怒った日 H15.9.26
「もう先生とは呼ばない」

世の中に「先生」と呼ばれる人・職業は多々存在する。
学校の教師は勿論、医者や政治家まで「先生」と呼ばれる。

ちなみにInfoseek:大辞林で「先生」を引いてみると、

せんせい 【先生】
〔(5)が原義〕
(1)学問・技芸などを教える人。また、自分が教えを受けている人。師。師匠。また、特に、学校の教員。 「お花の―」「書道の―」
(2)学芸に長じた人。「駿台―(=室鳩巣)」
(3)師匠・教師・医師・弁護士・国会議員などを敬って呼ぶ語。代名詞的にも用いる。また、人名のあとに付けて敬称としても用いる。 「―、いろいろお世話になりました」「中村―」
(4)親しみやからかいの気持ちを込めて、他人をさす語。「大将」「やっこさん」に似た意で用いる。 「―ご執心のようだな」
(5)自分より先に生まれた人。年長者。

と出てきた。(^▽^)ノ_彡☆へぇ〜へぇ〜へぇ〜。
なるほど、自分より先に生まれた人だから「先・生」か。本来の語源の意味で使っている人は居ないだろうな。たまには調べてみるのも良いもんだ。

さて、昨今の「先生」という言葉の使われ方であるが、大体が(1)か(3)だろう。(1)は良いとして、問題は(3)だな。中でも「医師・弁護士・国会議員」の代名詞として使用する場合。
この呼び方は定着しているものの、何かすっきりしない。「先生」という言葉を聞いてまず思い浮かべるのは学校教師かな。何かを教えてくれる人というイメージが強い。つまり(1)だな。
大辞林に載ってる位だから(3)も間違ってはいないんだろうけど、本当に「先生」と呼ぶに値するのか?


先日も非常識極まりない医療事故が起こってしまった。
殆ど経験のない医師3人が、高度な技術を要する内視鏡を使った手術で患者を死に至らしめた。何でも一人は助手として2回参加しただけ、あとの2人は動物でシュミレーションをしただけだという。しかも患者に手術方法についての説明を行わず、同意を得ないままの手術だったそうだ。
細かい内容についてはマスコミ報道を参照してもらうとして、医療事故が起こる度にやるせない気持ちになる。一体、彼らを「先生」と呼ぶ理由はどこにあるのか。呼ばれる資格があるのか。

先の事例を挙げれば、非常に難しい術式であるらしい。識者によると、通常の開腹手術を自転車の運転に例えると、今回の方法は飛行機の操縦にも匹敵する程の難度らしい。しかも全くといって経験なしの人間が、器具の使い方も知らずにメーカーの人間から説明を受けながら行ったという。これを非常識と言わずしてなんとしようか。学校の先生が教育委員会の人に「次はこうしなさい」とか教えてもらいながら授業するみたいなもんか。もし自分がこんな医者に手術されると判ったらイヤだろうなぁ。手術の途中で「あれ?」とか言われたらどうよ?おちおち麻酔にもかかってられない。

医者にも内科・外科・小児科・婦人科など専門分野があって、我々も症状によってかかる病院を使い分けている。そりゃぁ、大学病院とか総合病院じゃないいわゆる開業医の場合、きっちりと専門分野を確立しとかなきゃ客も来ないわな。「よろず病院」なんか行きたくないし。

でもさぁ、前に聞いたことがあるんだけど、開業医の「内科」「外科」「小児科」とかって、なんでも申請すればOKらしい。つまり、医師免許を取る上で専門分野は関係ないって事。医大や国家試験の仕組みって良くわからないから想像で書いちゃうけど、一般の大学の「商学部経済学科」とか「理工学部建築学科」みたいな専攻分野がないまま医師免許とって、その後で「あ、俺、内科やろうっと」って思ったら内科病院を開業できるらしい。ホントかね?医師免許とろうとしてる人、実際のところはどうなんでしょう?教えて下さい。
まさか国家試験合格者は、全ての医療分野を全てマスターしているわけではあるまい。もうちょっと真剣に考えてもらいたい問題だ。

今回、医療事故について色々調べてみた(珍しい事だ(笑))。100万円以上の賠償請求額を求める医療事故が、およそ年間300件近くあるそうだ。ほぼ毎日。更に、73〜95年の約20年間で、複数回訴えられた医師が500人以上居ると言う。100万以下の額を含めたらもっと多くなるだろう。これは普通じゃないよな。「医療事故のリピーター」という言われ方をしているらしい。学習能力がないのかね、こいつらは。
更にビックリしたのが、医師免許というのは運転免許のような更新義務がなく一生モノだということ。なんだ、特権かよ。「民事訴訟で医療ミスが認定されても、剥奪の対象にならない」んだと。歳くってボケようが何度も医療ミスを犯しても医者で在り続けられる。なんとも言いようのない脱力感に襲われる話だ。さすがに刑事事件で刑事罰が確定するとダメらしいけど、そんなことたぁ当たり前田のクラッカーだ。

「車は動く凶器」だから、一度事故を起こしたり違反をすると免停になったり更新時に講習を受けたりする。医療も「諸刃の刃」で、処置の仕方によっては大切な命が助かったり消えたりする。それが一度も更新しなくていいなんて理解できない。しかも医師免許の国家試験って、マークシート方式だって知ってた?更に過去問やってたら取れる問題が多数とか。あ〜あ、ひょっとして医師免許とるのって結構簡単なんじゃないの?医大に入るのが難しいだけで。逆だよな。誰でも目指せるけどきっちり勉強した人しか免許取れない方が安心できる。

勘違いしないで欲しいんだけど、決して医者を目指している人を馬鹿にしてるんじゃないからね。今の制度をおかしいと思って欲しいだけ。もし今の制度に何の違和感も感じていないのなら、貴方は医者を目指すべきではない。

「医は仁術」という言葉はすっかり死語となった。手塚治虫の「ブラックジャック」やドラマの「Dr.コトー」なんかに人気が集まるのは、みんなが理想を求めてる証拠なんじゃないか。学園ドラマなんかで熱血教師が登場するのも、理想を反映させた結果だと思う。

自分の命を預けるんだから、間違いはして欲しくない。その意味を込めて「先生」と呼んでいる気持ちを分かってるかね?人の弱みに付け込んで大金巻き上げる為に医師免許取ったんじゃなかろうな。

尊敬できる人間に対してだけ「先生」という敬称をつけるべきだ。へりくだった気持ちで「先生」と呼ぶからバカが勘違いするのだ。

政治家もそうだね。税金で飯食っていい家に住んで庶民の痛みを実感出来ないで、それでいて何も教えてくれない輩を何故「先生」と呼ばなきゃならんのだ?唯一教えてくれるのは、「数多く仲間を集めた方が勝ち」という妙な数の論理だけじゃねぇか。



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