性が高いとみている。調べに対し、小林容疑者は「だれでもよかった」と供述している。
(産経1/4 03:21)
●女児のランドセルや服、小林容疑者「記念に」と保存
奈良市の女児誘拐殺人事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された毎日新聞販売所の元店員小林薫容疑者(36)が奈良県警奈良西署の捜査本部の調べに対し、女児のランドセルやジャンパーなどについて「(女児の)記念になるので捨てずに部屋に置いていた」と供述していることが3日、わかった。
捜査本部は、幼女の所持品に執着する小林容疑者の異常心理の解明を急いでいる。
捜査本部がランドセルなどの犯人の特定につながる「物証」を手元に置いていた理由を追及したところ、小林容疑者は、女児の記念品であり、コレクションの1つだったとの趣旨を具体的に供述したという。
これまでの調べでは、小林容疑者が送りつけたメール画像には、白っぽいソファベッドに敷いたタオルケットの上に女児が寝かされていた。小林容疑者はタオルケットは「捨てた」としており、ソファベッドについては昨年12月下旬、「セミダブルを買ったので不要になった」などと知人に譲り渡していたこともわかった。捜査本部はソファベッドを押収した。
この行動について、小林容疑者は、証拠隠滅を図ったともとれる供述をしているというが、携帯電話などを所持していたことと矛盾するため、小林容疑者をさらに追及する。
(読売1/4 03:12)
●連れ去り時、知人の車を無許可で使用
緑色のトヨタ「カローラ2」。3ドア、ハッチバック式の小型車。奈良市で昨年11月、小学1年の女児(7)が連れ去られた時に使われた車だ。
「あれえ? メーター(走行距離)が約1000キロも回っている」
その車を所有する知人は驚いた。わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が乗り回していたのだ。知人は昨年10月、ミニバイクで交通事故を起こして骨折し、約40日間入院した。この間に、小林容疑者は、知人に承諾を取らないまま、まるで自分の車のように扱っていた。入院中の知人を見舞った際も「(あなたの)車で来た」と話していたという。
自宅近くの路上に違法駐車し、近所の住民から警告の紙を張られたこともある。車好きで、過去にトラック運転手や運送関連の仕事を経た小林容疑者。車を乗り回したい気持ちはあっただろう。そして、ずっと連れ去る相手を探していたに違いない。いったい約1000キロもどこを走ったのか。その裏付けは今後の捜査にかかっている。
事件が起きた11月17日。小林容疑者は週1回の公休日だった。ところが同日午後3時前、「奈良市内で買った」と野菜を抱え、例の車に乗って勤務先の販売所に現れた。アリバイづくりのためだったのか。当初、連れ去り時の車の目撃者は小学生2人だけとみられたが、奈良県警捜査本部は、大人の男性が現場近くでこの車を目撃していたことを突き止めていた。
ダッシュボードの芳香剤、車体側面のライン、リアワイパーの形……。男性は車の詳細な特徴を記憶していた。しかも、車は現場付近を行き来していたという。捜査本部は該当する「奈良ナンバー」の200台近くに当たった。だが一時、該当する車が見つからず、車の捜査は暗礁に乗り上げたかのようにみえた。そんな中、12月下旬になって携帯電話の通信記録から、小林容疑者が捜査線上に急浮上。奈良ナンバーではなく、小林容疑者の立ち回り先から「滋賀ナンバー」の車として、その車は確認された。包囲網は一気に小林容疑者に絞られた。
連れ去り事件に使われる移動手段は、以前から車が圧倒的に多いのも事実だ。そのうえ、人間関係が希薄になりつつある新興住宅地などが連れ去り現場になった場合、目撃情報さえないことも珍しくない。
女児を連れ込んだとされる同県三郷町の「ワンルームマンション」。連れ去りに使った「車」。そして、普段使っていた「携帯電話」。それらはいずれも他人名義の“借り物”だった。
「こんなひどい事件はない」「(女児が)かわいそう」。小林容疑者は問われないのに、周囲の人たちに自分から事件のことをあれこれと話したという。他人名義なら自分に結び付くまい、という根拠のない「自信」なのか。それとも、誰にも真実を告げられない不安からの「偽装工作」のつもりだったのか。
小林容疑者は今も、女児とその家族に対する謝罪の言葉を発していない。小林容疑者の「借り物づくしの人生」。その結末が今回の事件だったのかもしれない。
(毎日1/4 03:06)
●「忘れ物した」と自宅に 小林容疑者
奈良市の小1女児(7)が誘拐、殺害された事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町勢野東、元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が、女児を自宅に連れ込んだ直後に、浴槽に顔をつけて殺害したことを供述していることが3日、わかった。女児に声をかけて車に乗せた後、「忘れ物をしたので一緒に来て」とうそを言って自宅に連れて来ており、奈良県警捜査本部は、不特定の女児を殺害する目的で誘拐を計画したとの疑いを強め、小林容疑者を追及している。
調べでは、昨年11月17日昼過ぎ、小林容疑者が運転していた緑色のハッチバック式小型乗用車が誘拐現場付近を往復していたことが確認された。その間、車は止まったり動いたりしていたという。小林容疑者が車を駐車していた時、女児が歩道を急ぎ足で通り過ぎたため、先回りして女児に「送ってあげる」と声をかけて、車に乗せたという。
小林容疑者は、調べに対し、女児を乗せた後、「忘れ物があるから」と言って、現場から南に約10キロ離れた自宅にそのまま行き、浴槽で水死させたことを認めた。小林容疑者は公休日だったが、誘拐から約1時間後、勤務していた新聞販売所を訪れ、弁当を食べていたことが判明。捜査本部は、自宅に連れ込んだ直後に殺害し、遺体を自宅に置いたまま勤務先に顔を出したとみている。
これまでの調べに対し、小林容疑者は「女の子は誰でもよかった」と供述。捜査本部は、公休日を利用して女児を無差別に誘拐しようと計画。当初から殺意があったとみて、詳しい動機を調べている。
(毎日1/4 03:06)
●子供服や下着で“人形” 誘拐男宅から押収
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫容疑者(36)の自宅には、スクール水着に女性用の下着や女の子の服などを詰めて作った“人形”があったことが3日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は異常な性的志向を示す物証として押収した。
調べでは、小林容疑者は昨年11月17日午後1時50分ごろ、奈良市内の路上で下校途中の女児に声を掛け、車で連れ去ったとして、翌12月30日に逮捕され、女児を殺害したことも認めているとされる。
(共同1/3 17:12)
●室内に相当量の血痕 カーペットやクッション
