○現在までの報道のまとめ

●小1誘拐殺害 メール直前、携帯一時呼び出し可能に 母の発信には応ぜず

奈良市学園大和町の市立富雄北小一年、有山楓(かえで)ちゃん(7つ)が奈良県平群町で遺体で見つかった誘拐殺人事件で、犯人からワン切り電話を受けた直後に母親が楓ちゃんの携帯に電話をかけ直した際、呼び出し音が鳴ったもののすぐ通じなくなっていたことが、奈良西署特別捜査本部の調べでわかった。その後まもなく犯行声明のメールが送りつけられており、捜査本部は携帯の扱いに熟知している可能性が高いとみている。調べでは、母親の携帯には十七日午後七時五十五分に楓ちゃんの携帯からワン切り電話があった。母親がすぐにかけ直したところ、数回呼び出し音が鳴ったが、つながらなかった。このあと、同八時四分に楓ちゃんの画像を添付したメールが送りつけられた。

同二十七分にメール送信と同じ平群町内の基地局エリアで電源が入れられ、同八時前後に集中して携帯を操作していたが、遺体発見の十八日午前零時すぎまでの大半で携帯の電源を切っていたとみられる。

連れ去り現場での目撃証言から犯人は二十−三十代の男とみられているが、犯人は携帯の取り扱いに慣れた若い世代との見方を強めており、生活圏があるとみられる奈良盆地南西部を中心に捜査を進めている。

一方、富雄北小は二十二日、全校児童に「防犯ベル携帯中」と書いた防犯ステッカーと防犯ブザーを配布した。事件後、地元では防犯ベルでなく楓ちゃんが使用していた衛星利用測位システム(GPS)付き携帯電話に注目が集まっているが、小さな子供を持つ親は「最新機器を持たせていても最悪の結果を防げなかった」とショックを隠せない。
(産経 11/25 02:58)

●母親が3回連絡、つながらず=写真メール後、電源切る

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)誘拐殺人事件で、17日午後8時4分に母親の携帯電話に写真付きのメールが送り付けられた後、母親が楓ちゃんの携帯に電話を2回かけ、メールを1回送ったが、電源が切れており、いずれもつながらなかったことが24日、分かった。

奈良県警捜査本部は、逆探知や楓ちゃんの携帯が搭載していた全地球測位システム(GPS)の機能で位置を特定されないため、電源を切ったのではないかとみている。同本部は、犯人がGPS付き携帯の機能を良く知っていた可能性があるとみて調べている。 
(時事11/24 21:01)

●土師守さんの手記の全文   

奈良市の女児誘拐殺人事件について、土師守さんが24日に寄せた手記の全文は次の通り。  この11月17日に、奈良で7歳の女の子が誘拐され、殺害されました。さらに遺体が傷つけられるという猟奇的なものでした。私は、このことを報道で知った時に、私たちの子供の事件を思い出し、またこのような残酷な事件が起きたことに戦慄(せんりつ)を覚えました。そして女の子が私たちの二男と重なり、悲しみとともに怒りがあふれて仕方がありませんでした。弱い子供を標的にした、このような残酷な犯罪は絶対に許すことができません。  最愛のお子さまをこのような形で亡くされたご両親と、事件当時の私たちが重なり、その心痛は大変なものと思います。また、幼いご姉妹がいると聞いていますが、そのお子さまへの影響も非常に心配しています。被害者遺族のことを考えますと、マスコミ関係者には、節度を持った取材をお願いしたいと思います。  最後になりますが、尊い命をなくした女の子のご冥福を心よりお祈りいたします。そして、事件の一日も早い解決を願ってやみません。
(11/24 20:15)

●背景にクッションやカバー 女児の写真、入手先捜査 

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が17日に誘拐され、殺害された事件で、母親(28)の携帯電話にメールで送り付けられた楓ちゃんの写真の背景には、クッションやマルチカバーが写っていたことが24日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。

写真は殺害後に犯人の自宅かホテルなどで撮影されたとみられ、捜査本部は犯人の有力な手掛かりとみて、クッションなどのメーカーや販売店の特定を急いでいる。

調べなどによると、楓ちゃんは17日午後1時40分ごろ、自分の携帯で母親と話したのを最後に消息を絶ち、写真は同8時4分に楓ちゃんの携帯から送信された。
(神戸11/24 17:04)

●危険場所の指定から漏れる 奈良の小1誘拐殺人 

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が17日に誘拐され、殺害された事件で、通っていた市立富雄北小が10数年前から、通学路の危険なポイントをリストアップし、作製した「安全マップ」に、楓ちゃんが連れ去られたとみられる場所は入っていなかったことが24日、分かった。

関係者によると、同小の安全マップは、教員の意見などを入れて毎年手直し。プライバシーに関する情報を含むため保護者全員に配布はしないが、補導員らが持ち、気を付けていたという。

今年6月改訂の最新版はB4の大きさで、40カ所余りの危険ポイントを図上の旗で強調。痴漢や不審者の情報がある場所、人通りが少ない場所、踏み切りなど、それぞれの情報も付け加えていた。
(神戸11/24 07:44)

●眼鏡かけた30歳前後の男の行方追う 奈良の女児殺害 

奈良市の小学1年、有山楓(かえで)さん(7)が誘拐され、殺害された事件で奈良県警捜査本部は、眼鏡をかけた30歳前後の男が犯人の可能性が高いとの見方を強めている。すでに似顔絵を複数つくって新たな目撃者を捜す一方、楓さんの衣服から採取した毛髪数本の鑑定を進めている。また遺体が見つかる直前の17日深夜、肉親の携帯電話に不審な電話が2度あったことがわかった。犯人が捜査の動きを探るために電話した疑いがあると県警はみている。 

県警は目撃証言にあいまいな点があるとして男の似顔絵を公開していない。捜査員は携帯して聞き込みを続けている。 

女児は17日午後2時ごろ、自宅から約100メートルの大通りで、車に乗り込むのを小学2年生2人に目撃された。 

男は30歳前後で眼鏡をかけ、女児はその男と車の中で話していた。車の色についての証言は白と紺に分かれている。 

遺体が見つかったのは18日午前0時6分。身につけていたトレーナーやスカートなどから数本の毛髪と白い繊維片などが見つかった。毛髪は女児のものではないとみられる。 

女児の母親の携帯電話に送られた写真には白地に柄のついたバスタオルが写っていた。繊維片はこのバスタオルや誘拐犯の衣服のものの可能性がある。写真には灰色の壁や薄いベージュ色のカーペットも写っていた。 

一方、肉親に1回目の電話があったのは17日午後11時45分。これはすぐに切れ、3分後の同11時48分、2回目の着信があった。肉親が「どちら様ですか」と尋ねると、相手は男の声で姓だけ名乗り、「間違いました」と一方的に切った。 

1度目の直後の午後11時47分には母親が女児の携帯に電話をかけたが、電源が入っておらず、つながらなかった。2度目の着信はその1分後だった。 

かけてきたのはともに携帯電話で、県警は着信履歴から所有者を割り出そうとしたが特定できなかった。男が身元を隠すため、プリペイド式携帯などを使って電話をし、偽名を使った可能性があるとみている。女児の携帯の電話帳には両親や親類の電話番号が登録されていた。 

女児の携帯からは17日午後8時4分、母親に「娘はもらった」とのメールが届いた。その直前の午後7時55分にも母親の携帯に電話があり、着信音が2度だけで切れた。いずれも犯人が女児の携帯を使って母親にかけたとみられる。 
(朝日11/24 06:08) 

●連れ込み場所 ホテルでなく、犯人宅か

奈良市の女児(7)が誘拐され、殺害された事件で、女児が連れ込まれたのがホテルではなく、犯人が拠点にしている自宅など別の場所だった可能性が出てきた。ホテルは清掃が行き届いており、遺体から検出されたような多数の体毛が付着しにくいと考えられるため。犯人は奈良県平群町の遺体遺棄現場周辺に土地勘があり、「ワン切り」電話や写真付きメールを同町の南側から発信していることから、県警捜査本部は遺棄現場から南側の一帯を中心に犯行現場の割り出しに全力を挙げている。

調べでは、女児は18日午前0時5分ごろ、同町菊美台の道路側溝に両足を入れた状態で発見された。登下校時に着ていた紺のジーンズ・スカートと赤トレーナー姿で、捜査本部は衣類などに付着していた人間の頭髪や体毛を検出。明らかに成人とみられるものは数本でDNA鑑定中だが、それ以外にも多数の毛が付着していたという。

捜査本部は、犯人が車を使っていることなどから人目につかずに利用できるホテルを使った可能性があるとみて聞き込みを進めている。しかし、ホテルは利用客が出た後にカーペットなどを入念に掃除するため、床などに横になった場合でも衣服に多数の毛髪が付着することは考えにくく、それ以外の場所を利用した可能性が浮上してきた。

司法解剖で、女児は17日午後4〜8時に殺害されたとみられる。犯人が同7時50分台に平群、王寺両町周辺で「ワン切り」電話を、同8時4分にその北側の平群町付近で写真付きメールを母親に送信したことが、GPS(全地球測位システム)の検索で分かっており、捜査本部はその近くに犯人の拠点がないかについても調べている。
(毎日11/24 03:00)

●不審な白い乗用車、やせた男の目撃証言

女児の遺体が発見される直前の17日深夜、発見現場近くの奈良県平群町菊美台で不審な白い乗用車が目撃されていたことが23日、分かった。車は路上に止まっており、車内に若い男1人がいたという。

