怒った日 H16.3.3
「責任重大」

小学校のホームルームの時間。先生からのお知らせや注意事項を聞く他に、生徒同士の話し合いの時間ってあったよな。
「今日、田中君が山田君の消しゴムを取りました。よくないと思います」
「昨日田中君が掃除をサボりました。反省して下さい」
こんなやり取りがよく聞かれてた。クラス中でやいやい言いながら、どっちが悪いのか意見を出し合う場があった。いまでもやっとるんかな?

元・オウム真理教の松本被告への一審判決が出た。死刑判決と即刻控訴。どちらも予想通り。もし死刑以外の判決が下っていたら、民意とはかけ離れた判決としてさぞかしブーブー言われていただろう。

飲酒運転で人を死なせた運転手に対する懲役刑に、「何で人を殺しておいて数年の懲役で済むんだ?」と疑問を抱いている人もいるだろう。

そんなあなたに「裁判員制度」をどうぞ。重大な犯罪や殺人に関して、一から証拠を吟味し、被告人に質問も出来ます。そしてなりより、自分の思った通りの判断を下すことが出来ます。裁判員に選ばれる確率はおよそ1/4,000と低いですが、法廷の緊張感を是非味わって下さい!

正直言って、ありがた迷惑な話である。だってさー、裁判に始めっから付き合わされるんだぜ?しかも裁判の内容については裁判官と同じく守秘義務があって、誰かに話すと罰則があるんだと。素人なのに裁判のプロみたいに完全に勘違いされてるぞ。
しかも、相当の理由がないと断れないらしいし、裁判員として候補に上がった時点で裁判所に呼び出されても行かなかった場合には罰金が科せられるらしい。

そりゃ、中には将来法曹界に進もうと思ってる人もいるだろうから、そういう人には予行演習みたいで良いかも知れん。けどなぁ、一般市民がある種の裁判経過や判決に興味があるのは、刑法的理由ではなくて市民感情に基づくものだろう。「あんなことしておいて、執行猶予がつくなんて許せん!」とか、そういうレベルでしょう。

国民に何をさせようとしとるんかね?誰が見ても判るような裁判なんて、そうそうあるもんじゃないし、ましてや量刑の裁定なんかできやしない。有罪か無罪かを(感覚的に)判定するぐらいしか、素人にできるわけないじゃないか。半ば強制的に参加させておいて「喋るなよ」はないよな。しかもかなり色々と調べられるらしいし。こっちが望んでないのに無理やりやらされるなんて、どう考えても公平じゃない。

恐らく一般市民が思っていることは、「俺が判決を下してやる!」じゃなくて、一歩引いて文句を言いたいだけなのよ。勿論、無責任に。そして司法に対しては、もっと市民感情を汲んだ判断をして欲しいということ。オウム裁判にしたって、「何でこんなに裁判が長引くんだ?弁護団は、金さえ貰えりゃ平気であんな奴の無罪を主張するのか!」みたいな所だと思う。

どうしてもっつうんだったら、それなりの教育期間を設けてもらわんとね。それと報酬もそれなりに。今の規定では日当1万円らしいけど、バイト感覚で人を裁くってのはどうかと思うけどな。



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