奈良市の小学1年女児(7)が誘拐、殺害された事件で、元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=の自宅マンションの部屋にあったカーペットなどから相当量の血痕が検出されていたことが3日、分かった。同容疑者が浴室で女児を水死させた後、遺体を傷つけた際に付いた血とみられ、奈良西署捜査本部は血痕を詳しく鑑定して裏付けを進める。
(時事1/3 17:01)
●小林容疑者、カメラ付き携帯に執着
「赤い携帯電話」が女児の首にぶら下がっていた。奈良市で昨年11月17日、下校途中だった小学1年の女児(7)が自宅近くの路上で連れ去られ殺害された事件。2カ月余り前、女児は学校帰りに友達の家に遊びに行き、「(女児が)いなくなった」と大騒ぎになったことがあった。
携帯電話は「子どもの安全のために」と、両親が9月に買い与えたものだった。女児は以前身内に「(変な人がいたら)カバンぶつけたる」と不審者の手を振り払う仕草をしたという。しっかりした子だったのに――。
わいせつ目的誘拐容疑で奈良県警捜査本部に逮捕された元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が、カメラ付き携帯電話に示した執着ぶりは異常といえた。
販売所でも飲食店でも、四六時中、携帯電話をいじっていたという。なじみの店で少し飲み食いすると、人目もはばからず、ゲームやメールに熱中。店主は「目つきが怖かった」と話した。
居合わせた客を撮影したり、わいせつ画像をダウンロードし「こうやるんや」。周囲に見せびらかすように話した。しかし料金未払いを繰り返し、新たな携帯契約を結べなくなる。
昨年初め、知人名義で契約してもらい、新たな携帯を持った。わずか10日間の請求額が5万円。知人は「何に使ってるんや」と憤った。9月には別の知人に頼み込み、大容量のデータを高速通信できる機種を契約。だが料金を支払わず、知人に解約の手続きをされた。
女児の安全を守るはずの携帯が、両親の願いを打ち砕き、便利な社会の落とし穴になり得ることをさらけ出した。捜査本部が小林容疑者の部屋から押収した女児の携帯には、事件に使った画像がそのまま残っていたという。
(毎日1/3 10:59)
●遺体写真を転送「人に見せたかった」と供述
奈良市の小1女児(7)が誘拐、殺害された事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された奈良県三郷町勢野東、元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)が県警捜査本部の調べに、女児の遺体を撮影した写真を周囲に見せびらかそうと、自分が普段使っている携帯に画像を転送したと供述した。この送受信記録が小林容疑者の位置確認につながり、逮捕の決め手の一つになった。捜査本部は、殺害後の一連の行動を、自分が起こした事件を誇示したかったためとの見方を強め、全容解明を急いでいる。
調べに対し、小林容疑者は「当初から幼い女の子を狙い、女児に声をかけた」と供述。事件当日の昨年11月17日は休みで、同県生駒市のスーパーに買い出しに行くと言って、知人の車を借りていた。
小林容疑者は自宅で女児を殺害した後、女児が持っていたカメラ付き携帯で遺体を撮影。その約2分後、写真とともに「娘はもらった」とのメールを母親に送りつけた。写真を送った理由について小林容疑者は、「殺したことを親に知らせたかった」などと供述した。小林容疑者は女児の家族と面識はなく、捜査本部は12月14日に新たな犯行予告メールを家族に送った動機を追及している。
さらに、小林容疑者は予告メール後の12月下旬、自分が持っている知人名義の携帯に女児の画像を転送した。その理由を「他人に見せびらかしたかった」と供述。行きつけの飲食店などで「携帯のサイトから入手した」と言って画像を見せていた。捜査本部が送受信記録を追跡し、小林容疑者の関与を突き止めた。
一方、小林容疑者宅の現場検証で、じゅうたんや座椅子などから女児の血痕を検出した。
(毎日1/3 03:04)
●「手をかまれ、かっと」小林容疑者供述
奈良市の小1女児誘拐殺人事件で、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕された毎日新聞販売所の元店員小林薫容疑者(36)が奈良県警奈良西署の捜査本部の調べに対し、「いたずらしようとしたら抵抗されて、手をかみつかれ、かっとなった。風呂場に連れて行き、顔を浴槽の水の中に押し込んだ」などと殺害に至る直接の動機について具体的に供述していることが、2日、わかった。
女児の首には強い力を加えられたことによる損傷が確認されており、県警は、この時、強い殺意があったとみているが、女児の遺体を傷つけるなど小林容疑者には残虐な側面があり、殺害を事前に考えていたのかどうかなど、さらに詳しく追及する。
一方、小林容疑者の自室から、女児用の下着や体操服など約100枚が見つかった。小林容疑者は「幼い女の子の水着や下着などを盗んでいた」と供述している。県警は幼い女児に強い関心を持っていたことを示す物証としている。
小林容疑者は最近も、携帯サイトからわいせつ画像を取り込むなどしていた。
(読売1/3 03:03)
●小林容疑者 「更生できない」保護司ら後悔の念
奈良市の小学一年、有山楓(かえで)ちゃん(7つ)誘拐殺人事件で、誘拐容疑で逮捕された小林薫容疑者(36)は、少女に強く執着し、強制わいせつ事件や殺人未遂事件を繰り返してきた。今回の事件でも、殺害を認めながら「悪いことはしていない」と供述し反省の態度は見えない。以前担当した保護司は「更生できないと思った」と語り、矯正させられなかったことを悔いた。
中学時代、大阪府内で六歳の女児にいたずらしたとして摘発された後に小林容疑者と対面した保護司の女性(85)は「当初から更生できないと思ったんです」と語る。三十年近くの間に二百人の犯罪者を引き受けた女性の直感だった。保護観察中に課された接見に来ない。約束違反は日常茶飯事。しかり飛ばしても、にやにやしながら受け答えするばかりだった。
「今から思うと(小林容疑者が)ここまでのことをしたのは、私にも原因があった。責任を痛感せざるを得ない」
十代半ば、小学女児へのわいせつ事件を起こした際には、小林容疑者は「階段を上る幼女のスカートからパンツが見えると、襲いたくなる衝動を抑えられない」と動機を話した。今回の事件で逮捕されるまで、異常性愛は矯正されなかった。
中学時代の担任教諭は「かかわった教師として、屈折した性格をつかみきれなかったのが悔しい」と話した。
女性に対する差別意識など、心深くに根ざした特異な感情を背景に犯行を行うことが多い性犯罪者は、再犯率が高いとされる。性犯罪に詳しい番敦子弁護士は「女児への性犯罪を『いたずら』と表現する風土がいまだにある。性犯罪に甘く、軽視してきた日本の社会にも(再犯を許した)原因がある」と話す。
(産経1/3 02:15)
●親に女児殺害伝える目的 自分の携帯へ転送、発覚
