怒り−教育

怒った日 H16.6/3
「佐世保の事件」

またもや恐ろしい事件が起こってしまった。佐世保の小学生がクラスメイトをカッターナイフで死亡させたという事件。犯罪の低年齢化が叫ばれ始めてから、この手の事件が後を絶たない。

犯罪、とりわけ傷害や殺人を含めた「命」に関わる事件を見聞きするたびに思うのだが、学校や家庭では「命」に関する教育はどういった方針で教えているのだろうか。

俺の知っている範囲で例を挙げると、例えばフナの解剖。ある程度の年齢以上の人には懐かしい筈。俺も実際、取り出されたフナの心臓がピクピク動いているのを見て絶叫した記憶がある。次第に動きを鈍くする心臓を見て、その横でピクリとも動かないフナを見つめていると、自分がとんでもないことをしたのではないかとドキドキしていた。その後はお約束の「フナの墓」を作ってみんなで手を合わせ、合掌。心の底から『フナ君、ごめんなさい』と謝っていた。

今思えば、理科の実験とはいえ、生命の尊さをも学ばせるカリキュラムではなかったのか。『自分の手でフナを切り開き、その命を奪う』ことの重大さを身を持って体験できたことは良かったと思う。が、聞き伝えたところによると、『可哀想だから』『例え魚であっても命を大切にしなければならないから』という理由で、フナの解剖を行わない学校があるという。ホントかよ。正直なところ、その学校長に『アホ!』と言ってやりたい。

何もフナだから解剖してもいいという意味ではない。そりゃ、俺の中では「人間や犬の解剖は無理だけどフナならいいか」という思いがないわけではないが、本から得た知識と、自分が手を下して得た体験とでは大きな差があるのだ。

元々人間は『他の命を奪って喰う』ことでしか生きられないを背負っているのだ。今更『可哀想だから』とか偽善ぶるのは間違っていると思っている。但しそこに感謝の念が欠けていると、単なる自然界の調和を乱す異端児でしかない。ご飯を食べる前に『いただきます』と言う際に、ご飯を作ってくれる母親に感謝するだけではなく、自分の食料になってくれた多くの命に対する畏敬の念を表現していることを我が子に教えなければいかん。スーパーへ行けば食料が簡単に手に入る時代、親もその点を軽視しているのではないか?

俺の父親は心筋梗塞でぽっくり逝った。病院へ到着し遺体を見たとき、『ホントに死んでるのか?」と思った。普通に寝ているだけのように見えたが、触ってみるとプールから上がった時のようにひんやりしていた。『あぁ、もう動かないんだ』と認識するまでだいぶ時間がかかった。肉親の死に接して、改めて『命』の大切さ、『死』に対する恐怖を再認識した。『もう元に戻らないのだ』という不可逆性の何とも恐ろしいことよ。

飼っているペットが死ぬ。その時に親は子供に対し、しつこいぐらい『命』について語るべきだ。元来子供というものは残酷である。バッタの足をちぎったりセミの羽をむしったり蟻の巣に水を流し込んだりする。これは単に興味本位からくる行動の表れだ。痛めつけてやろうという残忍な感情はない(と信じている)。但しそれも小学校中学年まででおしまい。ましてやフナの解剖を経験した後はぷっつりやめるはず。身をもって『命』を体験するのだから。それでもやめない子供は将来が危ぶまれるので、早めに精神科医に見せることをお勧めする。

今回の佐世保の事件直後、もし自分の子供が殺されたら・・・と思った瞬間、身の毛がよだって身震いした人は多いだろう。

『殺意があった』という言葉は聞きたくなかった。


今回もう一つ言いたいことがある。加害者・被害者共にホームページを開設して交流していた点について。
最近の小学校ではパソコンの授業があるってことで、『あ〜、時代だなぁ』としみじみしてしまう。
早速脱線するが、長男の学校でもパソコンルームがあり、たまに使っているらしい。けど、先生に一言言いたい。フリーウェアのゲームをインストールするのはいいが、ピ○チュウやマ○オが出てくるような肖像権侵害のゲームは入れてちゃいかんよ。この辺からも意識の低さが見えてくる。

彼女たちはインターネットとの付き合い方を間違えたように思う。事件の引き金となったのは『ホームページに悪口を書かれた』というものらしいが、勿論ネチケットを教えきれなかった学校も責任を感じてもらいたいし、リアルワールドとバーチャルワールドの区別をつけられなかったというところにも問題があるように思う。『精神のファイヤーウォール』が未構築(未成熟)の状態で既知の友人から悪口を書かれたんじゃあ、そら怒るわな。

生々しい実生活をさらけ出すようなホームページを開設したのならそれなりの覚悟が必要だし、完全にバーチャルな管理人を演じたいのならパソコンに向かう時には人格をも変化させるぐらいの気概がないと務まらんよ、ホント。

幸いにして、ウチのホームページを訪れてくれる人たちは皆さん「ネット大人」ですので、上品なサイトになっておりますことよ。オホホホ。

この文章を読んだ人の中で俺本人を知っている人、笑わないように(▼O▼メ) 。
俺も苦労してるんだから。



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