ねえ、ギア?
 


 多くの人は 僕みたいな性癖の持ち主を
 気持ち悪いとか
 信じられないとか
 思うらしいね
 
 だから僕は
 いつもおどけて
 優しいみんなが
 僕を白い目で見ずにすむようにしてる――
 
   違う

 嘘だ  間違えた  そうじゃないんだ
 そうじゃなく
  苦しくて
 僕がもっとも怖れているのは
  息が
     君に 嫌われることだけ
  止まりそうだよ
  
       ねえ、ギア

 君が僕のバディでいてくれることを僕はとても誇りに思う
      どうして、君なんだ?
 君と一緒に仕事をするのはとてもエキサイティングだよ
      こんなの拷問じゃないか――
 僕たちはとても優秀なコンビで
      こんなに近くにいるのに 君の肌に触れることもできないなんて
 お偉方の覚えも別の意味でめでたく
     こんなに 苦しいなら   いっそ
 自他ともに認めるバディ・システムの完璧なモデル
    ああ、そんなこと僕にできるはずがない
     君と離れるなんて死んだ方がましさ
      ああ、どうして君にだけ
       どうしてこんなにも惹かれるんだろう
        こんなにも狂おしく君に触れたい
   僕の手を緊縛する鎖    バディ・システム



 そ う さ 、


 君 と 僕 は 完 璧 。


 
 ねえ、僕は こんなことを考えるんだ
 もし 君が、 僕のバディでさえなかったなら
 僕が君のバディでさえなかったなら――
 僕は君を傷つけてでも
 僕の欲望をべったりと君に塗りつけていただろう
 僕を突き刺す君の憎悪の視線
 僕に浴びせられる君の罵声
 
 僕は笑いながら 君を僕のものにする――



        ああ   きっと   耐えられないだろうな

 

 もしも君を愛しても
 君は僕を軽蔑しない?
 もしも君を抱き締めても 
 君は気持ち悪いなんて言わない?
 もしも 君を――              ここにはいない君に向かって
                          空しい問いかけを繰り返す

 
 君が、こんなにも  
 愛しいよ。                 ここにはいない君に向かって  


 嘘じゃないんだ。              空しい言葉を繰り返す
 
 本当なんだ。   
 君だけなんだ。              決して届かなくても
 こんなセリフ 限りなく胡散臭いけど、
 本当に……嘘じゃないよ        心から信じて欲しいと願う


 
                     嘘じゃないんだ。



 ねえ、ギア。 


           
  もしも、僕が君を好きでも    

  君は 僕のバディでいてくれる?









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