平成23年11月25日

 

   実践空手道虎徹       佐々木浩司

 

 押忍   植田北道場の 佐々木浩司です

  この度昇段審査を受けさせていただき、心より感謝申し上げます。

 

空手道を歩み始めたきっかけは、当時小学一年生だった息子の心が不安定で友達に手を出したり

で、落ち着かない日が多く、学校の先生も手を焼くほどの状態でした。

「心身のバランスを保ち、尚且つ強靭に男らしく育ってほしい」 そんな教育法はないかと、妻と昼夜

を問わず話し合い、悩み、模索していた頃が、つい先日のように思い出されます。

そして解決の糸口が見つからないまま月日は流れていきました

 

そんな中、虎徹の入門案内が目に入りました、すぐさま師範に電話をし、見学をお願いしたところ

快くお返事を頂き、その数日後に息子とともに道場見学に向かいました。

 

道場で見る子供達の真剣な眼差し 小さな体から振り絞る大きな声 何より師範の

「昨日・今日、二年・三年では空手を学んだとは言えない。末永く続ける事で解ることがたくさんある、

私は可能であるならば空手に生涯を捧げる」

の言葉に、息子だけではなく、私も入門させて下さいと願い出た日を今でもハッキリと思い出します。

 

あれから三年 色々な事を学びました。

最初は自分のことでいっぱいで、多少自信のあった力を、師範や指導員の先生にぶつけるだけ

でした。

荒すぎる技はケガを招き、足の指を骨折したこともありました。

しかし、師範の的確な指導のおかげで少しずつ落ち着いて組手も出来るようになり、それにつれ

ケガも減ってきました。

 

そして最近では、大会審判や子供達の指導もやらせていただき、「黒帯とはトータルバランス

です」 の言葉通り、自分だけでなく、他の仲間たちのことにも気を配るようになりました。

人から学ぶことは数限りないほど多く「我以外皆師」 の教えのように、人を見て自分自身を改め

ました、その仲間や道場の子供達が果敢に試合に挑みいく勇姿に感化され私も試合にチャレンジしよう、

息子には父親として、男として、試合には負けてもいいから一生懸命な「親父の背中」をみせてやろう

そして何より 「人に負けることよりも、自分に負けることの怖さを」 皆に知って欲しかった。

 

最初に挑んだ試合は入門一年くらいだったでしょうか、

一般の部への挑戦でしたが、内容はまるで覚えていない有様、気合と根性だけを心に、

前に進むだけの戦い方で、妻には「無様」だと、娘には「頑張ったけどかっこ良くはない」と・・・・・

 

その言葉に、いつか妻や子供達にはカッコ良い父親、夫と言われるようにならなければ、と

それから一年 師範の言葉一つ一つを逃さぬようにと心掛け、基本的なことを見直し稽古を

繰り返しました。

その後 無理を言って出場させていただいた試合で、初めての一勝をあげることができました。

その時に初めて 挑戦することの難しさ、一歩前に進むことの大変さを知りました。

 

それから数ヶ月 師範より「そろそろ昇段の準備をしましょう」 のお言葉をいただき、少し

浮かれていた頃

真樹道場主催 中部日本新人空手道選手権大会出場のお話をいただきました、

私の中で 「何事にも挑戦する」 のモットーが頭をよぎり、気付けば

 

押忍 お願いします!!     と返事をしていました。

 

しかし、それからの自分はというと とても格好よいとは言えず、いくら稽古をしても落ち着かず

何をしても駄目な状態でした、

それでも試合は迫り 正直怖さもピークに達したとき、妻からの一言に救われました。

 

「倒されておいで!」・・・・・今思えば愛情の一言だったかも知れませんが その時は

「上等だ 思い切り倒されてやる、前に向かって倒れてやる」 と言った気がします、

でも、とても気が楽になったのもたしかでした。

 

