
○現在までの情報のまとめ3
●北朝鮮核に最大限の懸念 IAEA理事会開幕
国際原子力機関(IAEA)の定例理事会(35カ国)が28日、開幕。エルバラダイ事務局長は冒頭演説で、北朝鮮の核兵器保有宣言に「最大限の懸念」を表明、対話を通じ外交的解決を見いだすことが「重要かつ緊急」と述べ、6カ国協議再開への期待を示した。北朝鮮の動きに対し、異例の強い表現で危機感を示したものだ。
イランの核問題では、査察が「前進している」と評価。同国に核開発計画の完全な透明性などさらなる協力を求めた。予定会期は3月3日まで。
事務局長はまた、IAEAが核不拡散強化策として実現を目指している、ウラン濃縮やプルトニウム再処理事業の国際管理構想について、先週、専門家委員会より報告書の提出を受けたと説明。5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議での討議を望むと述べた。
(共同2/28 21:02)
●6カ国協議復帰に4条件 金総書記、米に要求
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が2月に訪朝した王家瑞(おう・かずい)・中国共産党対外連絡部長との会談で、核問題をめぐる6カ国協議に復帰する事実上の条件として、北朝鮮を「圧政国家」とする明確な理由説明など4項目を米国に要求していたことが28日分かった。複数の協議筋が明らかにした。中国側は6カ国協議再開のため米国による何らかの意思表示が必要と判断しているもようで、米国との調整を急ぐとみられる。
金総書記が示したのはほかに(1)米国による「安全の保証」(2)対等な資格での協議確約(3)信頼できる条件の提示−−で、北朝鮮の根本的懸念を6カ国協議再開前に解消するよう求める内容。しかし、日米韓は「北朝鮮の関心事は6カ国協議で取り上げる」として北朝鮮に無条件の協議復帰を求めており、中国による調整は難航が予想される。
(共同2/28 20:54)
●中国の働き掛けが重要 首相、6カ国協議再開で
小泉純一郎首相は28日夕、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に関し「中国は北朝鮮の友好国で一番影響力がある。中国の北朝鮮への働き掛けは重要だ」と述べ、北朝鮮の協議復帰に向け中国の説得に期待感を表明した。6カ国協議の日米韓首席代表会合に出席した佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長の報告を受けた後、官邸で記者団に答えた。
首相はアーミテージ前米国務副長官が北朝鮮への経済制裁に慎重な発言をしたことに理解を示し、制裁発動に重ねて慎重な姿勢を示した。
3月1日から改正船舶油濁損害賠償保障法が施行され、油濁事故の保険に加入していない多くの北朝鮮船舶の日本入港が不可能になることに関し「特定の国を対象としているわけではない」との立場を強調した。
(共同2/28 20:51)
●中韓外相、核問題で電話協議
韓国外交通商省によると、潘基文外交通商相と李肇星中国外相は28日、電話で協議し、北朝鮮の6カ国協議早期復帰に向け、連携を強めていくことを確認した。
潘外相は先の日米韓の首席代表会合の結果を説明しつつ、協議が再開すれば朝鮮半島非核化と北朝鮮の懸念事項について真剣な交渉ができると強調、中国が積極的役割を果たすよう要請した。これに対し、李外相は平和的・外交的手段による朝鮮半島非核化の実現へ最善を尽くすとの考えを示した。
(時事2/28 19:01)
●6カ国協議の早期再開を 細田氏、北朝鮮の核問題
細田博之官房長官は28日午前の記者会見で、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議について「直ちに開くべきだ。多少の準備は必要としても、早期に開催すべきだ」と述べ、無条件での早期開催を求める姿勢を重ねて強調した。
26日にソウルで開かれた6カ国協議の日米韓首席代表による会合に関し、核兵器保有などを表明した北朝鮮に対し「重大な懸念と、切迫感を持って対処しなければならないという共通認識で働き掛けを強化する方針を決めた」と述べた。
また日本人拉致問題の解決に向け「米韓両国の理解と支持を得た」とした。
(共同2/28 12:05)
●6カ国協議再開を楽観視 韓国「3月に集中的外交」
6カ国協議の韓国首席代表である宋旻淳・外交通商次官補は28日、同国のKBS、CBS両ラジオに出演し「(北朝鮮の協議復帰に向けて)3月に関連国の間に集中的な外交的努力が展開される」と強調し、協議再開について「可能性は明るい」との楽観的な見通しを示した。
次官補は再開時期に関して、日米韓3カ国が大枠で想定している期限はあると示唆。ただ、北朝鮮が6月に再開に応じる意向を韓国政府に伝えてきたとの一部日本メディアの報道は「推測にすぎない」と否定した。
(共同2/28 12:03)
●6月復帰、北が意向 韓国に伝達「核で合意、米と協定」
北朝鮮が非公式に韓国政府に対し、六月に核問題をめぐる六カ国協議に参加し、核放棄などで一定の合意を得た上で十月までに米朝協定を結びたいとの意向を伝えていたことが二十七日、明らかになった。日韓情報筋の非公式ルートで日本政府もこの情報を把握している。北朝鮮は今月十日、「核兵器保有」と六カ国協議参加の「無期限中断」を宣言していた。しかし、協議再開には事前に事務レベルの作業部会が想定されるため、三月中にも協議参加の意思を表明する公算が大きい。
