ぼやいた日 H14.7.30
「ワープロの功罪」

先日来、テレビを見ていて妙に気になることがある。それはテロップの多さ。
記憶が定かではないのだが、「出演者の会話を テロップにして頻繁にスーパーインポーズした番組」として『やまだかつてないテレビ』(正式なタイトルかどうか、調べる気は毛頭御座いません( ̄ー ̄)ニヤリ)が その先駆けだったように思う。
それからだ。バラエティに限らず、クイズ番組、音楽番組、ワイドショー、果てはニュースまで「これでもか」というぐらいテロップが氾濫し出した。 個人的にはあれ、キライなんだよなー。映像も見なきゃいかんし、でも画面の三分の一を占める文字にも目がいってしまう。慌しいことこの上ない。 そこでこの風潮にちょっとだけ噛み付いてみたい。

例えばニュース番組で、一般人にインタビューに応じているシーンを放映するとする。勿論、一般人がマイクに乗りやすい発声で話してくれることなど期待してはいけないが、 しかし何を喋っているのかが伝わらなくては報道の意味がない。そこで一言一句とまではいかなくとも、話の要約をテロップにして映像に乗せてみる。するとどうだろう。 なんとなく発言に信憑性が出てくるではないか。勿論、文字情報になったからといって全てが正しいというわけでもない。でも、この人が何を言いたいのかはとてもハッキリ 視聴者に伝えることが出来る。やはり、文字の持つ力というのはすごいと思う。

でも、こんだけテロップが多用されるようになった理由として、テロップマシンの進化があると思う。私もビデオ編集などでテロップを入れるなどの作業経験があるので言えるのだが、 昔は写植でテロップを打ち、それを合成用のカメラで撮影し、専用のマシンに通して画面上で合成するという手間のかかるものであった。 だから、もし誤植があれば写植からやり直さなければならなかった。それが今ではパソコンテロッパーが主流になり (業務用は知らないが、民生機でVictorの"写夢猫"というのが、私の使用した最初のパソコンテロッパーでした)、その場でどんな文章も打ち込めるようになった。
♪勿論フォントも選び放題、色もつけ放題〜♪(ヨーデル食べ放題の節で)

だからだろうか、最近のテレビを見ていると誤植が目立つ。
以前は誤植を見つけても「あ、間違えとる。あはは」で済んでいたが、中には許せないような誤植もある。このコラムを書こうと思ったきっかけでもあったのだが、 ウクライナの航空ショーで旧ソ連のスホーイ27戦闘機が墜落し、多数の死傷者を出したというニュースの後日報道の際。墜落した戦闘機の紹介画面で

      速 度  M2.3
     皇族距離 1800km


という文字が。なんだ?これ。私は大笑いした後、いつ訂正コメントをキャスターが入れるのかじっと見守っていた。 いくらなんでも、間違えやすい文字じゃないだろが。明らかに変換ミスを見逃してる。と、キャスターが「えー、先ほど出ていました画面で 航続距離を「1800km」と申し上げましたが、実際には違うようです。ハッキリとした数字は分かりませんが、違うようです。」と訂正を入れた。私は腰が抜けそうになった。 訂正になってない上に、 数字かよ!間違ったのは!どうして数字が違うことを発見しながら、文字が違うことに気付かなかったのか、フ○テレビのスタッフ。

ワープロで手軽に打ち込める分、変換ミスに対して緊迫感が希薄になっているのがありありと見て取れる。時間という制約の中で、いかに効果的な文字を表示するか。 そのことに対して集中力を要求される番組スタッフの気苦労はわかる。しかしですな、変換を機械に任せて文字校正も出来ないようなスタッフの送り出す番組に共感したくねぇ。

ホントはもっとたくさんの誤植例を挙げて笑ってやろうと思ったのですが、ここまで書いてるうちに忘れてしまいました。でも、変換ミス以外の誤植で分かったことがある。 きっとみんなローマ字入力だということ。「あ、nとmを間違ったのね、あなた」とか 「juとduがこんがらがっちゃったのね、きっと」とか結構ある。かな入力では絶対無い入力ミスが一日一回は見つかるよ。みんなテロップをチェックだ。

このコラムで誤植が見つかった場合、指摘することは現在の民法上許されていません(嘘)。( ̄ー ̄)ニヤリ



戻る