怒った日 H15.9/30
「誰が悪いか運動会」

先日、長男の小学校で運動会があった。我が家も女房が朝早くから弁当を作り(何故か次男の分も)、私もたたき起こされて学校へ向かった。

到着してすぐに開会式。生徒が6年、5年、4年と入場してくる。が、何か変だ。進行の子(恐らく放送部とか何かだろう)が『次は5年生です』とかマイクで喋っている。そのバックには軽快な入場行進曲が・・・。ん?分かった!誰も手拍子をしていない!何故?気が付いて周りを見渡すと、手拍子をしているのは私と女房と少し離れた場所にいるおばあちゃんの三人だけだった。恐らく観覧者は300人以上はいる筈だ。99%以上が手拍子をしていない。どういうことだ?しかも運動場の向かいに見えている来賓席からも手拍子の音が聞こえない。異様な光景だった。

淡々と(!)プログラムは進み、各学年の徒競走が始まった。一生懸命走る子供の姿はいいね。顔だけ見れば世界を取れそうな感じで走っている。
ゴール地点。体育係の生徒がゴールテープを持って待っている。と、一位の子がゴールする寸前、係の子はゴールテープを高く掲げ、子供たちはその下をくぐってゴールしていく。なんと、テープを切らせないのだ。テープを切るといっても本当に胸で切る訳ではなく、その瞬間にテープを離せばいいだけのこと。せめて一等になった子供にはテープを胸で切らせようぜ。雰囲気が出ないったらありゃしない。

しかも、ゴールした子供たちの前には「1」「2」などの旗もない。いいのかね、これで。流石に「さあ、手を繋いで一緒にゴールしましょうね」的な甘えた指導はしていないみたいだが。現に棒引きや騎馬戦などもプログラムに入っていたから、最低限の「争う」ことを視野に入れた内容であったとそれなりの評価はしてるんだけど。

最初の怒り。せっかく子供の運動会を見に来た親達が何故手拍子をしないのか。恥ずかしいのか?面倒くさいのか?多少はそれもあると思うが、ビデオカメラを持っているから手が叩けないのではないか。確かに見渡してみたら殆どの親がビデオカメラ若しくはデジカメを構えている。そうかそうかと納得しかけて、やっぱり違うと思った。どうせ自分の子供のシーンしか撮らないんだから、それ以外の時は手を叩けばいいのに。ビデオを撮ることは応援とは全く違う次元の話。2年生の入場時には、私がカメラを構えたおかげで手拍子がたった2人になってしまっていた。淋しいぞ、この状況は。
ウチの夫婦はこういう時には意地を張るタイプなので、絶対に手拍子を止めないんだね。逆にどんどん大きな音を出して、周りを巻き込もうとするが、誰ものってこなかった。ウチの夫婦がバカなのか?周りが冷めているのがおかしいのか?
しかも、先生が全く手拍子を先導していないというのも変だ。盛り上げようという気持ちは一切ないのか?学校生活の中ではかなり大きなイベントだぜ?先生が燃えなくて何故生徒が燃えられる(変な言葉だが)? 生徒が燃えなくて見ている人が応援できるかっちゅうの。子供が一生懸命手足を揃えて行進しているのを見ても、親にも先生にも盛り上げようという気がない。どんな子が育つか背筋がゾッとする。

二つ目の怒り。見ている人のマナーが悪いね。先の手拍子しないっていうのもそうだが、わざわざ虎ロープ張って立ち入り禁止にしている遊具、ジャングルジムや花壇の高いところへ登ってカメラを構える。煙と何とかは高いところに登りたがるとかいうけど、ホントにそのまんまだ。更には子供たちの席に入り込んでカメラをまわしてるバカ親ども。カメラマンである前に、親なんだぜ、あんた達は。子供の前でみっともないとは思わないのだろうか。ああいう親の子供とは遊ばせたくないな、絶対。

三つ目の怒り。何で子供と一緒にお弁当を食べられないんだ?ウチの小学校だけなのか?我々の世代が「運動会の楽しみ」と言えばお弁当がダントツ一位だろう。母親が一生懸命子供の好物を詰め込んでくれたお弁当を家族・親戚交えて楽しく食べるという立派なイベントが取り上げられてしまった。だから子供は教室でお弁当、私たちは一旦家に帰って飯食って慌てて学校へ戻った。そりゃ色々と理由はあるだろう。例えばウチの小学校の校庭は決して広くないから、皆が一斉に敷物を敷いてお弁当を広げると、応援席だけでは場所が足りない。だが近所の他の小学校では、ウチの学校よりも更に校庭が狭いのに、トラックも体育館も開放してお弁当を食べることが出来る。やればできるんじゃないの?整備が大変だからとか体育館にシートを敷かなきゃならんからとかいう理由で、子供の楽しみを奪っちゃいかんよ。かなりの数の子供が、運動会で家族一緒にお弁当を食べる楽しみを知らずに育つのだろう。これは悲劇としか言いようがない。

四つ目の怒り。先生よ、マイクで子供たちに集合かけたり号令かけるのはいいけどさ、わかるように喋ろうぜ。私が見ていた場所は、校舎に取り付けられたスピーカーのすぐ前だったにも関わらず、先生が何を言ったのかさっぱり理解できなかった。子供たちを見ていると、アナウンスで動き出す生徒は一人もいなかった。アナウンスを聞いて自分のクラスに対して呼びかけをした担任の声で動き出している。ならアナウンスいらないじゃん。
こういった広い場所での拡声・PAでは、通常のスピードで話しても聞こえにくい。だから野外コンサートなどでは大量の大型スピーカーを設置し、これでもかというぐらい様々な音響機器を投入して音場を補正するのだが、学校の設備にそんなもの設置するわけにはいかない。ならもうちょっとゆっくり喋ってやれば済むのに。誰か気になってる人がいないのかね。

五つ目の怒り。運動会で競技中の音楽と言えば「天国と地獄」やら「タイプライター」とか、テンポの速い曲と相場が決まってる(と思ってる)。「トトロ」や「大きな古時計」で走れると思ってんのか? 緊張感のかけらもない。
そりゃ生徒も観客ものらんって。


その後、本当に淡々と(!!)プログラムは進んで全競技終了。結果はなんと151対151の同点引き分けだった。私は今までの人生の中で、運動会が同点引き分けになったのを見たことがない。いいものを見た(笑)。



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