ぼやいた日 H15.1.25
「携帯電話のカタチ」

昨年末、女房にも携帯電話を持たせることにした。女房は「一番安い奴でいい」と、最近流行りのカメラ付携帯には興味がなかったらしい。「かけられて、受けられればOK」なんだそうだ。ま、若い子が買うんじゃないからね、それでいいか。唯一希望したのは『折りたたみ式がいい』という点。バッグに入れて持ち歩くので、誤動作を避けたいのだそうだ。実家の母親との連絡がすぐにつけられるようにと、母親にも同じ機種を持たせた。こうしておけば、操作方法が判らなくても同じ機種を持っている女房に尋ねることが出来るからだ。

実際購入した機種は、表示の文字が大きく、ごく基本的な機能しかついていない極めてシンプルなものである。うん、これが正式な携帯電話だと妙に納得。携帯電話にカメラだのムービーだの本当に必要かね?とか言っといて、私の持っているのもカメラ付なんだけど。

先日、携帯電話のTVコマーシャルを見ていて「?」と妙な感じがした。何だろう、この違和感は?CMでは、新発売の機種が宙に浮いたまま液晶画面をこちらに向けている。そのまま閉じて背面のサブ液晶のある面を見せていたのだが、その一連の動きが妙なのだ。
今販売されている携帯電話の形を大きく分けると、ストレートタイプと折りたたみ式の二種類がある。折りたたみ式にも二種類ある。アンテナの位置である。受話口の上にアンテナがついているもの(以降Aタイプと呼ぶことにする)と、ヒンジ部付近についているもの(同様にBタイプとする)である。ちなみにそのCMの機種と女房のは前者、私のは後者である。

人間の本能なのか何か判らんが、通常携帯電話を持つときにはアンテナが上を向く方向に持っていると思う。そりゃアンテナが下についている携帯電話ってないよな。上に向いてた方が、"受かり"が良さそうだもん。電話機自体のデザインもその向きでロゴなどが入っている。
さてここからの説明はちょっとややこしいので、皆さんも携帯電話を持ちながら読んで頂きたい。

私が使っているのでまずはBタイプ。アンテナを上にして持つと、携帯自体を横から見ると逆U型になっている。使用するときにはカレンダーをめくる感じで"下から上へ"受話口側を持ち上げて開ける。その時、特に携帯電話を持ちかえるという動作は必要ない。閉じるときはその反対でオルゴールの蓋を閉める感じで受話口側を"上から下へ"閉じる。私の経験上、この方法以外で使用したことがないし、またこの方法以外で使用する人を見たことがない。
では次にAタイプ。アンテナを上にして持つと、携帯の向きはU字型。最近はサブ液晶画面がついているものも多いので、アンテナを上にするとサブ液晶もその向きが上になるようになっている。では開けてみよう。恐らく殆どの人が一旦持ちかえて、"上下を逆さまにしてから、アンテナ側を下から上へ開ける"か、又は"裏返しにもって、送話口側を上から下へ開ける"のどちらかの動作をする筈である。では閉じてみよう。送話口側を持ち上げて閉じると電話機の裏側が"逆さまになって"いる。アンテナ側を上から閉じると、アンテナは"下を向いて逆さまに"なる。以上の説明、わかりましたかぁ?

さて、Aタイプの携帯電話をBタイプと同様に『持ちかえずに』開くと、液晶画面は自分のほうを向かず、使用するには一旦"裏返して"やる必要がある。つまり、デザイン上の『上下』とはうらはらに『上下の向きを変えないと使用できない』のである。私が折りたたみ式に機種変更する際やCMを見たときに感じていた違和感はここにあったのだ。

要は慣れなのだろうが、わざわざ向きを変えてから使用する機器というものがあっただろうか。しかも手のひらサイズの小さなもので。テレビのリモコン、携帯ゲーム、電卓、ストップウオッチ、たまごっち(?)etc.。どれもデザインとしての上下と使用時の上下は一致している。これが普通なのだが。

携帯の形態として一番多いAタイプが、実は使用上重大な形状的欠陥を持っているということに(今さらながら)気が付いた、ということを書きたかっただけなのよ、今回のコラムは。真剣に読んでくれた人、ごめんね。ついでにAタイプの携帯電話を使っている人、悪気があって書いたんじゃないからね。気にしないでね。私はAタイプは嫌いだけどね。



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