政府関係者によると、北朝鮮側は、「核兵器保有」宣言に韓国政府が激しく動揺したため二月下旬にこの方針を伝えたという。ソウルで二十六日から行われた日米韓三カ国首席代表者会議で、韓国側が北朝鮮への融和路線を転換することを回避する狙いがあったとみられている。
日韓情報筋の分析では、北朝鮮は、昨年六月に第三回六カ国協議が開かれて以来、十一月の米大統領選の推移を見守るため四回目の協議開催に難色を示してきた。
しかし、ブッシュ大統領が再選され、米国の強硬姿勢に変化がないことから、北朝鮮側は六カ国協議に応じる方向で検討を開始。米側は「タイムリミットは前回協議から一年だ」と主張しているため、期限ぎりぎりの今年六月に協議を再開する方向で外交方針を固めたとみられる。
北朝鮮は、軍部の不満を抑えるために、米国の敵視政策の変更や不可侵を明記した米朝協定が不可欠と判断しており、次回の六カ国協議で、朝鮮半島の非核化と経済援助について一定の合意を得た上で、これを足がかりに米朝協定締結を進めたい考えだ。ブッシュ大統領が今秋、韓国・釜山で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)や訪中を検討していることから、この直前に協定を結ぶことが、対外的にも国内的にも効果が大きいとの読みもあったとみられる。
このような日程を実現するには、五月までに作業部会開催の可能性が高い。このため、日韓情報当局では「核兵器保有宣言はこのようなタイムスケジュールを念頭に、最も有利な条件を引き出すために行った」との見方が強まっている。
北朝鮮の金正日総書記は今月二十一日、王家瑞・中国共産党対外連絡部長と会談した際、「条件が整えばいつでも会談のテーブルにつく。米国が信頼に足る行動をすることを期待している」と発言した。
米国側もこのような北朝鮮の方針を把握しているとみられるが、米国は検証可能・不可逆的な核放棄を北朝鮮に求める考えを変えておらず、北朝鮮との主張の隔たりは依然として大きい。米側は米朝協定を全面否定しており、北朝鮮側の思惑通りに協議が動く可能性は低いとみられている。
(産経2/28 02:39)
●北への説得、強める姿勢 中国外務次官
北朝鮮の核開発問題をめぐる六カ国協議の早期再開について中国の武大偉外務次官は二十七日、訪中した佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長と会談、「協議が漂流することは深刻な事態を招く」と述べ、北朝鮮への働きかけを強める姿勢を示した。
武次官は、先に訪朝した中国共産党の王家瑞・対外連絡部長が金正日総書記との会談で、成果を上げるために胡錦濤国家主席のメッセージを伝え、この結果、金総書記の態度が好転したと指摘した。
佐々江局長は、二十六日の日米韓三カ国の首席代表による会合で「中国の役割への期待」が三カ国の共通認識だったと説明するとともに、北朝鮮の核兵器保有宣言は「交渉術の域を越えたものだ」と強い懸念を表明した。
(産経2/28 02:39)
●米は中国の姿勢に不満 町村外相
町村信孝外相は27日午前のNHKの報道番組で、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開に向けた中国の役割について「米国の期待は米朝間の調停役をすることでなく、(米国など北朝鮮以外の各国と)同じ立場に立つことだ。中国は中途半端に両方にいい顔をしているきらいがある」と述べ、米国は中国の姿勢に不満を持っているとの認識を示した。
(時事2/27 15:00)
●日米と韓国の間にズレ 対北の温度差感じる
ソウルで開かれた日米韓の6カ国協議首席代表会合は協議の枠組み維持のために協調していくことを再確認した。ただ、北朝鮮の早期復帰を「無条件」とするかをめぐり、日米両国と韓国の間にズレが露呈、対北朝鮮政策の温度差を感じさせることにもなった。北朝鮮復帰の具体的な道筋は描き切れておらず、今後に課題を残した。
(毎日2/26 20:56)
●核査察強化策を議論 28日からIAEA理事会
国際原子力機関(IAEA)は28日から定例理事会(35カ国)を開く。日程は3月3日までの予定。各国ともイラン核問題では、イランと欧州3カ国(英国、フランス、ドイツ)の協議を見守る姿勢を示しているため、決議案提出の動きなどはなく、5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前にした保障措置(核査察)の強化策が主議題となる。
エルバラダイ事務局長は冒頭演説で、北朝鮮の核兵器保有宣言について「深刻な懸念」を表明、6カ国協議の早期再開を要請する見通し。イランの査察状況も口頭で報告する。
(共同2/26 15:58)
●6カ国協議再開へ連携確認 北朝鮮に早期復帰促す
北朝鮮の核開発問題をめぐる6カ国協議の日米韓首席代表による会合が26日午前、ソウルの韓国外交通商省で開かれた。北朝鮮が10日の外務省声明で核兵器保有を公式宣言し、協議参加の「無期限中断」を表明した真意を分析する一方で、日米韓の緊密連携を確認、協議再開を求める意思をあらためて強調し、北朝鮮に早期の協議復帰を促すのが狙い。
北朝鮮の声明発表以降、日米韓の首席代表会合が開かれたのは初めて。日本の首席代表である佐々江賢一郎・外務省アジア大洋州局長は冒頭、「われわれのできる最善策を評価、議論する」とし「(日米韓が)協力し合っている姿を見せ、世界に適切なメッセージを送る良い機会だ」と述べ、会合が北朝鮮に協議復帰を促すメッセージになるとの考えを強調した。
(共同2/26 12:49)
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