車が目撃されたのは、発見現場の北東約550メートルの場所。目撃された場所は、住宅造成地の一角で、この時間帯は普段、ほとんど車の通行がないところだった。

また、女児を連れ去ったのは、やせた男だったことが、連れ去り現場を目撃した女児2人の証言で分かった。捜査本部は2人の証言を基に複数の似顔絵を作成したが、人相に違う部分があるため聞き込みには直接使わず、慎重に捜査を進めている。

調べでは、女児は17日午後2時前ごろ、自宅の北約200メートルの路上で、男が運転する車で連れ去られた。目撃した女児2人の記憶には若干の違いがあるものの、車内にいた男が「やせたタイプで、ほっそりした顔立ち」という点は共通しているという。
(毎日11/24 03:00)

●遺棄現場近くに不審な白い車 奈良・女児誘拐殺人事件 

奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7つ)が17日に誘拐され、殺害された事件で、遺体発見の約1時間前、遺棄現場近くで不審な白い車が目撃されていたことが23日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。児童による楓ちゃん連れ去りの目撃情報と同様、車は若い男が運転しており、捜査本部は関連を調べている。

調べなどによると、白い車は17日午後11時すぎ、奈良県平群町菊美台の遺体発見現場近くから数百メートル離れた片側1車線のカーブ付近に止まっていた。タクシーの運転手が目撃した。

車幅灯を付けた状態で、運転席に細身の若い男が1人で乗っていたが、特に何かをしている様子はなかった。

車は角張ったセダンか軽乗用車とみられ、型式は古かったという。運転手が乗客を降ろし、同じ道を戻ったときも止まっていた。造成地で周辺に民家はほとんどなく、普段車が止まっていることもないことから、運転手は不審に思った。

楓ちゃんは同日午後1時40分ごろ、自宅まで約200メートルの通学路で、若い男の車に乗せられ、連れ去られるのを複数の児童に目撃された。

遺体は18日午前零時すぎ、通り掛かった男性が見つけた。
(産経11/24 00:54)

●発生から24日で1週間 全体像は

24日で発生から1週間を迎える奈良市の小1女児(7)の誘拐・殺害事件。奈良県警捜査本部は捜査員延べ約950人を投入。聞き込みや検問、物的証拠の鑑定作業などから、必死の捜査を続けている。犯人の動機や女児を連れ去った後の足取りは。これまでに判明した事実から、事件の全体像を探ると−−。

◆足取り 女児が持っていた携帯電話のGPS(全地球測位システム)機能などから、17日夜の犯人の足取りが一部判明した。奈良市内の連れ去り現場から数キロ南の同県王寺、平群両町周辺を北上。この地域を縦断する国道168号かその周辺の抜け道を通ったとみられている。

その前には、女児の自宅近くにいたこともGPSで分かっている。また、午後8時4分に女児の携帯電話から女児の写真付きメールが母親(28)に送られ、この23分後の8時27分にも、同じ地域で微弱電波から携帯電話の位置を割り出したことも判明。このほかに2回、捜査本部が携帯電話の位置をつかんでいることが分かっており、位置の特定は少なくとも5回に上る。捜査本部は、室内とみられる殺害現場の割り出しを急いでいる。

手がかり 女児の衣類などには人の頭髪や体毛が数本付着していた。捜査本部は犯人に結びつく重要な手がかりとして、DNA鑑定や血液型の分析を進めている。

また、メールの写真にはグレーのソファと、白っぽいシーツのような背景が写っていた。死因は水死で、肺に残っていたのは水道水だった可能性が高い。いずれも犯行現場に直結する手がかりとみて、一帯での聞き込みなどを続けている。

◆現場は 女児が連れ去られたのは、自宅の北約200メートルの路上。一方、遺体が見つかったのは、平群町の幹線から離れた住宅地のはずれの造成地だった。

遺体は両足を側溝に入れられ、座ったような状態で、上半身が外へ出ていた。車から投げ捨てたとは考えにくく、抱きかかえて置いた可能性が高い。近くには田んぼや雑木林など人目につかない場所があり、犯人が遺体発見を想定してこの現場を選んだ可能性もある。

一方、携帯電話、ランドセルやソックス、靴がなくなっており、犯人が別の場所に捨てた可能性もあるとみて、捜査本部は遺体発見現場を中心に検索を続けている。

◇ゆがんだ犯人像

発生から1週間。犯人の動機は不明だが、殺害後とみられる女児の写真を携帯電話のメールで母親に送りつけるなど、特異で残酷な手口の背景に、幼い子どもを狙う事件の急増やそれを助長するネット社会も浮かぶ。

犯人は遺体の顔の一部を傷つけ、住宅地の端の道路側溝という目立ちやすい所に遺体を置いた。作田明・聖学院大講師(犯罪心理学)は「遺族の感情を害し、苦痛を増すことにも快感を感じ、大騒ぎになることで満足している。携帯という新しいツールを使っており、犯人は比較的若いのではないか」と分析する。

警察庁によると、全国の街頭での連れ去り事件は今年上半期で99件。昨年同期から70.7%も増えた。街頭以外での連れ去りを含めると、12歳以下の女児53人が被害に遭った。イタリアの児童保護団体の調べでは、昨年、日本発と分かった児童ポルノサイトは165で、世界で8番目に多い。間庭充幸・大谷大文学部教授(犯罪社会学)は「ネットの普及に加え、核家族化が進み、地域社会のつながりが薄れたことで、人間関係をうまく築けない人が増え、体力的に弱い少女に目をつける傾向がある。今回の事件もゆがんだ犯人像が思い浮かぶ」と指摘する。
(毎日11/23 21:45)

●異常手口、不審者追う 女児誘拐殺人から1週間

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件の発生から24日で丸1週間。奈良西署捜査本部は遺体を傷つけて撮影し、母親に送り付ける異常な手口に注目し、不審者の洗い出しを続けている。また目撃情報や携帯電話の通信記録、遺体に残された毛などから、容疑者の割り出しに全力を挙げているが、手掛かりは限られている。

楓ちゃんは17日午後1時ごろ、小学校から1人で下校し、同1時40分ごろ、自分の携帯で母親と話し「学校の近くにいる」と伝えた。

その直後、通学路で若い男の車に乗せられ、走り去るのを複数の児童が目撃。捜査本部は「有力な情報」とみている。

現場付近は当時、下校中の児童が多かったが、ほかに男に声を掛けられた児童がいたとの情報はない。楓ちゃんはいつも首から携帯を下げていたため、目に留まった可能性が指摘されている。それとも顔見知りなのか。
(共同11/23 21:44)

●「こんな近くで」 広がる不安 児童ら集団下校に 

西宮市内の閑静な住宅地で二十二日夕、起きた女子児童(10)の一時連れ去り事件。奈良県の女児誘拐殺人事件からまもないとあって、市教委や学校はショックを隠せず、事実確認などの対応に追われた。「まさかこんなところで」と付近の住民からは不安の声が上がった。 

現場とみられる関西学院大の正門前は、「学園花通り」と呼ばれるメーンストリートで、夕方には帰宅する学生でにぎわう。三歳と一歳の子を持つ近所の女性(33)は「奈良の事件があってから、外出のときは子どもから目を離さないようにしている。まさかこんな近くであるなんて本当に怖い」と表情を硬くした。 

女児が通う小学校では、教諭らが緊急連絡網を使って全保護者に連絡し、事件の概要を伝えた。同校では集団下校していなかった。校長は「日ごろから地域の協力を得て防犯対策は練っていたが…。これから教諭らと話し合って集団下校をさせたい」と話した。 

同市教委は、奈良の事件を受けて各学校に登下校時の安全確保について文書で通知したばかり。二十五日には市内の幼稚園―高校の生活指導担当者を集め、あらためて注意を呼びかけることにした。市教委は「今後も学校と連携しながら注意したい。地域で子どもたちを見守ることで再発を防ぎたい」と話した。
(神戸11/23)

●女児誘拐殺人、犯人は南から遺体発見現場へ移動

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7)が17日に誘拐され、殺害された事件で、犯人は奈良県王寺町付近から遺体が見つかった平群町に北へ移動しながら、母親(28)の携帯電話に写真付きメールを送り付けるなどしたことが22日、楓ちゃんの携帯の通信記録や位置情報で分かった。写真は遺体とみられることから、奈良西署捜査本部は遺棄場所へ移動前の王寺町以南で殺害した疑いがあるとみて、王寺町から平群町へ南北に走る国道168号沿いなどでの聞き込みを強化している。

調べによると、楓ちゃんは17日午後1時40分ごろ、携帯で母親と話した直後、男の車に乗せられ、連れ去られるのを複数の児童が目撃した。楓ちゃんの携帯から母親の携帯に同7時50分ごろ“ワン切り”の発信があり、同8時4分には写真がメールで送り付けられた。捜査本部が通信記録を解析したところ、ワン切りは王寺町南隣の同県香芝市にあるアンテナ基地局のエリア(半径約3.5キロ)から発信されたことが分かった。
(共同11/23 07:00)

●小1誘拐 犯人宅で殺害、撮影? 遺棄まで短時間の犯行

奈良市学園大和町の小学一年、有山楓(かえで)ちゃん(7つ)が下校途中に誘拐、殺害された事件で、犯人は楓ちゃんの衣服をいったん脱がせ、写真を撮影した後、その衣服を着せて遺体を遺棄していたことが二十二日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。

また、母親の携帯電話に送られた楓ちゃんの画像には、背景にカーペットや壁とともに薄い青色の縦じまが入ったクッションのようなものが写っていることも判明。捜査本部は、楓ちゃんは犯人の自宅で殺害された可能性が高いとみて、メール送信時に発せられた微弱電波などから、場所の特定を進めている。