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐の疑いで逮捕された元毎日新聞販売店員の小林薫容疑者(36)が奈良西署捜査本部の調べに対し、母親(28)に遺体の写真を送付した理由について「結果を知らせてやりたかった」と供述していることが2日、分かった。
また人に見せるため、写真を女児の携帯電話から自分の携帯にメールで転送したことも判明。その際の通信記録が手掛かりの1つとなり、捜査本部は逮捕4、5日前に小林容疑者を割り出した。
(共同1/2 16:41)
●自宅に別の少女の衣類も
奈良市の小学1年女児(7)が誘拐、殺害された事件で、元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)=誘拐容疑で逮捕=の自宅から、女児とは別の名前が書かれた少女の下着など複数の衣類が、家宅捜索で押収されていたことが2日、分かった。同容疑者は女児やその家族と面識がなく、「少女へのわいせつ行為が目的で、誰でもよかった」などと供述しており、奈良西署捜査本部は少女への執着が犯行の背景にあるとみて調べを進める。
調べによると、奈良県三郷町にある小林容疑者宅のワンルームマンションの部屋を家宅捜索した際、下着などの少女用の衣類約100点が見つかった。その中には、誘拐された女児とは別の名前が書かれたものもあったという。
(時事1/2 15:00)
●自分の携帯に女児画像送信 逮捕の決め手
小林容疑者は、事件当日の11月17日に女児の携帯電話を使って母親へ送ったメールに添付した画像を、自分用の携帯電話に転送していたことが、奈良県警奈良西署の捜査本部の調べでわかった。
この転送の際の通信記録と、女児の携帯電話にあった全地球測位システム(GPS)機能で位置を特定できたことが小林容疑者を割り出す決め手となった。
携帯電話のメールは、送信元と受信先双方の情報が携帯電話会社の通信記録に残るため、県警は女児の携帯電話の通信記録を分析。画像が添付されたメールの受信先になっていた携帯電話は、小林容疑者の知人名義だったことが判明した。
県警で知人の交友関係などを調べた結果、小林容疑者がこの携帯電話を使っていたことがわかったという。
(読売1/1 21:32)
●孤独と虚勢いびつに小林容疑者の少年期
「ずるがしこい男」奈良市の小学1年女児誘拐殺害事件でわいせつ目的誘拐容疑で送検された元毎日新聞販売所従業員、小林薫容疑者(36)関係者が語るこうした人物像は、一体どのようにして形成されたのか。その子ども時代にさかのぼってみた。
◇女児へ異常な傾倒 少年期恵まれず就職後に問題も
家庭環境に恵まれていたわけではなかった。大阪市内で育ち、3人兄弟の長男。4年生だった78年7月、母親は難産で若くして帰らぬ人となった。この時生まれた10歳下の弟には重い障害が残り、父親は子育てに苦労したらしい。同居していた祖母も弟につきっきりで小林容疑者はあまりかまってもらえず、自らの視力の悪さも気にしていたという。また、小学生の時から新聞配達をしていたという。
2年後。母親を亡くしたつらさと寂しさを小学校の卒業文集に「ぼくは、五時間以上ないた」とつづった。タイトルは「悲しかったこと」。わきには涙を流す自分のイラスト。「いつか、お母さんのいる天国へ。お母さんとこんどあうときは人をいじめないようになってあおうと思う」と書いた。
中学校の卒業アルバム。大勢の級友が楽しそうに描かれたイラストの中で、学生服のズボンのポケットに両手を突っ込み、やや硬い表情で一人だけ離れて立っている。当時の担任の「目立たない子だった。友達が少なかった」というイメージと重なる。
そんな「孤独な思い」がいびつな形で幼児に向かったのか。89年と91年、小林容疑者は幼児に対するわいせつ事件を起こし、刑務所に入った。父親とも絶縁状態になったという。
最近の十数年間。新聞販売所を転々としたが、トラブル続きだった。新聞契約をねつ造したり、現金を持ち逃げしたり。働き先を失う度に「助けてくれ」と知人に泣きついた。
ある従業員は「誰かが見ているところでは『この販売所で骨をうずめます』なんて言いながら、陰で仕事をサボっていた」と証言する。刑務所暮らしの経験を自分から話すこともあり、「人を殺したことがある」と言った。「スナックの客とのけんかで相手が死んだ」などと説明したが、実際はわいせつ事件による服役。相手の気を引き、自分を大きく見せようと虚勢を張っていたのかもしれない。
今年4月ごろ。小林容疑者の携帯電話から妙な音声が漏れた。知人の女性が「何見てんの?」と問いかけると、悪びれずに「これか」と携帯電話を示した。幼い女児を映したポルノの動画。小学生から10代後半ぐらいまでの何人もの画像があったが、まともに見ることができなかった。女性は「気持ち悪くて……」と振り返った。
事件は繰り返され、今回、幼児への異常とも言える傾倒ぶりを見せつけた。遺体を傷つけ、女児の母親の携帯には「娘はもらった」とのメールが送りつけられた。幼児殺害で性的な欲望を満たす「ネクロフィリア」(死体性愛)だったのだろうか。
「殺して捨てた」「誰でもよかった」。小林容疑者は奈良県警捜査本部の調べに、うなだれることもなく、淡々と答えたという。
そこには、かつて母親の死に涙した少年の面影はなかった。
(毎日 1/1 21:15)
●小林容疑者 大人の女は金かかる 「女児見ると変な気分に」
奈良市の小学一年、有山楓(かえで)ちゃん(7つ)誘拐殺人事件で、誘拐容疑で逮捕された元新聞販売店員、小林薫容疑者(36)が奈良西署捜査本部の調べに対し、「自宅で殺害した」「女児の歯は捨てた」などと供述、犯行の全容が三十一日、ほぼ明らかになった。「やっぱり大人の女性がいいが、金がかかる」「女児を見ると、変な気分になる」と動機関連の供述も始めており、捜査本部は犯行の裏付け捜査などを進めている。
捜査本部は同日、小林容疑者を送検。また、殺害現場とみられる奈良県三郷町の自宅を検証した。
調べでは、小林容疑者は犯行当日の十一月十七日、奈良市学園中の路上で「家まで送ったげよか」と誘って車で女児を連れ去り、「おっちゃんの家、ちょっと遠いけど回らせて」と自宅ワンルームマンションに直行。
女児の携帯は母親(28)などから電話がかかるのを恐れ、車に乗った直後に「おっちゃんにちょっと貸して」と言って黙って電源を切ったという。
自宅では長時間過ごし、一緒に風呂に入って浴槽に顔を沈めて殺害。殺害後、「歯を抜いた。歯は捨てた」と話しているという。
小林容疑者は毎週水曜日が休みで、犯行当日も休みを利用。数年前に女児宅に近い別の新聞販売店に勤め、土地勘があった連れ去り現場付近で女の子を物色していた。
たまたま一人で女児が通りかかったといい、小林容疑者は「だれでもよかった」と供述。女児や両親らと面識はなかったという。
一方、死体遺棄現場の奈良県平群町に小林容疑者はあまり土地勘はなく、「自分に関係ない場所なので犯行がばれないと思った」と話しているが、側溝に発見されやすいよう放置した点など捜査本部で追及している。