そして迎えた当日 「私も人間 相手も人間 皆怖いんだ」 と自分に言い聞かせ、

師範や先生 わざわざ来てくださった道場生や父兄の皆様 そして我が娘と息子 全ての

人達の声援を力に変え、試合に臨みました。

 

持てる力を全てだし、満身創痍で突き進み決勝戦を迎えました   結果

油断した所へ 上段回し蹴り・・・・・私がマットに沈みました、

記憶もたどたどしく フラフラになった私が 「皆様 すみません 油断しました」 と一言・・・

それでも師範をはじめ皆様方からは 「準優勝ですよ 良かったですね」 と祝福して

下さいました、その後真っ直ぐにも歩けない私を 自分の事のように心配していただき、私の中で

「1人で戦っているのではないんだ」そして「仲間がいるから戦えるんだ」 と強く思い 仲間の為

今度は私が出来ることは何でもやろうと、心に誓いました、

私の挑戦はまだまだこれからですが、この経験を踏まえ黒帯として 恥ずべきことのないように、

今後の空手修行の中で、自らの修行においては自己滅却の「押忍の精神」を貫徹し、

空手の指導(青少年育成活動)では子供達の悩みを同じ目線で悩み考え、武道教育本来の

心・技・体を体現し教導できる先導者を目指そうと思います。

 

 

そして虎徹の子供達へ

伝えたいことがあります、私は全てが出来る訳ではありませんが、「最後まで諦めない」

「何事にも挑戦する」をモットーに、今まで稽古してきました、これからもその姿勢は変わることは

ないでしょう。

迷う事、止まる事、考える事、時には倒れたり、涙を流すこともあるでしょう。

そんな時こそ、思い切り自分の出せる一番の力で、基本や移動、型や組手、そして試合など、

空手に限らず 大きい・小さい関係なく「最後まで諦めない心」でやって見て下さい。

必ず 結果はついてきます、  私がそうであったように。

 

その為に師範や先生達は 力を惜しみません、そんな虎徹で共に成長していきましょう。

 

後になってしまいましたが、

今まで優しく 厳しく 指導して下さった 我が師へ

 

今まで私のやりたいこと(試合や稽古など) 色々と聞き入れていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは、伸び行く子供達のため、一緒に稽古する一般部の道場生の為に、微力ながらも

助け合い、共に切磋琢磨し精進していけたらと思います。

 

至らぬ所が多々あり課題は山積みですが、今 自分に出来る事を一つずつこなして

行きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

今回の昇段審査を終えて・・・とにかく全てが辛かった

自分の想像するものを遥かに超えていました。

 

仕事の後の筆記試験の勉強、稽古、審査直前は緊張も重なって、寝不足の中での審査でした。

黒帯の重みとは、軽くはないと分かってはいるものの、仕事と空手の両立を図ろうとすると

思うように事は進まず、一度は決めた事 と、自分を奮い立たせ、歪んだ笑顔を作りつつ、

心が折れないようにと 自分自身に何度も何度も勇気を与え、葛藤を乗り越えました。

そして当日を迎えました。

 

十人組手の時の無数の体の痛みはいまだ癒えない 四十歳ではありますが、

自分の限界は自分が諦めた時なので、まだまだ成長できるように努力していきます。

 

最後になりますが、今回の審査を受けさせていただいた師範に感謝致します。

 

当日まで気にかけて、指導して下さった指導員の先生に感謝致します。

 

審査当日、応援してくださった父兄の皆様、道場生の子供達に感謝致します。

 

十人組手の為に、集まって下さった一般部の皆様に感謝致します。

 

きっと、皆様の声援がなければ、途中で心が折れてしまったでしょう。

「人の心の大切さ」 「人の心が人を動かす」 事を皆に教えて頂いた昇段審査となりました。

 

乱文にて、読みにくい所が多々あり恐縮ですが、昇段審査論文とさせていただきます。

 

ありがとうございました              押忍

 

                                佐々木浩司

 

10人組手直後の写真↑