調べでは、画像は全体的に不明瞭(めいりょう)だったが、楓ちゃんは衣服を着ていなかった。奈良県平群町で見つかった遺体は、頭が濡(ぬ)れた状態だったが、衣服は身に付けていた。靴下と靴、ジャンパーはみつかっていない。

また、母親の携帯電話に送られてきた画像のデータなどから、撮影から遺体の遺棄までは短時間で行われていることも新たに判明した。

捜査本部は犯人は楓ちゃんを誘拐して殺害後、生活の拠点としている奈良県中西部で遺体を撮影。その後すぐに遺体を車に乗せ、国道168号を北上しながら、母親の携帯電話にワン切り電話やメール送信を行ったとみている。

これまでの調べでは、楓ちゃんは上半身が見える形で平群町内の側溝に遺棄されていた。遺体には多数の頭髪や繊維片などが付着しており、捜査本部は、楓ちゃんの写真に写っていた背景と一致するものがないか鑑定を進めている。

また、犯人の生活圏が遺体発見場所の近くにあるとみられることから、捜査本部は、犯人が立ち寄ったり、楓ちゃんの靴などをゴミ箱に捨てた可能性もあるとみて、国道168号沿いなどのコンビニの防犯ビデオを重点的に捜査している。
(産経11/23 03:13)

●奈良・女児殺害、付着毛髪から犯人は20―40歳代

奈良市の小学1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が誘拐、殺害された事件で、女児の遺体や衣服から採取した毛髪の形状などから、犯人の年齢が30歳代前後とみられることが22日、奈良県警奈良西署の捜査本部の調べでわかった。

女児が連れ去られた自宅周辺の路上でも年代が近い不審者についての複数の目撃情報があり、この年齢層の不審者を集中的に捜査している。

調べによると、遺体や衣服に付着していた頭髪や体毛などは成人男性のものと判明。捜査本部は年齢を絞り込むため、電子顕微鏡で調べたうえ、皮膚の表面上に出ている「毛幹」部分で、年齢によって差の出やすい太さや硬さなどを詳細に鑑定した結果、上下10歳程度の誤差の可能性はあるものの、30歳代前後とわかった。

下校途中の女児が17日午後2時ごろ、自宅近くの市道で白っぽい車に乗った男と話した後、乗り込む姿が目撃されているほか、公園付近で男と一緒にいたとする情報もあり、いずれも男の年齢は20―40歳だった。

また、犯行時に女児の携帯電話を使って画像を添付したメールを送っていることなどから、捜査本部は犯人が日ごろから携帯電話を頻繁に利用している年齢層との見方を強めている。

一方、女児のツメの中には争った際にできる犯人の皮膚が残っていなかったことも判明。死亡推定時刻について、捜査本部は遺体の状態から17日午後4―10時と当初していたが、女児の胃の中には昼食でとった給食がほとんど消化されておらず、連れ去り後、間もなく犯人が女児を殺害した可能性があるとみている。
(読売11/23 03:02)

●早い時間に待ち伏せ、低学年の帰宅狙う? 奈良女児殺害 

奈良市立富雄北小1年、有山楓(かえで)さん(7)誘拐・殺人事件で、誘拐犯が車をあらかじめ路上に止めていたことが奈良県警捜査本部の調べで分かった。女児が連れ去られたのは、ふだんは小学校3年生以上はまだ帰宅してこない時間帯で、県警は最初から小さい子どもを狙って待ち構えていた可能性もあるとみて、聞き込みを続けている。 

調べでは、17日午後2時ごろ、女児が自宅近くの大通りで、車の助手席に乗り込むところを、近所に住む別の小学生2人が目撃していた。2人は女児の後方を歩いていたが、車は女児が通りかかるより先に、連れ去り現場にいたという。 

30歳前後の男で、女児に話しかけた後、車に乗せた。無理やり車内に引き込んだ感じではなかったとされる。 

奈良市教委などによると、富雄北小ではこの日たまたま、学校行事の関係で全校児童が午後1時すぎに下校していた。しかし、3年生以上はふだん午後の授業があり、午後2時過ぎに、学校から約1.4キロ離れた連れ去り現場近くを通りかかることは考えにくいという。
(朝日11/23 03:02) 

●メール、ワン切り 移動しながら発信

奈良市の小学1年女児が誘拐され、殺害された事件で、女児の写真を母親(28)に送信した携帯電話のメールと、その直前にあった「ワン切り」電話が、拉致現場から南側の異なる電波中継局管内から発信されていたことが22日、分かった。二つの地域を同じ国道が走っており、奈良県警捜査本部は、犯人が移動しながら発信したとみて、当時、不審な車の通行がなかったか、割り出し作業を急いでいる。

調べでは、17日午後7時50分台に「ワン切り」電話があり、同8時4分に写真付きのメールが母親の携帯電話に発信された。いずれも、GPS(全地球測位システム)付きの女児の携帯電話からで、捜査本部は場所の特定に成功。「ワン切り」電話は、奈良市内の連れ去り現場から数キロ南の王寺、平群両町周辺、メールはその地域に近接した北側の平群町周辺からだった。

国道168号が二つの地域を走っており、同国道を南進すると国道25号に合流し、大阪・河内方面に抜けることができる。主要幹線のため、午後7〜8時すぎは常に渋滞しており、犯人が抜け道などを熟知していた可能性もあるという。

携帯電話のGPSサービスは、契約時に申し込むと、特定の通話機から相手の位置検索ができる。精度は地形や天候によって変わるが、誤差は数メートル〜数百メートルという。
(毎日11/23 03:00)

●ネットに「歯を抜く」=「水槽に」とも 類似手口書き込み

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)誘拐殺人事件で、インターネットの掲示板に事件前、「歯を抜く」「水が入った水槽に」などと、事件の手口を想起させるような内容の書き込みがあったことが22日、分かった。楓ちゃんの死因はでき死。浴槽などで殺害された可能性があり、遺体も歯が何本かなくなっていた。

書き込みはいずれも匿名だが、犯人自身が書き込んだか、掲示板を見て犯行に及んだ可能性もある。
(時事11/22 23:01)

●殺害は王寺町以南か

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が17日に誘拐され、殺害された事件で、犯人は奈良県王寺町付近から遺体が見つかった平群町に北へ移動しながら、母親(28)の携帯電話に写真付きメールを送り付けるなどしたことが22日、楓ちゃんの携帯の通信記録や位置情報で分かった。

写真は遺体とみられることから、捜査本部は遺棄場所へ移動前の王寺町以南で殺害した疑いがあるとみて、王寺町から平群町へ南北に走る国道168号沿いなどでの聞き込みを強化している。

調べでは、楓ちゃんは17日午後1時40分ごろ、携帯で母親と話したのを最後に消息が分からなくなったが、楓ちゃんの携帯から母親の携帯に同7時50分ごろ“ワン切り”の発信があり、同8時4分には写真がメールで送り付けられた。

捜査本部が通信記録を解析したところ、ワン切りは王寺町南隣の同県香芝市にあるアンテナ基地局のエリア(半径約3・5キロ)から発信されたことが分かった。
(四国11/22 19:47)

●メール23分後も同地域に 携帯に再び電源 

誘拐後に殺害された奈良市の小学1年、有山楓さん(7)の携帯電話の電源が、連れ去られた当日の17日午後8時半前に入っていたことが奈良県警捜査本部の調べで分かった。すぐに切れたが、電波の発信状況から、午後8時過ぎの母親(28)あてのメールと同じ地域で、奈良県平群(へぐり)町役場周辺にいたとみられる。メール後の携帯電話の位置が確認されたのは初めてで、県警は誘拐犯の足取りを割り出す手がかりと見て調べている。 

携帯電話は通話やメールの送信をしていなくても、電源が入っていれば、どの基地局の範囲内にいるかが分かる。県警は17日午後8時27分に女児の携帯電話の電源が入ったことを確認。電波の発信地域は、同8時4分に「娘はもらった」と女児の写真を添付して送ったメールと同じ地域で、遺体発見現場から数キロ南の平群町役場周辺であることが分かった。 

誘拐犯が携帯電話を操作したとみられているが、2回ともすぐに電源を切ったらしく、人工衛星を使った全地球測位システム(GPS)によって、所在地を狭い範囲で特定することはできなかった。 

しかし、県警は、誘拐犯が少なくとも23分間、同じ場所にとどまっていた可能性もあるとみて、平群町周辺での聞き込みを進め、当時の居場所の特定をめざす。 

女児の携帯電話からは、同日午後7時55分にも母親あての電話があり、着信音2度で切れたことがすでに分かっている。この時は、メールを送信した地域よりさらに数キロ南からかけられていた。 
(朝日11/22 15:40) 

●「いつまでもともだち」楓ちゃん追悼集会で同級生合唱 

下校中に誘拐され、殺害された小学1年、有山楓ちゃん(7つ)が通っていた奈良市立富雄北小は22日、全校児童による追悼集会を開き、同級生による合唱などで楓ちゃんの冥福を祈った。

同小によると、集会は「楓ちゃん安らかにお眠りください」と書かれた幕が掲げられ、ステージに花を飾った体育館で開かれた。児童918人が出席。全員で黙とうした後、同じクラスの代表らがお別れの言葉を述べ、楳田勝也校長が「みんながしっかり頑張っていくことで応えていきましょう」とあいさつした。

また、10月に遠足で行った奈良公園の思い出をつづった楓ちゃんの作文を担任が読み、空に流れる雲に向かって遠く離れた友達を思うという歌詞の「いつまでもともだち」を同級生が合唱した。

事件後、同小では奈良県から派遣された臨床心理士のカウンセラー2人が児童の心のケアに当たり、全学年の下校時間を午後3時にそろえ、保護者が迎えにくるようにしている。
(産経11/22 12:45)