これまでの調べでは、小林容疑者の室内にあったベージュ色のカーペットやタオルケット、「MICHIKO LONDON」とブランド名の入ったクッションなどが事件後、女児の携帯から母親らに送信されたメール画像と一致。
画像に写っている女児はすでに死亡していたとみられ、捜査本部は殺害を裏付ける重要な証拠とみて捜査している。
□メール送信、「知人女性への仕返し」
女児を殺害後、母親に犯行声明ともとれるメールや写真画像を送信していた小林薫容疑者は、奈良西署捜査本部の調べに対し、「同じ年ごろの子供を持った知人女性への仕返しのつもりで、(メール送信を)やった」などと供述しているという。捜査本部は、動機の解明につながる供述として重視、小林容疑者の過去についても慎重に捜査を進める。
小林容疑者は自宅で女児を殺害した後の十一月十七日午後八時四分、画像を添付し「娘はもらった」と書いたメールを女児の携帯電話から母親(28)の携帯に送信した。小林容疑者は調べに対し、「昔つきあっていた女性に同じ年ごろの子供がいた。その女性に恨みがあり、メールを送りつけたのは仕返しのつもりだった」などと供述しているという。
捜査本部は、この女性にふられたことへの恨みの代償行為としてメールを送信したのではないかとみて捜査。小林容疑者は、女児の両親、親族などとは面識がなかったことから、捜査本部はこの供述が犯行の動機解明の一端につながる可能性があるとみて調べている。
(産経1/1 04:58)
●「親に見せつけたかった」小林容疑者が動機供述
奈良市立富雄北小1年の女児(7)が誘拐、殺害された事件で、奈良県警奈良西署の捜査本部にわいせつ目的誘拐容疑で逮捕された毎日新聞販売所の元店員小林薫容疑者(36)が調べに対し、誘拐当日、女児の母親に画像つきメールを送りつけた動機について、「娘を連れ去ったことを、親に見せつけたかった」と供述していることが、31日わかった。
約1か月後、再び家族に画像つきメールを送った理由については、「家族に再度、精神的なショックを与えたかった」と自供している。
調べでは、小林容疑者は11月17日夜と、12月14日未明の2回にわたって、女児の画像つきメールを母親らに送りつけた。
理由について小林容疑者は〈1〉1回目は、女児の行方を捜しているはずの母親に犯行の成果を誇示し、満足感を得ていた〈2〉2回目は世間の注目度が低くなってきた状況の中で、再び家族を追い込む狙いだった――と述べているという。
誘拐した状況について、小林容疑者は、「車で家へ送ってあげる、と言って誘った。(女児とは)面識がなく、相手はだれでもよかった」などと供述。女児が車に乗るのを目撃した子どもらは、女児が小走りで自分たちを追い抜き、男に声をかけられて後戻りして車に乗り込んだと話している。このため県警は、子どもを探していた小林容疑者が、急いでいた女児の心理につけ込み、車に誘い込んだとみている。
また、県警が殺害現場である小林容疑者のマンション自室から、画像の背景に写っていたクッションを押収したところ血痕が付着しており、県警は女児を殺害後、写真撮影した現場と断定した。
この血痕について県警は、小林容疑者が女児の顔を風呂の水に押さえつけ水死させた後、遺体を傷つけた際に付着したとみている。
一方、県警によると、部屋の壁や床のカーペットなどが、添付画像の背景と一致していた。画像に写っていたタオルケットが発見できなかったが、小林容疑者は「ごみ収集の時に捨てた」と供述している。
県警は、多数の幼女の下着類やロリコン系アダルトビデオや雑誌なども押収。小林容疑者が普段使っていた知人名義の携帯電話の通信記録の捜査で、ロリコン系アダルトサイトに頻繁にアクセスしていたことも新たに判明した。
県警は31日、小林容疑者をわいせつ目的誘拐容疑で奈良地検に送検した。
(読売1/1 03:07)
●自宅浴槽で殺害か 元新聞店員「家まで送る」
奈良市の小学1年の女児(7)が誘拐、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店員小林薫容疑者(36)が、自宅マンションの浴槽で女児を殺害していた疑いのあることが31日、分かった。同容疑者は調べに対し、女児殺害を認める供述をしており、奈良西署捜査本部は同容疑者が単独で犯行に及んだとみて、今後殺人容疑でも立件する方針。
また、小林容疑者は「女児に『家まで送ってあげる』と言って車に誘った」などと供述していたことも判明。しかし、連れ去り現場が女児宅から百数十メートルしか離れていないことから、捜査本部は慎重に調べている。
(時事12/31 21:00)
●36歳男「誰でもよかった」 女児誘拐殺人事件
奈良市の小学1年の女児(7つ)が連れ去られ、殺害された事件で、誘拐容疑で逮捕された元毎日新聞販売店従業員の小林薫容疑者(36)は奈良西署捜査本部の調べに対し「女児に『家まで送ってあげる』と声を掛けて誘った。誰でもよかった」と供述していることが31日、分かった。
捜査本部は女児やその家族と面識はなく、1人で下校中の女児を見つけて誘ったとみている。同日、小林容疑者を送検。自宅の家宅捜索で、母親(28)にメールで送付した写真の背景に写っていたカーペットやクッションなどを確認した。小林容疑者は既に女児を殺害したことを認めている。
(共同12/31 17:25)
●女児誘拐で36歳男逮捕、「自宅で殺害」と自供
奈良市学園大和町、会社員有山茂樹さん(30)の長女で同市立富雄北小1年、楓(かえで)ちゃん(7)が11月、下校途中に誘拐、殺害された事件で、奈良県警奈良西署の捜査本部は30日、同県三郷(さんごう)町勢野東1、毎日新聞西大和ニュータウン販売所の店員小林薫容疑者(36)を、わいせつ目的誘拐容疑で逮捕した。
県警は小林容疑者の自宅のワンルームマンションを捜索し、女児の携帯電話やランドセル、ジャンパーなどを押収した。小林容疑者は「自宅の風呂に顔をつけて殺害、遺棄した」と供述しており、県警は殺人、死体遺棄容疑でも再逮捕する方針。被害者の家族に携帯メールで女児の画像を送りつけるなど、特異な展開をみせた事件は、発生から44日目に全容解明に向け、動き出した。
直接の逮捕容疑は、11月17日午後1時50分ごろ、女児の自宅近くの同市学園中5の市道で女児に声をかけて車に誘い込み、誘拐した疑い。
女児は翌18日午前零時5分ごろ、自宅から南西に約6キロ離れた同県平群(へぐり)町菊美台の道路脇の溝で遺体で発見された。
女児の持っていた全地球測位システム(GPS)付きの携帯電話から今月14日午前1時過ぎ、家族の携帯電話に送信された2回目のメールについて、県警は、GPS機能などで発信元が同販売所周辺だったことを突き止めた。
捜査員が、近所で聞き込みをしたところ、飲食店で女児が写った携帯電話の画像を客らに見せるなどしていた小林容疑者が浮上。当初、白や紺色のマーチとみられていた車は、その後の捜査で、緑色の「カローラ2」とわかった。所有者の身辺捜査から小林容疑者が借りており、犯行当日は週に1回の水曜日の休みで、アリバイもなかった。
