つぶやかれた日 H16.3.2
「知りたくないのに」

ふと女房がつぶやいた。「隣の奥さん、男の子やって」

はぁ?なんで隣の奥さんが男の子やねん?
「違うやん、お腹の赤ちゃんが男の子やねんて」最初からそう言ってくれよ。

最近は医療技術も進んできて、生まれる前に子供の性別が分かるようになった。超音波で胎児の様子や大きさなんかを検査できるなんざ、未来の話だと思ってたけどなー。胎児の姿を3D表示できる機械もあるらしいし。
超音波診察の画面をプリントしたものは、ウチの子供の時に見たことがある。「ここが頭で、ここが足で・・・」と説明を聞かなきゃよく判らんような、一瞬「天気図か?」と間違うような画像だったが、確かにインパクトあるよな。

隣の奥さんは、男の子か女の子かは生まれるまで知らなくてもよかったらしい。医者にも「教えないで」と頼んでおり、医者もカルテのあちこちにマル秘マークを書いていたらしいが、ふとした弾みでカルテに書かれていた♂マークが見えてしまったらしい。
奥さんはそのことについては特に怒ってはいない様だが、少し残念そうに女房に話をしてくれたそうだ。まだ旦那さんには内緒にしておくらしい。生まれてからのお楽しみ。

今回のケースのように、ふと見えて(知って)しまった場合、又は医者の不注意で知らせてしまった等という場合っていうのは、世間的に見てどうなんだろう?

ウチの子供達が生まれる時お世話になった病院では、子供の性別は産まれるまで教えないという方針をとっていた。まぁ我々も知りたくなかったし、丁度よかったんだけどね。予め新生児の性別が判って助かるのはおじいちゃん・おばあちゃんかな。前もって子供に着せる服を準備しやすくなるし。

問題になるのは、「知りたくないのに知らされた」という場合。『生まれてくるのはどっちかな〜♪』『男なら○○、女なら○○っていう名前がいいなー』等と考えたりする楽しみを奪われたことになる。果たして知らせてしまった医者や病院は罪になるのか?裁判起こしたら慰謝料取れるのか?

よく「妊婦の顔つきがきつくなると男の子」とかいう民間伝承(笑)を聞くが、誰か統計でも取ったのかね?男女産み分け法などもよく聞くけど、実際には健康で生まれてくれればどちらでもいいという人のほうが多いんじゃないかと思う。
さて、そこへ来て教えて欲しくないことを教えられた場合だ。「知る権利」についてはよく言われるが、「知らない権利」というのもあるのだろうか。

「知らなくてもいい」事(トリビア=無駄知識)はいっぱいあるけど、「知りたくない」事もあるぞ。私で言えば、自分の寿命。終点を知らされていて、果たして正常な精神状態でその日を迎えられるかどうか自信がない。

ごめん、先に書いとくわ。今回の話には結論がないからね^^;。

今回の話って、倫理の問題かなぁ。癌患者に告知するかどうかみたいな。教えて病気に立ち向かわせるか、それとも患者の精神安定を求めて黙っておくか。どちらも正しいと思う。本人がどちらを望むかにかかってるんじゃないかな。
ならば「男か女か教えないで」と頼んでたのに知らされてしまったという場合は、目に触れるようにしていた医者の不注意に違いない。出産日までの楽しみを奪われたことで味わう精神的苦痛に対して慰謝料を請求できてもいいと思うね。
実際には「何で言っちゃうの!」と突っ込んでも「ゴメンゴメン」で済まされそうだけど。

以上、尻つぼみではあるけど思ってること書いちゃったから終わりっ!
最後に隣の奥さんが無事出産されることをお祈りいたします。



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