●子供の声、消えた

奈良市の小学1年生、有山楓(かえで)さん(7)の誘拐・殺害事件は、地元の街に大きな衝撃を与えた。凶行から最初の日曜の21日。公園に子どもたちの歓声はなく、幼い子を持つ親たちは神経をとがらせていた。防犯対策用品も注目を集めている。

女児が通っていた富雄北小近くの団地内にある公園では、子どもたちの姿がほとんど見られなかった。保育園児ら3人と遊んでいたベビーシッターの女性は「普段の日曜なら、男の子がサッカーなんかをしてるのに。今日は子どもの声が聞こえませんね」と話した。

近鉄富雄駅近くのレンタルビデオ店の店員は、いつもより親子連れの客が少ないことに気づいた。「まだ犯人が捕まってないし、怖くて外に出たがらないんでしょうかねえ」

女児が連れ去られたとみられる自宅近くから約400メートルほどの距離にあるスイミングスクール。ここに通う3歳から中学生まで約2800人のうち約3分の1はバスの送迎を受けているが、自転車や徒歩で通う子も多い。同スクールの担当者は「保護者の送迎の車が目立って増え、前の沿道に並ぶようになった」と話す。練習が終わると、コーチが子どもたちに「気をつけて帰るように」と声をかけ合うことも始めたという。

富雄北小に通う1年生の女児は、防犯用ブザーを持っていた。いつも首にぶら下げて遊びに出る。「友だちの家へ行くときは、1人になることもある。心配だから持たせています」と母親(40)。事件後、知り合いのお母さんたちと会うたびに、どんなブザーを持たせているかが話題になるという。

奈良市内の大型スーパーには事件後、それまでほとんどなかった「防犯用ブザーはあるか」との問い合わせが相次いだという。約10種類のブザーを扱っているが、メーカーによっては品薄状態だ。
(朝日11/22)

●メール直後遺棄か 遺体、現場に4時間 奈良女児殺害 

奈良市の小学校1年、有山楓(かえで)さん(7)誘拐殺害事件で、奈良県平群(へぐり)町でみつかった遺体は3〜4時間にわたって動かされた形跡がないことが、解剖結果などから分かった。遺体発見の約4時間前に、母親の携帯電話にメールが送られており、県警捜査本部は送信直後に遺棄された可能性が高いと見て、現場周辺の聞き込みを進めている。 

調べでは、遺体は18日午前0時6分、平群町菊美台2丁目の道路脇で、うつぶせで倒れているのを通りかかった人が見つけた。死因は水死だが、周囲に水がないことから、別の場所で殺害され、車で運ばれたと見られている。県警が、血液が体のどの部位にどの程度、滞留しているかを調べたところ、遺体は4時間近く、同じ姿勢だったことが判明した。 

一方、17日午後8時すぎ、女児の携帯を使って母親の携帯電話に「娘はもらった」とのメールが送られ、女児の全身の写真が添えられていた。携帯電話の発信記録から、メールは、遺体発見現場の数キロ南の平群町役場周辺で発信されたことが分かっている。 

このメールの10分ほど前にも母親に電話がかかり、着信音は2度で切れていた。県警のその後の調べで、発信地は、平群町役場よりさらに数キロ南と判明。このため県警は、誘拐犯は午後8時前後には平群町内を北向きに進行、同4分にメールを出したあと、さらに数キロ、北に進み、遺体発見現場に到着したのではないかと見ている。
(朝日11/22) 

●全児童で追悼集会 殺害女児の小学校  

下校途中に誘拐され、殺害された奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が通っていた奈良市立富雄北小は22日、全校児童約950人による追悼集会を開いた。

同小によると、集会は体育館で開かれ、全員で黙とうした後、同級生や楳田勝也校長らがあいさつ。

事件後、同小では奈良県から派遣された臨床心理士のカウンセラー2人が児童の心のケアに当たり、全学年の下校時間を午後3時にそろえ、保護者が迎えにくるようにしている。
(11/22 09:59)

●匿名掲示板に類似手口 奈良の女児誘拐殺人 

インターネットの匿名掲示板に「カメラ付き携帯電話で(被害者を)撮影して口止めする」などと、奈良の女児誘拐殺人と類似した手口が事件前に匿名で書き込まれていたことが22日、分かった。ただ事件との関連は不明。

書き込みは8月末ごろから始まり、警察に捕まらずに子どもにいたずらする手口を同一のハンドルネーム(通称名)を名乗って紹介。「衛星利用測位システム(GPS)付きランドセルに注意する」などと書かれていた。

今月2日には「近日中に決行する」、事件があった17日の午後5時半ごろには「翌週月曜か水曜に決行します」と犯行を予告するような内容もあった。

(産経11/22 08:23)

●遺体、3〜4時間放置 奈良・小1女児誘拐殺害事件 

奈良市の小学校1年、有山楓(かえで)さん(7)誘拐殺害事件で、奈良県平群(へぐり)町でみつかった遺体は3〜4時間にわたって動かされた形跡がないことが、解剖結果などから分かった。遺体発見の約4時間前に、母親の携帯電話にメールが送られており、県警捜査本部は送信直後に遺棄された可能性が高いと見て、現場周辺の聞き込みを進めている。 

調べでは、遺体は18日午前0時6分、平群町菊美台2丁目の道路脇で、うつぶせで倒れているのを通りかかった人が見つけた。死因は水死だが、周囲に水がないことから、別の場所で殺害され、車で運ばれたと見られている。県警が、血液が体のどの部位にどの程度、滞留しているかを調べたところ、遺体は4時間近く、同じ姿勢だったことが判明した。 

一方、17日午後8時すぎ、女児の携帯を使って母親の携帯電話に「娘はもらった」とのメールが送られ、女児の全身の写真が添えられていた。携帯電話の発信記録から、メールは、遺体発見現場の数キロ南の平群町役場周辺で発信されたことが分かっている。 

このメールの10分ほど前にも母親に電話がかかり、着信音は2度で切れていた。県警のその後の調べで、発信地は、平群町役場よりさらに数キロ南と判明。このため県警は、誘拐犯は午後8時前後には平群町内を北向きに進行、同4分にメールを出したあと、さらに数キロ、北に進み、遺体発見現場に到着したのではないかと見ている。 

発見現場の西側には、南北に走る国道168号があり、県警は検問を続けながら、当時、不審な車などが目撃されていないか調べている。
(朝日11/22 06:10) 

●楓ちゃんの遺体から微量のだ液検出

奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が誘拐、殺害された事件で、楓ちゃんの遺体から人間のものとみられるだ液が検出されたことが21日、分かった。検出できたのは微量のため、奈良県警捜査本部は慎重に血液型などの分析を進めている。捜査本部は既に遺体から人間の体毛数本を検出してDNA鑑定中で、これと合わせ、だ液の分析結果が犯人に結びつく重要な手がかりになる可能性があるという。

調べでは、楓ちゃんは18日午前0時5分ごろ、自宅から約6キロ離れた同県平群町菊美台の道路側溝で遺体で見つかった。紺のジーンズ・ジャンパーと赤トレーナー姿で、黒ソックスと靴はなく、裸足だった。

捜査本部は司法解剖結果から、死因は水死で、死亡推定時間は17日午後4時〜同10時と断定。さらに、衣類などから人間の頭髪や体毛数本を検出し、DNA鑑定を進めている。

今回検出されただ液は微量で、犯人のものかは特定されていない。しかし、犯人のものとみられる体毛が遺体に付着していたことなどから、捜査本部は、だ液も犯人のものの可能性があるとみて、血液型などの分析を急いでいる。

楓ちゃんのつめの間に、抵抗した際に残る相手の皮膚などがなかったことが既に判明。捜査本部は殺害後とみられる楓ちゃんの写真を母親にメールで送りつけるなどの犯行形態から、犯人の割り出しを急いでおり、分析結果に注目している。
(毎日11/22 3:00)

●「悲しみ以上に強い憤り」 有山楓ちゃん両親がコメント 

下校途中に誘拐され、殺害された奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7つ)の父、茂樹さん(30)と母、江利さん(28)は21日、奈良県警を通じて「悲しみ以上にいまだ犯人が平然と暮らしていることに強い憤りを感じている」とのコメントを発表した。両親が悲痛な胸の内を明かしたのは初めて。

コメントで両親は「今回、犯人のこのような残酷な事件により、私たち両親は大きな精神的ダメージを受けた」とし「一刻も早い犯人逮捕がされることを祈っている」と訴えている。

また「娘の犠牲が無駄になることなく、このような事件が今後起きることのないよう心より願っている。私たちの心情を察し、過剰な取材などは差し控えてほしい」と結んでいる。

両親は「報道機関を通じて伝えてほしいメッセージ」として、コメントを奈良県警に託し、同県警が公表した。

21日、誘拐殺人事件被害者の有山楓ちゃん(7つ)の両親が奈良県警を通じて発表したコメント全文は次の通り。

近所の皆さまほか、多くの方々に多大なるご迷惑をお掛けしたことをおわび致します。

今回、犯人のこのような残酷な事件により、私たち両親は大きな精神的ダメージを受けました。悲しみ以上にいまだ犯人が平然と暮らしていることに強い憤りを感じております。

皆さまのご協力の中、警察の懸命な捜査が行われておりますので、一刻も早い犯人逮捕がされることを祈っております。

また、娘の犠牲が無駄になることなく、このような事件が今後起きることがないよう心より願っております。

私たちの心情を察していただき、過剰な取材などは差し控えていただきたいと思っております。
(産経11/21 19:29)