小林容疑者は1991年7月、大阪市住吉区内で、女児にいたずらして、強制わいせつ罪で起訴されたほか、89年にも大阪府箕面市内で、わいせつ事件を起こして、強制わいせつ罪などで起訴され、いずれも有罪判決を受けている。
小林容疑者は、約15年前から全国紙の販売店を転々としていたが、勤務態度は悪かったという。
毎日新聞の西大和ニュータウン販売所には7月から勤務し、奈良市内の別の新聞の販売店でも4か月間勤務した経験があり、女児の自宅や遺棄現場周辺に土地カンがある。
県警は、小林容疑者と女児やその家族との面識がなかったかを慎重に調べている。
(読売12/31 03:07)
●36歳男逮捕 自宅から携帯とランドセル
奈良市の会社員、有山茂樹さん(30)の長女、楓(かえで)ちゃん(7つ)が誘拐、殺害された事件で、奈良西署特別捜査本部は三十日、誘拐の疑いで、奈良県三郷(さんごう)町、毎日新聞販売店員、小林薫容疑者(36)=同日付で懲戒解雇=を逮捕した。自宅からは女児の携帯電話やランドセルなどを押収。同容疑者は誘拐とともに殺害、死体遺棄についても認める供述を始めた。捜査本部はわいせつ目的の犯行とみて、事件の全容解明を急ぐ。
調べに対し、小林容疑者は、女児を連れ去った際に「家まで送ってあげると誘った」などと詳細に供述を始め、自宅の浴槽に張った水に頭から突っ込み、殺害したと認めた。一方で「悪いことをしたつもりはない」などと話しているという。
これまでの捜査で、小林容疑者と女児やその家族との接点は浮上しておらず、同容疑者も「だれでもよかった」とする内容をほのめかす供述をしているという。
調べでは、小林容疑者は十一月十七日午後一時五十分ごろ、奈良市学園中五の路上で、学校から歩いて帰宅途中の女児に声をかけ、乗用車に乗せて誘拐した疑い。
捜査本部は、事件後に使われた女児の携帯電話の発信エリアや連れ去り現場での目撃情報などをもとに捜査を進めた。「次は妹だ」という犯行予告メールが届いた十二月十四日に、同じ女児の携帯から小林容疑者の携帯に画像が送信されていたことをつかんだ。
小林容疑者の自宅ワンルームマンションは女児宅から約十キロ、遺体発見場所から約四キロの場所にあり、自宅と勤務先はメールが送信されたエリア内に位置していた。
また、女児が連れ去られるのを見た児童二人以外に車の目撃者が見つかり、犯行に使われたのは濃い緑色のトヨタ「カローラII」と判明。小林容疑者は事件当日、知人男性から同じ車を借りていたことが分かった。
さらに、小林容疑者は勤務先で同僚に女児の写真を見せていたことも分かり、行き付けの同県上牧町のスナックでも、今月二十五日ごろ、被害女児の写真といって、自分の携帯の画像を客に見せていた。
自宅の捜索では、女児の携帯電話や給食袋などの入ったランドセル、ジャンパー、下着や靴、靴下などが見つかったほか、ロリコンビデオ約百本、ロリコン雑誌約五十冊、盗んだとみられる女児用下着約百枚なども発見された。
毎日新聞大阪本社によると、事件が起きた十一月十七日、小林容疑者は休みだった。
三十日朝の朝刊の配達の際は、捜査が重大局面を迎えたと報じた同紙を見て、「これで疑いが晴れる」と同僚に話し、配達に出かけていた。
(産経12/31 02:35)
●朝毎読各販売店を転々 「勤務態度悪い」と解雇も
30日、奈良市の女児誘拐殺人事件で逮捕された小林薫容疑者(36)は高卒後、飲食店勤務などを経て新聞販売店を転々とし、配達や集金などの仕事をしてきた。
奈良県河合町の毎日新聞販売店に提出した履歴書などによると、1987年、大阪府内の私立高校を卒業し、同年4月、大阪市の飲食店に就職したが、間もなく退職。新聞配達の仕事をするようになった。
幼女8人への強制わいせつ事件、幼女の首を絞めた殺人未遂事件などを起こした後、奈良県や滋賀県の毎日、朝日、読売各新聞の販売店などに相次いで就職。しかし勤務態度が悪いとして解雇されるなどした。朝日の販売店は女児の自宅に近かった。
河合町の毎日新聞販売店には今年7月から勤め始め、配達などはまじめだったという。
(共同12/30 23:55)
●36歳男、誘拐容疑で逮捕 殺害認める
奈良市の小学1年の女児が連れ去られ、殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日、誘拐容疑で奈良県三郷町勢野東、毎日新聞販売店従業員の小林薫容疑者(36)=同日付で懲戒解雇=を逮捕した。自宅マンションを家宅捜索し、女児の携帯電話やランドセル、ジャンパーなどを見つけた。誘拐容疑に加え、女児殺害も認めたという。
11月17日の発生から44日目。捜査本部は殺人、死体遺棄容疑でも追及するとともに、動機や女児との接点、犯行を誇示するように遺体とみられる写真を母親にメール送信するなどした経緯の解明を目指す。
小林容疑者の自宅や勤務先(同県河合町)はメールが発信されるなどしたエリア内にあり、常連のスナックで女児の写真を見せたことなどから、捜査本部は小林容疑者を割り出した。
(共同12/30 23:00)
●「無念さ込み上げる」 女児の両親がコメント
奈良市の女児誘拐殺人事件で、新聞販売店従業員小林薫容疑者(36)が逮捕されたこと受け、女児の両親が「犯人は捕まっても娘は戻ってくることはなく、無念さは込み上げるばかり」などとするコメントを公表した。
娘の霊前に「犯人が捕まったよ。安心してゆっくりしてね」と報告したことを明らかにし、「夢、希望に満ちあふれた娘の人生を奪った犯人を許すことはできない」「このような事件は二度と起こってほしくない」と悲痛な胸の内をつづっている。
奈良県警や捜査協力者に対する感謝の言葉を記し「元の生活に戻るまでにはかなりの時間がかかると思う。できましたら、そっとお見守りいただければありがたく思います」と配慮を求めた。
(共同12/30 21:15)
●「女児の写真」見せびらかす 小林容疑者スナックで
小林薫容疑者(36)が、勤務先の新聞販売店近くのスナックで、携帯電話の画面に写った被害女児の遺体とみられる写真を従業員らに見せ「インターネットから携帯に入ったんや」と話していたことが、従業員らの話で分かった。小林容疑者は、「被害者と同い年の娘がおり、メールをしている」と話す一方、事件について「親がかわいそうやな」「自分は同僚から疑われている」などと、平然と話していた。
(時事12/30 23:00)
●奈良小1女児殺害、「心からお悔やみ」=毎日新聞大阪本社が会見
奈良の小1女児誘拐・殺害事件で、毎日新聞配達員小林薫容疑者(36)が逮捕されたことを受け、毎日新聞大阪本社の山崎一夫代表室長は30日午後、記者会見し「こうした卑劣な事件の容疑者として、毎日新聞社と取引関係にある販売店の従業員が逮捕され、被害者とご遺族に心からお悔やみ申し上げます」と述べた。また、「事実関係の確認を急ぎ、販売店に対し、従業員の人事管理をさらに強化するよう指導します」とした。
(時事12/30 20:01)
●「寝耳に水の出来事」 毎日新聞幹部が会見
毎日新聞販売店従業員小林薫容疑者(36)の逮捕を受け、同社大阪本社の山崎一夫代表室長が30日午後、大阪市北区の同社5階で記者会見し「(従業員逮捕は)寝耳に水の出来事」と当惑した表情で語った。
