SP武川 TAF5速クロスミッション

純正ギアの離れ具合にウンザリしていたので、5速クロスミッションを装着する事にしました。
エンジンスタンドがないので、作業効率が良いように車体に搭載したまま、外せる部品は外す作戦でオペります。


先ずはクラッチ側。遠心フィルターに鉄粉がたっぷり付いていました… マグネットドレン、オイルフィルタと3段構成にも関わらず結構機能していますので、定期的にお掃除が必要ですね(・_・;)
この遠心フィルター、かなり重くて、クランク回転運動に負荷が掛かっていると思われます。折角の2次クラッチなのに、これがある為に、1次クラッチのようなケース形状に見えちゃうんですよね…


さっくりバラしていきます。クランクシャフトが3点支持で突出している為、遠心オイルフィルタのロックナットは、モンキー用で手持ちしていたロックナットレンチでは浅くて、ラチェットが完全に噛みませんでした(^_^;)ディープ形状のロックナットレンチでなければ、ちと辛いかもです。
武川さんの商品説明ページに「弊社製ロックナットレンチは使用出来ません」と記載されているのはこの為です。1/2インチ(12.7sq)のソケットであれば、コツが要りますが、何とか外せます。3/8インチ(9.5sq)のソケットはクランクシャフトの逃げがないので無理です。解り難いかもしれませんが、ソケットが収まるべきスペースに、クランクシャフトが「こんにちは」しているので、ソケットが噛まないんです。


クラッチ下部のオイルセパレーターが知恵の輪状態で、クラッチ装着状態では外せない為、クラッチにプーリーホルダーを固定できませんので、遠心フィルタにプーリーホルダを掛けて、クランクを固定して外します。フライホイールを固定しても同じ事ですが、クラッチ側だけで単独分解できます。


続いて、さっくりヘッド外し。モンキーと違って、Tマークの溝がクランクケース刻印ではなく、フライホイールカバー側にしかない(セルのスターターギアがある為で、ジョルカブのエンジンと同様です)ので、フライホイールカバーを外す前にヘッドを外します。
シリンダーを外して、スリーブ確認しましたが、目立った縦傷はありませんでした^^。純正クランクの芯出し精度が良い証です。


フライホイールを外して、カムチェーンとセルモーターを外します。ここまでバラしてからエンジンを降ろしました。


クランクケースを空手チョップで真っ二つにします。ノーマルミッションのお目見えです。
ガスケットは液体仕様ですが、残念ながら武川さんのキットには付属していません…


ピストンの下死点位置と武川さんのミッション。純正124ccだけあって、クランクケースに厚みがあります。ボアアップ時の耐久性は問題なさそうです。


純正のミッションのカウンターシャフトから、スラストワッシャとブッシュの2点を再利用する仕様でした(^_^;) 圧入してあるDワッシャを外して、取り出します。
Dワッシャはベアリングセパレーターがなくても外せますが、コツがいるので、外すのが面倒な場合は、事前に部品を購入しておくと、良いかもです。
・スラストワッシャ15mm 90412-187-000 180円
・ブッシュ15mm 23415-KPH-900 430円 
組み込み用のDワッシャは武川さんのキットに含まれていますので、外した物は再利用しません。メインシャフト側のDワッシャも圧入されていないので、組み込む必要があります。
純正のギアシフトフォークは2点式ですが、武川さんのミッションは3点式になります。このあたりはモンキーと同じですね^^商品の画像をみるとシフトフォークが2つしか写っていないので、気になっていたんですが、純正の右側のシフトフォークを左側に再利用する仕様でした。武川さん流石です。


クランクケースに組みます。モンキーと違ってケースの加工は要りません。
モンキーと構造が異なっています。ギアとシフトフォークを組み合わせた状態で、ケースに収めて、シフトドラムを装着した後、最後にフォークシャフトを組む順番です。※ピンボケごめんなさい(TωT)


組み終えたら、シフトドラムを回転させて、ギアチェンジがスムーズに行われるか確認し、問題がなければ、オイルストーンで合わせ面を慣らしてから液体ガスケットを塗布して、クランクケースを閉めます。
液体ガスケットは多過ぎると内部のオイルラインを浸食しますし、少なすぎるとオイル漏れの原因になりますので加減が微妙です。


スピードセンサーがギアに干渉するので、キットに付属している6mmワッシャで上部へオフセットさせます。
ここまで組んだら車体にエンジンを載せます。バラした時と逆で、エンジンスタンドが無いので、この状態で搭載したほうが作業効率が良いと判断しました。


カムチェーンを通して… てか、この後はバラした時と逆に組むだけですので、写真は割愛します^^
(右)はテストランの動画です。継ぎ目の無いシームレスな変速。ショートストロークなシフト。純正よりも停車時にニュートラルに入れ易い。と、良い事だらけで非常に満足です^^ シャリーに組んだSツーリングに近い感じで、クロスギアレシオのお蔭で、パワーバンドをキープした状態で加減速できるので、非常に走り易くなりました。パワーないですけどね(笑)