●楓ちゃんの顔の傷は殺害後に

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、遺体に残っていた顔などの傷は、殺害後につけられたことが21日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。

司法解剖の結果、顔や手足の傷にはいずれも激しい出血などのあとはなく、生存中の傷ではないことが判明。また形状から、一部は犯人が殺害後に意図的につけた傷とみられる。

捜査本部は 殺害後に母親の携帯電話に遺体とみられる写真をメール送信したり、遺体を道路脇に放置したりするなどの一連の異常な手口から、犯人像の絞り込みを急いでいる。
(日刊11/21 19:17)

●写真に「部屋の壁」、犯行は室内と断定 奈良・小1殺害 

奈良市の小学1年生、有山楓(かえで)さん(7)の誘拐・殺害事件で、母親(28)の携帯電話に送られたメールに添えられた写真の背景などが20日、詳細に明らかになった。女児の全身のほか、バスタオルやクッションのようなものがあり、部屋の壁やカーペットの一部も写っていた。奈良県警捜査本部はこれらの特徴などから室内と断定、浴槽などで水死させたとみており、タオルなどの製造業者らの割り出しを進める。 

調べでは、写真の中で女児は部屋の隅で、白地に柄のついたバスタオルの上に横たわっており、頭のあたりに紺色か灰色のクッションのようなものが置かれていた。 

背景の壁は灰色で、床との境目が写っていた。床はフローリングではなく、薄いベージュ色のカーペットが敷かれていた。こうした様子から、屋外や車内などではなく、室内で撮影されたことが確認されたという。 

画面は画質が悪く、鮮明ではなかった。県警が分析を続けた結果、当初、白い布のように見えたものはバスタオルで、壁の色も白よりやや灰色がかっていた。今後、バスタオルやクッションなどの特徴から、製造業者や商品名などを割り出せるのではないかとして、画像の分析を進める。
(朝日11/21 09:07) 

●抵抗の跡なし 安心させ突然凶行か

奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が誘拐され、殺害された事件で、楓ちゃんの遺体の指のつめなどに抵抗して争ったような痕跡がなかったことが20日、奈良県警捜査本部の調べで分かった。犯人は楓ちゃんの頭を浴槽などの水につけて水死させたとみられるが、楓ちゃんを安心させた後、いきなり襲った可能性が浮上。捜査本部は犯人が楓ちゃんを車で連れ去った後、警戒感を解いて殺害現場に連れ込んだとみて、足取りを追っている。

調べでは、楓ちゃんの司法解剖で、抵抗した際に両手のつめの内側などに残る相手の皮膚などがなかったことが分かった。足のすり傷などがあったが、顔を殴られるなど、生前に暴力を振るわれた形跡もなかった。このため、犯人が水の入った浴槽などの前に楓ちゃんを連れて行って、頭を水の中につけた可能性が出てきた。

楓ちゃんは17日午後2時前ごろ、自宅の北約200メートルの路上で男が運転する車に連れ去られた。この際、近くの子どもたちが、楓ちゃんは車内で男と話していたようだったと証言。犯人がこの後、短時間で楓ちゃんと親しくなって安心させ、モテルなどに一緒に入って殺害した可能性もあり、捜査本部は連れ去り現場など周辺でこの2人の目撃情報がないか、情報収集を急いでいる。

また、楓ちゃん宅近くの公園で17日午後2〜3時ごろ、男と子どもが話しているのを近くの女性が目撃していたことも判明。男は中肉中背で、すべり台の近くで親しそうにしていたといい、捜査本部で事件との関連を調べている。
(毎日11/21 3:00)

●メール写真にソファやタオルケット

奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が誘拐され、殺害された事件で、楓ちゃんの母親(28)に携帯電話のメールで送りつけられた写真に、グレーの布地のソファが写っていた可能性のあることが20日、分かった。画像は不鮮明だが、ソファには黄緑と緑の模様のタオルケット1枚がかけられていたという。捜査本部は、立ち寄り先を示す重要情報とみて、撮影場所の特定に全力を挙げている。

調べでは、ソファは2人掛け用で、紺色の縦の柄模様が入っていた。タオルケットがあったのはソファの座面部分で、ソファは全体が写されていたという。
(毎日11/21 3:00)

●楓ちゃんの衣類に体毛数本が付着

奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)の誘拐・殺害事件で、捜査本部の20日までの調べで、楓ちゃんの衣類などに人の頭髪や体毛が数本付着していたことが、分かった。遺体を遺棄する際などに犯人が接触して付いた可能性があり、捜査本部は血液型やDNA鑑定を進めている。

調べでは、頭髪や体毛が付着していたのは、発見時に楓ちゃんが着ていた赤色のトレーナーなど。捜査本部は、犯人を特定する際の重要な手がかりになるとして、鑑定作業を急いでいる。

一方、指紋は楓ちゃんの遺体や衣類からは検出されていないことも分かった。
(毎日11/20 21:12)

●好きだった花数千本、最後の別れ 奈良で女児葬儀 

殺害された奈良市立富雄北小学校1年、有山楓(かえで)さん(7)の葬儀が20日正午から、同市富雄北1丁目の公益社会館富雄で営まれた。両親や親族、同級生らが楓さんに思いをはせ、最後の別れを告げた。 

参列者らによると、ひつぎの周りは、楓さんが好きだった黄色や白、ピンクの花数千本が飾られた。同じクラスの児童が「また声を聞きたいけれど、もうお話しできません。天国に行っても元気でいてください」などと声をかけた。 

父親の茂樹さん(30)は参列者を前に「楓は明るい子だったので、最後まで明るく送っていただきたい」とあいさつした。 

楓さんの祖母の知人の女性(60)は「自分にも3歳の孫がおり、おばあさんのお気持ちを思うと、言葉がありません」とうつむき加減に話していた。
(朝日11/20 18:40) 

●奈良の女児誘拐殺人、肺にきれいな水・室内で殺害か 

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、遺体の肺にたまっていた水は泥などを含まないきれいな水だったことが20日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。 

楓ちゃんの携帯電話から母親(28)の携帯に送られたメールの写真は、どこかの室内で撮影されたとみられることから、捜査本部は水道水を張った浴槽や洗面器などに顔を押しつけられ、水死した疑いがあるとみて、肺の水をさらに詳しく鑑定している。 

調べでは、遺体は奈良県平群町の道路脇の側溝で見つかり、肺に水がたまっていた。死因は水死で、側溝に水はなく、髪はぬれていたが、服がぬれていなかったことから、水に顔を押し付けて殺害したとみられる。 

肺の水は汚れていないため、水道水のほか、きれいな川などの水の可能性もある。 

楓ちゃんは17日午後1時ごろに下校し、同1時40分ごろ、携帯にかかった電話に出たのを最後に消息が分からなくなった。遺体の胃には、正午から午後1時に食べた給食が消化されずに残っていた。
(共同11/20 14:49) 

●イラスト掲載、情報求める 女児誘拐殺人で県警HP

奈良県警は20日までに、誘拐殺人事件被害者の女児のイラストなどをホームページ(HP)に掲載し、情報提供を呼び掛けている。

イラストは女児が最後に学校を出た時の服装。赤のトレーナーにデニムのジャンパーとスカート、ベージュのズック靴をはいていたが、ジャンパーと靴は遺体発見時に身に着けていなかった。

また現在も見つかっていない携帯電話と赤いランドセルのイラストも掲載されている。

奈良西署捜査本部は20日も、連れ去られたとみられる奈良市の通学路周辺や同県平群町の遺体発見現場付近で、遺留品捜索を続けている。

捜査本部はフリーダイヤル(0120)196110、HPのアドレスは、http://www.police.pref.nara.jp/ 
(朝日11/20 12:39)

●楓ちゃん葬儀 悲しみと怒り新たに

誘拐されて殺害された奈良市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)の葬儀が20日正午から、同市富雄北1の公益社会館で営まれた。同小の児童や全教職員、保護者らが参列。悲しみと事件に対する怒りを新たにしていた。

会場には午前11時すぎから、弔問客が訪れた。幼い子どもの手を引いた母親の姿もあり、いずれも硬い表情で報道陣の質問にもほとんど答えず、次々、中に入った。

同市内の女性(60)は「楓ちゃんと同じくらいの年の孫がいます。事件に対する怒りを感じます」と話していた。
(毎日11/20 12:06)

●白い車に乗る不審な若い男目撃 女児連れ去りの4時間前 

奈良市の小学1年生、有山楓(かえで)さん(7)誘拐・殺害事件で、車で連れ去られた約4時間前に、ほぼ同じ場所で、白い乗用車に乗った不審な若い男が目撃されていたことが奈良県警捜査本部の調べでわかった。女児が乗り込んだ車も白色だったとの情報があり、県警は事件との関連を調べている。 

乗用車は17日午前10時すぎ、女児宅から約100メートル北の大通りに西向きに止まっているのを近くの住民が目撃した。セダン型で、白っぽい色だったという。 

男が車から降り、付近をうろつき、女児宅へ向かう路地の入り口付近で何かを物色しているような動きをした後、10分ほどして車に戻った。 

身長170センチ前後で年齢は20〜30歳くらい。背広姿だった。 

女児が連れ去られたのは、それから約4時間後の午後2時前。ほぼ同じ場所で、30歳くらいの男に声をかけられ、そのまま車の助手席に乗り込むのを、近くに住む小学2年の女児2人が見ていた。車の色について2人は「白っぽかった」「紺色」と異なる証言をしている。薄色のレンズの眼鏡をかけていたかもしれないという。 