山崎室長は同容疑者の経歴や勤務状況について手元のメモを見ながら淡々と説明。「社として午前5時すぎに販売店主からの連絡で初めて知った」と語った。
同容疑者の事件後の勤務状況などについて報道陣から問われると「販売店主が警察から事情を聴かれているので分からない」と戸惑いを見せた。
同容疑者の顔写真の提供についても「本社の社員ではないので」と歯切れが悪く、被害者家族への対応についても「今は考えられる状況にない」と述べるにとどまった。
(共同12/30 19:46)
●携帯画面見て独り酒 犬けり、いじめる
小林薫容疑者(36)は、奈良県河合町の毎日新聞販売店に従業員として勤務し、女児(7)の遺体が発見された後も、事件を報じる新聞を配達していた。近所の居酒屋ではいつも1人で携帯電話の画面に見入り、メールを打ったり、ゲームに熱中しながら焼酎を飲んでいた。
【あいさつに沈黙】「いつもうちの飼っている犬をけっていじめ、近づくとサーッと消えた」と販売店近所の男性。
配達を受けていた女性が「ご苦労さん」と話しても、無言だった。販売店近くの弁当店には週に5、6回買いに来た。男性従業員(22)が「寒いですね」と言っても、注文以外の言葉はなかった。
バイクの運転が荒かった。「10月初めに、バイクの接触事故を起こし、毎日新聞の従業員に1カ月のけがを負わせたと聞いている」とほかの新聞の販売店員。
【出入り禁止】近くの居酒屋に週3、4回出入りしていた。携帯のメールやゲームにのめり込み、両手でボタンを打ちながら焼酎をちびりちびりと飲んでいた。画面にじっと見入り、話し掛けても聞こうとしなかった。「別れた妻と娘の話をしたことがある。元妻や娘が来るというのでくしカツを持ち帰った。元妻が再婚することになったと嘆いていた」と女性経営者(60)。
店へのつけを払わず、11月ごろ「出入り禁止」になった。その後、販売店から前借りをしてつけを払い出入りするように。今月も2、3回来ていた。「事件の前と後で、ほとんど変化はなかった」(女性経営者)。
(時事12/31 00:00)
●ゆがんだ関心エスカレート 事件後の女児の写真見せる
奈良の女児誘拐殺人事件で逮捕された新聞販売店従業員小林薫容疑者(36)は事件後、行きつけのスナックで女児の遺体とみられる写真を周囲に見せていた。1人暮らしでメール好き。いたずら目的で女児の首を絞めて逮捕されたこともあった。幼女へのゆがんだ関心がエスカレートしたのか。残忍さが際立った事件の解明が始まった。
小林容疑者は新聞配達員やトラック運転手などの職を転々。今年夏ごろから奈良県河合町内の新聞販売店に勤務し、配達や販売促進の営業を担当していた。
販売店近くのスナック従業員によると、小林容疑者は事件後の11月中旬、通い始めた。いつも1人。冗談を飛ばし、カラオケをよく歌っていた。1週間ほどすると、店内で女児の写真を見せびらかすように。入手先を聞かれると「インターネット上でどこからともなく送られてきた」と答えたという。
(共同12/30 17:10)
●36歳新聞配達員逮捕 誘拐容疑、殺害も追及へ
奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が誘拐され殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日、女児を車で連れ去ったとして奈良県三郷町勢野東、毎日新聞配達員小林薫容疑者(36)を誘拐容疑で逮捕した。自宅マンションからは、女児の携帯電話やランドセル、ジャンパーなどが見つかった。捜査本部はわいせつ目的とみて動機などを詳しく調べる。同容疑者は容疑を認めている。
殺害された女児の画像が母親(28)の携帯に送り付けられ、1カ月後にも新たな犯行を予告するメールが送信された異常な事件の発生から1カ月半。捜査本部は女児殺害でも小林容疑者を追及し、事件の全容解明を進める。
(時事12/31 00:00)
●新聞販売店従業員の36歳男を事情聴取
奈良市学園大和町、会社員、有山茂樹さん(30)の長女楓(かえで)ちゃん(7)=同市立富雄北小1年=が11月17日、下校途中に行方不明になり、奈良県平群(へぐり)町の造成地の側溝で翌18日未明に遺体が見つかった事件で、奈良県警捜査本部は30日、同県河合町にある毎日新聞販売店従業員の男(36)が事件に関与したとの疑いを強め、事情聴取を始めた。同県三郷町の男の自宅マンションを家宅捜索している。
調べによると、男の自宅は、女児の携帯電話から母親(28)の携帯に送りつけられたメールの発信地域にあり、遺体発見現場などに土地勘があるという。
調べでは、女児は下校中の11月17日午後2時ごろ、自宅から約200メートル北の路上で、車に乗った男に連れ去られ、翌18日午前0時6分、南約6キロ離れた平群町菊美台の宅地造成地の道路側溝で、遺体が見つかった。発見時、携帯やランドセル、紺のジーンズジャンパーは現場になく裸足だった。遺体には別人の毛髪や体毛が付着し、女児と異なる血液型のB型が検出された。
連れ去りから遺体発見の間の17日午後8時4分、女児の携帯から、女児を写したメールが母親の携帯に届き、「娘はもらった」と書き込まれていた。室内で撮影したものとみられ、撮影時間はメール送信の直前。発信場所は、奈良県平群、三郷、王寺町付近だった。
さらに、12月14日未明、女児の携帯から「今度は妹をもらう」と書いたメールが家族の携帯に送られ、誘拐当日と同じ写真も添付されていた。発信地域は河合、上牧町付近で、捜査本部は奈良県北西部を中心に不審人物を捜査していた。
(毎日12/30 12:47)
●36歳新聞販売店員を逮捕へ 別の人物も聴取
奈良市の小学1年生の女児(7つ)が誘拐され殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日、奈良県三郷町に住む毎日新聞販売店従業員の男(36)が事件に関与した可能性が強まったとして取り調べを始め、逮捕状を請求した。また、別の人物からも事情を聴き、自宅アパートなどを家宅捜索している。殺害された女児の画像が母親の携帯電話に送り付けられ、1カ月後にも新たな犯行を予告するメールが家族に送信された異常な事件の捜査は、発生から1カ月半で重大な局面を迎えた。
男のアパートや勤務していた同県河合町の新聞販売店は、メールが発信されたエリア周辺にある。アパートは女児の自宅から10キロ余り、遺体発見現場からは約4キロしか離れていなかった。
(時事12/30 14:01)
●不審人物浮かぶ 県警、近く事情聴取へ
奈良市の小1女児(7)誘拐・殺害事件で、奈良県警捜査本部の調べで29日、事件に関与したとみられる不審人物が浮上した。捜査本部はこれまで、犯人が持ち去った女児の携帯電話の発信記録や目撃情報などから慎重に不審人物の割り出しを進めてきており、この人物から近く事情を聞く方針を固めた。事件は発生から約1カ月半で、重大局面を迎えた。
調べでは、女児は下校中の11月17日午後2時前ごろ、自宅約200メートル北の路上で、男が乗った車に連れ去られ、翌18日午前0時6分、南約6キロ離れた平群町菊美台の宅地造成地の道路側溝で、遺体が見つかった。
発見時、両親に持たされていた携帯やランドセル、紺のジーンズジャンパーは現場になく裸足だった。死因は水死で、遺体の一部が傷つけられており、捜査本部は誘拐殺人・死体遺棄事件として捜査を始めた。
女児の母親に送られた携帯メールの画像の分析などで、写真は室内で撮影したものとみられ、撮影時間は、メール送信直前の午後8時過ぎと判明。発信場所は、いずれも遺体発見現場南の奈良県平群、三郷、王寺町付近だった。さらに、写真送信の約1時間半前の午後6時半ごろには、平群町などの東南に位置する同県河合、上牧町で、データ通信が女児の携帯で行われていた。
さらに、12月14日午前1時ごろ、この携帯から「今度は、妹をもらう」と書いたメールが両親の携帯に送られた。母親の携帯には事件当日と同じ女児の写真も届き、発信地域は、データ通信とほぼ同じ河合、上牧町付近だった。捜査本部は、これらの地域を含む奈良県北西部を中心に不審人物を捜査していた。
一方、女児の連れ去りの瞬間を女児2人が目撃。男は車から降りず、女児と短い会話をすると自分から助手席に乗り込んだといい、車はハッチバック型だった。また、遺体には別人の毛髪や体毛が付着しており、女児と異なるB型など複数の血液型が検出された。捜査本部はこうした情報から不審人物の割り出しを急いでいた。
(毎日12/30 03:06)
●みんなで子ども見守って 郵便局、銀行、タクシーも
奈良県が県警や市町村など関係団体とつくる「安全やまとまちづくり県民会議」は28日、県内の郵便局や銀行などの金融機関、タクシー協会に対し、屋外での子どもの安全確保について協力を要請した。
奈良市の小学1年女児(7つ)が誘拐され、殺害された事件を受けての措置。
外回りが多い運転手や郵便配達員に、登下校中や外で遊ぶ子どもが不審者からの声掛けや連れ去りなど危険な目に遭った場合、積極的に保護し、110番してもらう。近く県トラック協会や新聞販売店、学習塾協会にも依頼する。
城光史・奈良中央郵便局長は「事件後、職員の防犯に対する意識が高まっている。日々の活動の中で子どもを見守っていければ」と話した。
同会議は11月24日に設立された。子どもを標的とする事件の再発防止を求め、「子どもを犯罪の被害から守る条例」(仮称)の制定も検討している。
(共同12/28 11:42)
●ビデオ店顧客を調査 児童に特別な興味持つ
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、被害者が児童だったことや犯行の特異性から、県警奈良西署捜査本部は犯人が児童に特別な趣味を持っている可能性もあるとみて、県北西部のビデオ店などで顧客を調べるとともに、これまでに浮上した不審者がそうしたビデオを借りていないか調べている。犯人に結び付く手がかりの発見に努めている。
これまでの調べでは、いまだ犯行の動機や目的がはっきりせず、不可解な点が多いが、犯行が児童に特別な興味を持つ人物との見方も否定できないという。
女児は11月17日午後、車の男に連れ去られるのが目撃され、18日未明、平群町で遺体で発見された。女児の携帯電話から家族の携帯に連れ去られた日と今月14日未明、メール送信などがあり、発信地域は平群町や河合町の周辺だった。
犯人の普段の行動範囲は県北西部にあるとみられ、奈良市や生駒市、斑鳩町などのビデオ店で、捜査本部に寄せられた不審者情報などをもとに、特に児童趣味的なビデオを借りていないかなど入念に調べている。
(奈良12/28 10:44)
●のぼり旗を先頭に立て、120人が防犯パトロール
奈良市の小1女児誘拐・殺害事件を受け、子どもの安全と地域の防犯意識を高めようと、同市西千代ケ丘地区で26日、自治会や保護者、地区の老人会などが合同で、のぼり旗を持って、拍子木をたたきながら、地域の防犯パトロールを行った。
23日に、同市であった、子ども見守り活動の決起集会を受け、地域の自主的な取り組みとして「冬休み子ども見守り等大行進」と題して行った。同地区では、PTAや自治会などがそれぞれパトロール活動をしており、今回の合同パトロールで、各団体の連携も図る。
この日は、同地区内の公園に参加者ら約120人が集合。坪井貞美・奈良西署長が「皆さんの防犯意識の高さを痛感し、大変感謝している」とあいさつ。参加者は約30人ずつの2班で地区内をパトロールした。
参加者は拍子木を打ちながら、「西千代防犯パトロール」とかけ声をかけ、地区内約2キロを40分ほどで巡回した。参加者の1人、武田健さん(68)は「パトロールにたくさんの人が参加することで、地域の活動も活発になれば」と話していた。
(毎日12/27 17:10)
●布団生地か伊ブランド? メール写真
奈良市の小学1年の女児(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、母親(28)の携帯電話に送り付けられた写真に写っていたクッションカバーの文字は、大きさや位置が不釣り合いで、布団などの生地を切って作られた可能性があることが26日、奈良西署捜査本部の調べなどで分かった。
イタリアのブランドの柄と似ているとの情報もあり、捜査本部は商品を特定できれば有力な手掛かりになるとして、繊維問屋が集まる大阪・船場などで聞き込み捜査を続けている。
(共同12/26 17:30)
●不審者情報HP、冬休み中も更新
県教委は24日、ホームページ(HP)で公開している不審者情報について、冬休み中も県警や市町村教委と連絡を取って更新し、対策を続けていく方針を明らかにした。矢和多忠一・県教育長は「冬休み中、学校の目の行き届かないところが出てくる。タクシーや銀行の協会組織に巡回の協力を要請したり、学習塾にも対策を依頼するなど、取り組みを進めたい」と話した。
奈良市の小1女児誘拐・殺害事件を受けて始めた。県教委によると24日現在、HPで39件の不審者情報を掲載している。
(毎日12/25 18:20)
●河合町周辺を集中捜査 活動拠点と見て
奈良市の小1女児(7)誘拐殺害事件で、奈良県警捜査本部は、女児の携帯電話からメールなどが発信された地域にある奈良県河合町周辺に犯人の活動拠点があるとの見方を強め、集中捜査を始めた。事件後に行方がわからなくなっている人物がいないかどうかなど、不審者の洗い出しを進める。
(毎日12/25 15:02)
●校区内パトロール始める 小学校教師や保護者
下校途中に誘拐、殺害された小学1年の女児(7つ)が通っていた奈良市立富雄北小の教師や保護者約20人は24日、冬休み中の子どもを守ろうと、数人規模のグループに分かれ、校区内のパトロールを始めた。
同小によると、パトロールは児童の安全確保や生活ぶりの確認が狙い。冬休みが終わる来年1月6日まで、教師らが車や徒歩で巡回する。
また同小は、冬休み中も保護者から児童の体調などについて相談があった場合、カウンセラーと連絡がつくような態勢を取っているという。