また、前日の16日昼過ぎにも、白っぽいセダン型の車が、ほぼ同じ場所に止まっていたとの目撃情報がある。いずれも、車の色や型に似通った点があることから、県警は運転者や車の特定を進める。 

女児は自宅から約6キロ離れた奈良県平群町の道路脇で遺体で見つかった。車で現場まで運ばれたと見られている。 
(朝日11/20 11:42) 

●屋内で殺害か、写真に白い壁か布 奈良の小1女児誘拐 

奈良市の小学1年生、有山楓(かえで)さん(7)が誘拐され殺害された事件で、母親(28)の携帯電話に送られてきたメールに添付された写真に、白い壁か布のようなものが女児の背後に写っていたことが県警捜査本部の調べでわかった。写真の様子から屋内とみられ、浴槽などで水死させられた可能性が高いという。 

母親の携帯電話にメールが届いたのは17日午後8時過ぎで、添付されていた写真には、女児の全身が写っていた。顔に表情はなかった。仮死状態か、すでに死亡していたと見られている。 

また、女児の背後に白い壁のようなものが写っていた。白い布にも見え、屋外で撮影したとは考えにくいという。 

女児の死因は水死で、遺体が発見された奈良県平群(へぐり)町の道路脇の側溝周辺には水がなく、別の場所で殺害されたとみられている。遺体は、髪の毛を含む頭部付近がぬれていたが、衣服などにぬれた跡はなかった。 

このため県警は、浴槽などで危害を加えられた可能性が高いとみている。 

また、女児の顔や手足に擦り傷があることが確認されているが、前歯が上下2本ずつなくなっていた。誘拐犯が歯を抜いたとみられる。 

県警は、女児が連れ去られたとみられる自宅周辺や、遺体発見現場などを中心に聞き込みを続けており、殺害方法や写真の撮影場所の特定をめざす。
(朝日11/20 03:01)

●写真メール送信後の携帯電話の所在確認

奈良県平群町で奈良市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が遺体で見つかった事件で、楓ちゃんの死後の写真付きメールが送りつけられた約1時間40分後にこのメールを送った携帯電話がどこにあったかを、県警捜査本部が19日までにつかんだ。この携帯電話は両親が楓ちゃんに持たせていたもので、遺体遺棄現場にはなく、容疑者がこの後、持ち去った可能性がある。捜査本部は容疑者に結びつく重要な情報とみて、慎重に捜査を進めている。

調べでは、この携帯電話はGPS(全地球測位システム)で地図上の場所の測定が可能。緊急時には、電源が入っていれば、各地に設置されている携帯電話の電波発信局のうち、どこの管内にあるかを突き止められる。

携帯電話の所在が新たに確認されたのは17日午後9時40分過ぎ。今回の事件では、同日夕に楓ちゃんの自宅近く▽同日午後7時50分台と同8時4分に遺体遺棄現場近く、の2カ所にあったことが、容疑者の「ワン切り」や写真付きメールの発信から既に判明。今回確認されたのは少なくとも4回目で、場所について捜査本部は重要情報として明らかにしていないが、遺棄現場一帯の捜索では今のところ携帯電話は見つかっておらず、容疑者が別の場所に持ち去った可能性があるという。

また、容疑者からのメールに対して、江利さんが返信メールを送ったが受信されなかったとみられることも判明。電波の届かない圏外に出たか、容疑者がこの直後に電源を切った可能性があるという。
(毎日11/20 3:00)

●現場近くで連れ去りや未遂が続発

誘拐、殺害された奈良市の小学1年の女子児童(7)が最後に目撃された自宅近くの路上付近では、中学の女子生徒や小学1年の男児(7)を狙った連れ去り事件や未遂事件が相次いでいたことが19日、奈良西署捜査本部などの調べで分かった。同署によると、女子生徒は8月19日夕、女児が最後に目撃された地点から約1キロ離れた路上で連れ去られた。

落ちていた財布を拾ったところ、面識のない若い男が近づいてきて「お礼がしたい」と車に乗せられたという。財布は男がわざと落としたものとみられ、車に乗せる手口が共通していることから、同署は今回の事件との関連を調べている。

また今月9日午後3時ごろ、女児の目撃場所から南に約750メートル離れた路上で、女児とは別の小学校に通う男児がサングラスを掛けた男に「ゲームを買ってあげる」と誘われて連れ去られそうになった未遂事件も発生した。一方、女児が連れ去られた17日には、現場近くに住む主婦(34)が、白い車に乗った不審な若い男がいるのを目撃していた。身長約170センチでグレーのスーツ姿。
(共同11/19 22:09)

●楓ちゃんの通夜しめやかに

誘拐、殺害された奈良市立富雄北小1年、有山楓ちゃん(7)の通夜が19日夜、同市富雄北1の公益社会館で、しめやかに営まれた。会場の祭壇には、楓ちゃんの同級生が事件後に書いた「楓ちゃん、ありがとう」などメッセージの寄せ書き数枚が並べられ、母親の江利さん(28)が楓ちゃんのアルバムを開いて参列者に写真を見せる場面も。同小の児童や保護者、教師、自治会関係者ら約400人が訪れ、楓ちゃんの早すぎる死を悼んだ。

同会館には午後6時半ごろから、参列者が集まり始めた。楓ちゃんや遺族の心情を思い、皆、沈痛な面持ち。ほとんどが無言で足早に会場に入った。祭壇の上には、はにかんだような笑顔の楓ちゃんの写真が飾られ、参列者の悲しみを誘った。

楓ちゃん宅の近くに住む女性は「お風呂でお父さんと数を数えている楓ちゃんの元気な声がよく聞こえていた。こんなことになるなんて」と声を詰まらせた。楓ちゃんの祖父の知り合いで、大阪から来たという知人男性(70)は「『(祖父に)しっかりな』と語りかけると、『分かっている』と言葉少なだった。(事件は)災難としかいいようがない。世の中おかしい」と話していた。
(毎日11/19 20:38)

●遺族にサインバット贈る 中村選手

奈良市の小1女児誘拐殺人事件で、今季近鉄でプレーした中村紀洋選手が19日、サイン入りバットと中村選手の名前が入ったグラブを遺族に贈ることを決めた。近く近鉄職員を通じて渡す。

殺害された有山楓ちゃん(7つ)がファンだったことを知った中村選手が発案。19日は藤井寺球場に荷物の整理に訪れ、室内練習場で軽くトレーニングした。

(11/19 18:23)

●携帯追跡はメール受信後  小1女児誘拐殺人

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が下校途中に誘拐され、殺害された事件で、奈良県警が楓ちゃんの携帯電話の電波追跡を電話会社に依頼したのは、母親(28)の携帯に楓ちゃんの携帯から遺体の写真付きのメールが送信された後で、メールの発信場所に駆け付けられなかったことが19日、分かった。

奈良西署の捜査本部は「被害者が携帯を持っているかどうかは、お母さんから事情聴取して初めて分かる。(電話会社への依頼時期は)答えられない」と話している。

調べによると、楓ちゃんは衛星利用測位システム(GPS)機能付きの携帯を所持。17日午後1時40分ごろ、母親がかけた電話に出たのを最後に消息を絶った。電話も通じなくなり、母親は同6時45分に「娘が帰ってこない」と奈良西署に通報した。
(11/19)

●誘拐直後に危害加える? 奈良小1女児殺害事件 

奈良市の小学校1年生、有山楓(かえで)さん(7)が17日午後、誘拐され、殺害された事件で、楓さんの胃に同日昼の給食のほとんどが残されていたことが分かった。午後2時ごろ、自宅近くの路上で、男が運転する車に乗り込む姿が近所の小学生に目撃されている。奈良県警捜査本部は、連れ去られて間もなく危害を加えられ、意識を失うなどした可能性が高いと見ている。 

17日午後8時すぎ、母親の携帯電話に届いたメールの添付写真でも、女児の表情がなかったことから、県警は危害を加えられた後に撮影されたとみている。 

調べでは、女児は17日正午〜午後1時に小学校で給食を食べている。市教委によると、この日の献立は麦ご飯とおでん、納豆、ミカンなどだった。司法解剖の結果、これらの給食の内容物がほとんど未消化の状態で残っていたことが確認された。また、給食後に、食事をとった形跡は見られないという。女児の死亡推定時刻は同日午後4〜10時とされており、少なくとも3時間が経過していることになる。 

法医学の専門家によると、健康な人の場合、食物は食べて3〜4時間後には、胃で消化される。しかし仮死状態にあると消化されずに残る。また胃の活動は精神状態にも影響されやすく、恐怖を感じるなど極度のストレスがかかると消化されないこともありうる。 

県警によると午後の早い段階で仮死状態となり、消化が進まなかったことも考えられるという。顔や手足に擦り傷などがあり、県警は、遺体を遺棄した際などについた可能性が高いとみているが、解剖結果などとあわせてさらに調べる。 

女児は17日午後1時40分ごろ、母親と携帯電話で話をしている。しかし、午後2時半以降、母親が数回電話をかけたもののつながらず、その後連絡がつかなくなった。 

このため、県警は誘拐犯は、女児を長時間連れまわすつもりはなく、最初から殺害しようとしていたのではないかとの見方を強めている。
(朝日11/19 15:10)

●現場道路は「死角」 犯人、周辺に土地勘?