児童の様子について、同小の楳田勝也校長は22日の記者会見で「子どもたちは元気に過ごしている。今のところ心的外傷後ストレス障害(PTSD)の兆候は出ていない」と話していた。
(共同12/24 12:52)
●遺棄現場など捜査 レンタカー店の調査も
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、県警奈良西署捜査本部は23日も、奈良市の連れ去り現場や平群町の死体遺棄現場を重点に聞き込み捜査を続けた。また、犯行にレンタカーが使われた可能性もあるとみて、県北西部のレンタカー店の貸し出し状況も引き続き調べている。
平群町菊美台2丁目の遺棄現場周辺では、国道168号沿いに範囲を広げながら住宅地などで、不審者の目撃情報や女児との接点がないか、聞き込み捜査を続けた。
これまでの調べで、女児が連れ去られた11月17日の午後8時前後、犯人が女児の携帯電話から母親の携帯にメール送信やワン切り電話をした際、電波が同町周辺から発信されたことも分かっている。
一方、遺棄現場に近い西和地域のレンタカー店で、事件発生前後の車の貸し渡し契約書の控えなどの提出を受け、手がかりを捜している。
(奈良12/24 11:09)
●通知簿は両親に…誘拐殺人被害女児の小学校で終業式
奈良市で起きた誘拐殺人事件で犠牲になった女児(7)が通っていた同市立富雄北小(約950人)で22日、2学期の終業式が行われ、楳田勝也校長が女児の両親から託された手紙を全児童の前で読み上げた。
式後に記者会見した楳田校長によると、両親は手紙で「二度とこのような事件を起こさせてはならない。こんなつらく悲しい思いはだれにもさせてはならない。早く犯人が逮捕され、元のように安心して、のびのびと元気に遊ぶ子どもたちの姿を目にしたいと願っている」と訴えた。
また、「子どもたちが抱く不安を取り除き、安全確保のために少しでも役立ててほしいという思いで、小学校と幼稚園に寄付をさせてもらいます」としている。
手紙は、楳田校長が今月18日に女児宅を弔問した際、両親から「(友だちに)娘のことを忘れないでと伝えてほしい」と託され、寄付金も預かったという。
楳田校長は、1年生の女児にとって2度目になるはずだった通知簿「あゆみ」を両親に手渡した。
(読売12/22 13:29)
●県北部に捜査拡大 地域限定せず
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、犯人がこの間に河合町周辺などで行った携帯電話からのメール送信などには、捜査をかく乱する意図の可能性もあるとみて、県警奈良西署捜査本部は捜査範囲を発信地域に限定せず、県北部に広げて不審者の洗い出しを始めた。
これまでの調べでは、犯人は、女児を連れ去った11月17日の午後8時4分、女児の携帯から母親の携帯に「娘はもらった」というメールを送りつけた。また、直前の午後7時50分ごろに4、5回の発着信、同55分ごろにワン切り電話もあった。
さらに、今月14日未明、父親の携帯に「次は妹を狙う」というメールを送りつけ、直前にワン切り電話もあった。
電話会社の発信記録から、いずれも平群町から河合町周辺に至るいわゆる西和地域で携帯が操作されたものと分かった。捜査本部はこうした地域を重点に、犯人の拠点の発見に努めてきた。
しかし、犯人は車などで移動しながら送信していた可能性が高いとみられ、さらに南部の田原本町や広陵町などより以北の県北部を視野に入れることにした。
(奈良12/21 10:40)
●GPS、継続追跡不可能 短時間通信では特定できず
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、犯人が今も所持しているとみられる女児の衛星利用測位システム(GPS)付き携帯電話は、継続的に位置を追跡することが不可能で、通信時のごく短時間、電源が入っただけでは位置が特定できないことが20日、分かった。また、GPS機能のみを切ることもできるうえ、犯人は2度目のメール送信の際には機能について習熟していた可能性もある。
女児が消息を絶った直後の11月17日午後2時前、母親は自分の携帯で、GPSによる位置検索サービスを使い、女児の携帯が自宅近くの公園にあることを確かめていた。しかし、まもなく電源が切られた。犯人が位置検索が行われたことを知ったためとみられる。
同サービスでは、探そうとする携帯の電源が入っているときに検索を行わなければ、位置を特定できない。犯人がいつ電源を入れるか分からない状態では難しい。
これまで県警奈良西署捜査本部の調べで明らかになっている携帯の発信地域は、GPSによるとものとは別。携帯の電波を受信した基地局の位置で、半径数キロというおおよその範囲で位置を特定していた。
携帯電話会社の関係者によると、犯人は11月17日のメール送信では機能を十分知らなかったが、今月14日の2度目の脅迫メールでは機能を習熟した可能性があるとしている。
(奈良12/21 10:40)
●親族数人に一斉送信 14日の犯行予告メール
奈良市の小学1年の女児(7つ)が誘拐され、殺害された事件で、14日に女児の携帯電話から母親(28)の携帯に送付された新たな犯行予告のメールと写真は、親族数人にも同時に送付されていたことが21日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は凶行を誇示する目的で、携帯の一斉送信機能を使ったとみている。
調べによると、メールは14日午前1時ごろに送り付けられた。「次は妹を狙う」との内容が書かれ、11月17日の事件当日に母親に送信されたものを含む複数枚の写真が添付されていた。
女児の携帯はメールを一度に10カ所まで一斉送信できる機種で、写真は5枚まで添付可能。母親のほか親族の電話番号やメールアドレスが登録されていたとされ、犯人は一斉送信機能と登録内容を利用したとみられる。
(共同12/21 08:08)
●校庭開放見送り 脅迫メールで住民不安に
奈良市の市立富雄北小学校1年女児(7つ)の誘拐殺人事件で揺れる地元の奈良市富雄地区。犯人逮捕に大きな進展が見えない中、新たに脅迫メールが届いたことで住民不安がさらに広がり、同地区自治連合会が冬休み初めに計画した富雄北小学校の校庭開放を見送ったことが、19日分かった。
11月17日の事件発生後、地域では公園などで遊ぶ児童の姿などが見受けられなくなった。この試みは、室内にいることが多くなった子どもたちに、思いっきり発散してもらう機会を設けようと、同地区自治連合会が計画。24日から2、3日間、自治会の住民が見守るなかで、同校校庭でドッヂボールや、縄跳びなどで遊んでもらう予定だった。
しかし、今月14日未明の犯人からのメールの騒動で地域住民は再び恐怖に陥ることになり、保護者の不安が増幅。自治連合会は、かえって動揺が生まれるとして18日夜に臨時会合を開き、取りやめることにした。馬場徹自治連合会長は「住民の不安が強くなり、今回は見送ることにした。推移を見守り、また検討したい」としている。
(奈良12/20 11:19)
○トップページに戻る
http://matome.tank.jp/nara