奈良県平群町で奈良市立富雄北小1年、有山楓ちゃん(7)が遺体で見つかった事件で、楓ちゃんが車で連れ去られた現場の道路が、外壁改装中で周囲をネットで覆われたマンションと、別のマンションの集会場に挟まれた場所だったことが19日、分かった。商店街からは近く、楓ちゃんの通学路だが、マンション住民の目につきにくい「死角」で、容疑者が現場周辺に土地勘があった可能性もある。県警捜査本部は周辺で不審な人物の出入りがないか捜査を進めている。

調べでは、楓ちゃんは17日午後1時40分ごろ、「学校の近くにいる」と母親の江利さん(28)と携帯電話で話した後、自転車を取りに自宅に向かったとみられる。その後、同2時前ごろに車で連れ去られたとみられるが、場所は自宅の北約200メートルのところで、改装中の6階建てマンションと別のマンションの集会場に挟まれた道路だった。片側1車線で両側に歩道があり、両マンションの住民からは目立たない所だったという。

富雄北小の隣の学区では今年5月17日に帰宅途中の女児が男に抱きつかれ、9月9日には登校中の児童の道をふさぐ男が出るという情報があり、警察や学校、学区でつくる少年指導協議会の会員らが見回りなどを強化していた。両現場とも今回の連れ去り現場とは比較的近い場所だったため、捜査本部は、人目につかない場所を選んで楓ちゃんを連れ去った可能性があるとみている。
(毎日11/19 15:00)

●写真撮影は室内か車内 モテルなど捜査

奈良県平群町で奈良市立富雄北小1年、有山楓ちゃん(7)が遺体で見つかった事件で、母親の江利さん(28)に送りつけられたメールに添付された写真が、室内や車内のように密閉された場所で撮影されていたことが19日、分かった。楓ちゃんが車で誘拐され、遺体遺棄現場と別の場所で水死させられていたことから、犯人が県内のモテルを犯行場所に使った可能性が浮上した。県警捜査本部は、連れ去った場所と遺体を遺棄した場所が約6キロと近いことから、県内近郊のモテルを中心に、不審者情報がないか捜査を進めている。

調べでは、犯人は楓ちゃんが行方不明になった17日の夕方、楓ちゃんの携帯電話から江利さんに数度、短く呼び出した直後に電話を切る「ワン切り」をした。この場所が携帯電話のGPS(全地球測位システム)から、楓ちゃん宅の近くだったことが既に判明。さらに同日午後8時4分、今度は遺体遺棄現場付近から江利さんにメールを送信していた。

捜査本部は犯人が楓ちゃんを車で連れ去り、途中で人目につかないモテルなどへ移動し、楓ちゃんを水死させた後で携帯電話で写真を撮影し、遺体を遺棄した可能性があると判断した。現場近くの奈良県西部の幹線道路周辺のモテルなどを中心に聞き込みを進め、犯人の足取りの割り出しを進めている。

犯人は男と断定 楓ちゃん誘拐・殺害事件で、奈良県警捜査本部が19日、楓ちゃんが17日午後に車で連れ去られた複数の目撃情報から、犯人を男と断定して捜査を進めていることを明らかにした。
(毎日11/19 15:00)

●同級生が思いメッセージに

誘拐、殺害された奈良市立富雄北小1年の有山楓ちゃん(7つ)のクラスメート34人は19日午前、教室で楓ちゃんへの思いを込めた“メッセージ”を書いた。まとめて遺族に渡すという。

楳田勝也校長によると、メッセージを書いたのは1時間目の授業中で、担任が用意した厚紙にそれぞれ思い思いのことを記した。1人は「公園で落ち葉拾いをしたね」と、思い出をつづったという。

また富雄北小は同日、授業を再開。児童らのケアに当たるカウンセラー2人を配置した。当面の間、全学年の下校時間を午後3時ごろにそろえ、基本的に保護者が下校に同伴することなども決めた。
(産経11/19 12:35)

●誘拐殺人被害女児の写真、殺害後に室内で撮影か

奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7)が17日に誘拐され、殺害された事件で、母親(28)の携帯電話に送り付けられたメールの写真は、殺害後に室内で撮影されたとみられることが19日、奈良西署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は同日も遺体が見つかった奈良県平群町の側溝付近や連れ去られたとみられる通学路周辺で、遺留品の捜索や検問などを実施した。

捜査本部は不審者の洗い出しや、被害者が持っていた全地球測位システム(GPS)機能付き携帯の通信記録分析などを続け、容疑者の割り出しと犯行の経緯特定に全力を挙げている。調べでは、楓ちゃんは下校途中の17日午後1時40分ごろ、母親が携帯にかけた電話に出たのを最後に消息不明に。同時刻ごろ、通学路で男と会話し、男の車に乗ったところが同じ学校の児童に目撃されている。母親へのメールは同8時すぎ、被害者の携帯から発信された。「娘はもらった」とのメッセージに、目を閉じた写真が添付されていた。周りに写っている物から、屋外や車の中ではないとされる。
(共同11/19 12:11) 

●不安な登校 奈良の小1女児誘拐殺害

「気を付けて」。奈良の小1女児誘拐殺人事件で、亡くなった有山楓ちゃん(7つ)が通っていた奈良市の市立富雄北小では19日朝、小雨が降る中、ランドセル姿の児童が母親らに付き添われながら次々と登校した。

門をくぐる児童らは一様に無言で、こわばった表情。母親にランドセルを押されながら校舎に入っていく女児や、学校関係者に元気よく「おはようございます」とあいさつする男児も。事件を受けて配置された警備員らが警戒に当たり、張り詰めた雰囲気に包まれた。

小学3年の息子に付き添った近所の会社員、古閑健治さん(47)は、息子が門をくぐった後も様子をじっと見守った。塀越しに「1人で帰ったりするなよ」と小さな声で語りかけた。

古閑さんの家族は今年4月に九州から引っ越してきたばかり。「事件に驚いている。悲しい。地域の人で見守るしかないのでは」と考え込むような表情を浮かべた。

小学2年女児の母(41)は「娘は事件についてはっきり分かっていないけど、すごくショックを受けているようだ」と言葉少なだった。
(産経11/19 10:05)

●殺害後の写真送信

奈良県平群町で奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓ちゃん(7)が遺体で見つかった誘拐殺人・死体遺棄事件で、母親の江利さん(28)に届いたメールに添付されていた写真が殺害後のものだったことが19日までに分かった。写真の楓ちゃんは目を閉じており、死後のものと分かる状態だったという。また歯を抜かれ、体の一部に切り傷があったことも分かった。

このメールが楓ちゃんの携帯電話を使って、遺体発見現場からそう遠くない場所から発信されたことも、携帯電話のGPS(全地球測位システム)から分かった。その前には携帯電話が自宅近くにあったことも同システムで判明した。

調べでは、写真は衣服は着ていたが、立った状態ではなかったという。発見時は紺のジーンズのスカートと赤トレーナー姿。登下校時に着ていた紺のジーンズのジャンパーと靴、黒ソックスは脱がされ、裸足だった。

また楓ちゃんの死因は水死だったことが捜査本部の司法解剖で分かった。死亡推定時間は17日午後4〜10時という。

捜査本部によると、遺体発見現場の側溝には水がなく、楓ちゃんは別の場所で殺害されて運ばれた可能性が高いという。発見時、楓ちゃんの髪はぬれていたが、衣服は乾いていたといい、殺害した後で服を着せた可能性がある。
(毎日11/19 3:00)

●自宅近くに不審な車 誘拐前日から目撃

奈良県平群町で有山楓ちゃん(7)が遺体で見つかった事件で、楓ちゃんの自宅近くの奈良市学園大和町の路上に、楓ちゃんが誘拐された17日の前日から不審な車が停車していたことが18日、分かった。楓ちゃんの行方が分からなくなった17日午後には車はなかったという。また、遺体発見現場には17日午後5時半ごろは、遺体などがなかったことも判明。その後に遺体が放置された可能性がある。

目撃情報などによると、車は16日午前8時ごろ停車しており、同日午後3時半ごろと17日朝にも同じ場所に止まっていたのが確認されている。車内に人影などはなかったというが、楓ちゃんが車に連れ去られた後の17日夕方にはなかったという。車のフロントガラスの内側に、菓子の袋などが雑然と置いてあったらしい。

この事件では、楓ちゃんが黒か紺色の見慣れない車に乗せられて連れて行かれるのを、17日午後2時前に他の児童が目撃しており、運転席には見慣れない男が乗っていたという。

一方、17日午後5時半ごろ、近くの自営業の男性がバイクで遺体発見現場を通り掛かったが、この時には遺体はなかったという。男性は仕事で週に数回、同じ場所を通っており、異常があれば気がついたはずとしている。

(毎日11/19 3:00)

●母の携帯に「ワンギリ」 不明後数回

必死の捜索中に悪意の脅迫メール。奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)が誘拐、殺害された事件で、死後の写真を添付したメールが送りつけられたのは、楓ちゃんの携帯電話のGPS(全地球測位システム)情報をもとに、母親の江利さん(28)が近所の人たちと自宅近くを捜索している最中だった。メールを見て泣き崩れた江利さんを前に、無事を祈り続けてきた周囲の人も言葉を失った。「犯人を許せない」。一帯では住民らが遺体発見後の18日も、怒りと不安から眠れない夜を過ごした。

楓ちゃんが持っていた携帯電話は、発信電波から地図上で場所の特定が可能。関係者によると、江利さんが携帯電話がつながらなくなり、外出先のバレーボールの練習から自宅に戻って楓ちゃんが帰宅していないことに気づいた17日午後、短く呼び出しただけで電話を切る「ワンギリ」が数回あり、携帯電話が自宅近くの公園付近にあったことが分かったという。

このため、江利さんらは近くの人など約30人と同日夕から、この公園や近くの畑などを捜索。このさなかの午後8時4分、楓ちゃんの写真付きのメールが江利さんの携帯電話に届いた。

メールには「娘はもらった」とだけあり、楓ちゃんの写真はすぐに死後と分かるものだった。江利さんはメールを見ると体を震わせて「助けてください」と2、3回叫ぶと、その場に倒れ込んだという。

県警捜査本部は容疑者が車を使っていることから、現場付近の聞き込みなどに加えて、県内のモテルなどを利用した可能性もあるとみて捜査。容疑者の割り出しに全力を挙げている。
(毎日11/19 3:00)

●死因は水死・水に顔つけ殺害か 

奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7)が誘拐され、殺害された事件で、楓ちゃんは18日午後の司法解剖の結果、水死と分かった。顔を水につけて殺害したとみられる。手足に擦り傷があった。死亡推定時刻は17日午後4時から10時の間。 

また犯人が楓ちゃんの携帯電話を使って「娘はもらった」と母親の江利さん(28)に送ったメールは、奈良県平群町の遺体発見現場付近から発信されていたことが判明。メールの前には、江利さんの携帯に楓ちゃんの携帯から“ワン切り”のような着信もあった。 

奈良西署捜査本部は身代金要求がなかったことなどから、いたずら目的の犯行との見方を強め、不審者の情報収集や携帯の通信記録の分析などを急いでいる。 

調べによると、楓ちゃんの肺には水がたまり、髪はぬれていたが、衣服はぬれていなかった。胃の中には給食で食べたものが消化されずに残っていた。刺し傷や切り傷はなかった。
(共同11/18 00:26)

●遺体発見現場近くから発信 

奈良市の小学1年有山楓ちゃん(7つ)が誘拐、殺害された事件で、犯人が楓ちゃんの携帯電話を使って「娘はもらった」と母親に送ったメールは、奈良県平群町の遺体発見現場付近から発信されていたことが18日、奈良西署捜査本部などの調べで分かった。

楓ちゃんの携帯電話は居場所を探し出せる衛星利用測位システム(GPS)付きで、捜査本部は犯人を割り出すための重要な手掛かりになるとみて通信記録の分析をするとともに、楓ちゃんを乗せて連れ去ったとみられる乗用車の発見を急ぎ、遺体を司法解剖して死因を調べている。
(四国11/18 19:30)

●「許せない」「怖い」広がる怒りと不安

悪夢のようなメールが母に送り付けられ、最悪の結末を迎えた。人けのない造成地の外れで18日未明、小学1年の有山楓ちゃん(7つ)が遺体で見つかった誘拐殺人事件。「許せない」「怖い」。むごい手口に近所の人や小学校の保護者らに怒りと不安が広がった。

突然の悲報に、楓ちゃんの自宅がある奈良市学園大和町の住民らは言葉を失った。「昨日は近所のみんなで夜9時ごろまで楓ちゃんを捜したのに」。男性会社員は無念さをにじませた。近くに住む親類の女性は「11月7日に七五三をしたばかりだった。犯人が許せない」と泣き崩れた。

中学1年の太田裕也君(13)は「楓ちゃんは妹とよく自転車で遊んでいた。妹が転ぶと、すぐ手を差し伸べ妹思いだった。こんなことになるとは」と言葉少なに話した。

静かな住宅地にある有山さん方は、カーテンを閉ざしたまま。早朝から、2人の警察官が家族を気遣い警備に当たった。

「悔しいです」。楓ちゃんが通っていた奈良市立富雄北小の楳田勝也校長(59)は、校舎の外で報道関係者が取り囲む中、怒りに声を震わせた。「楓さんは明るくはきはきした子だったと聞いています。最悪の結果となり残念」

同小は、午前中に体育館で保護者と児童に対し、別々に事件の説明会を開いた。楳田校長は児童らに「命が一番大事」と呼び掛けたという。5年生と2年生の男の子を持つ40代の母親は「『(悲惨な事件が)ついにここにも来たか』という感じ」とおびえた様子だった。

楓ちゃんの遺体が発見された奈良県平群町。生駒山地を切り開いた住宅地の外れにある側溝で、顔を下に向け、座っているような状態だった。狭い農道がくねりながら山中に延びる一角。街灯もなく日が暮れると真っ暗になる。近所の女性は「怖いから夜は歩かない」と話した。

現場では降りしきる雨の中、奈良県警の捜査員らが棒で草をかき分けながら周囲を捜索した。午後、同県警の菱川雄治本部長が訪れ、白い花束を供えた。
(産経11/18 19:11)

●連れ去った乗用車発見急ぐ

奈良市の小学1年、有山楓ちゃん(7つ)が誘拐され遺体で見つかった事件で、奈良西署捜査本部は18日午後、楓ちゃんを乗せて連れ去ったとみられる乗用車を捜すなど、楓ちゃんが下校した後の足取りの確認を進めた。また、遺体を司法解剖して死因の特定を急いでいる。

調べでは、楓ちゃんは17日午後1時ごろ、自宅から約1キロの市立富雄北小から1人で下校したとみられる。同40分ごろ、自宅から約200メートル離れた建設中のマンション前の路上で、近所に住む同小2年の女児が友人と帰宅途中、前を歩いている楓ちゃんを目撃。楓ちゃんは乗用車に乗った男と話し始め、車に乗り込みそのまま連れ去られたという。女児は男について「知らない人」と答えている。

同じころ、母親の江利さん(28)が携帯に電話をした際、楓ちゃんは「学校を出たところ」などと答えており、江利さんはいつもと変わった様子は感じなかったという。

捜査本部は、女児のほかに楓ちゃんや不審な車を目撃した人がいなかったかどうか、周辺での聞き込みを進めている。
(産経11/18 16:57)

●小1女児連れ去り殺害/奈良県警が断定 

18日午前零時5分ごろ、奈良県平群町菊美台の道路脇の側溝で、奈良市学園大和町、会社員有山茂樹さん(30)の長女楓ちゃん(7つ)=同市立富雄北小1年=が死亡しているのが見つかった。17日午後下校中に行方不明となり、母親の通報を受けた県警が捜索していた。

所持品の一部がなくなっていることや現場の状況から、県警は楓ちゃんは殺害されたと断定。誘拐、殺人、死体遺棄事件として奈良西署に捜査本部を設置した。母親の江利さん(28)の携帯電話に楓ちゃんの携帯から「娘はもらった」と楓ちゃんの写真を添付したメールが届いていた。捜査本部は何者かが楓ちゃんを誘拐、別の場所で殺害して、遺体を捨てた可能性が強いとみている。
(四国11/18 12:40)

●現場周辺では以前から不審者情報

「無事でいて」という家族の願いはかなわなかった。18日午前0時すぎ、奈良市立富雄北小1年、有山楓ちゃん(7)=奈良市学園大和町6=が、奈良県平群町の住宅地の側溝で遺体で見つかった事件。楓ちゃんは下校後、「学校近くにいる」という母親の江利さん(28)との携帯電話での会話を最後に行方不明になり、必死に行方を捜していた江利さんには楓ちゃんが持たされていた携帯電話から、容疑者からとみられるメールが届いていた。現場周辺では以前から不審者情報があったというが、容疑者の狙いは何なのか。女児を狙った卑劣な事件に、同小の保護者や住民らは重苦しい雰囲気に包まれた。

■最後の会話

「自転車を取りに帰りたい」。楓ちゃんが江利さんに携帯電話でこう告げたのは、17日午後1時40分ごろだった。江利さんは富雄北小学校でバレーボールの練習を予定しており、江利さんが楓ちゃんに「小学校で合流しよう」と伝えた。だが、楓ちゃんは現れず、これが最後の母子の会話となった。

近所の人によると、楓ちゃんは人なつこく、登校時は「行ってきまーす」という元気な声が毎朝、近所にも聞こえていたという。最近は父親の茂樹さん(30)から、自宅近くで自転車の乗り方を教えてもらっていたという。

■緊急の保護者会

富雄北小には18日未明に奈良西署から連絡が入った。午前4時過ぎから教職員らが続々と駆けつけた。いずれも重苦しい表情で、職員室で電話対応に追われた。正門前には警備員が2人立ち、ものものしい雰囲気。児童たちは同7時40分ごろ、保護者に付き添われて登校した。保護者らは不安そうで、取材に対しては「学校から何も説明を受けていないから、何も言えない」と話すのがやっと。

同9時過ぎからは体育館で約20分間、学校側が保護者に事件について説明。続いて全校集会を開き、児童への説明が行われた。

この後、楳田(うめだ)勝也校長(59)が記者会見した。「最悪の結果になり悔しい。残念だ。楓ちゃんは元気で明るく、活発な子だった」と話し、ショックを隠しきれない様子。当面の間、登下校時に保護者に同伴してもらうという。

■発見現場も騒然

楓ちゃんの遺体が発見された現場は5、6年前に開発が始まった住宅地のはずれで、周囲は水田や造成地ばかりの静かなところ。住民には若い夫婦が多いといい、昼間の人通りは少なかった。

周辺には捜査員や報道陣が詰めかけ、普段とは一変して慌ただしい雰囲気に。近所に住む会社員(34)は「うちにも小さな子どもがいるので、こんなことがあると心配だ」と不安そうに話していた。
(毎日11/18 11:24)

●小1女児、遺体で発見。奈良、下校途中に誘拐・殺害か

17日午後、奈良市学園大和町、会社員有山茂樹さん(30)の長女楓ちゃん(7つ)=同市立富雄北小1年=が下校途中に行方不明となり、奈良県警が捜索したところ、18日午前零時すぎ、自宅から約6キロ南西の奈良県平群町菊美台の側溝で死亡しているのが見つかった。母親の江利さんの携帯電話に「娘はもらった」とのメールが届いたことから、楓ちゃんが誘拐された後殺害された可能性が強いとみて捜査している
(共同11/18 11:11)

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