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教育催眠研究会・渾沌(こんとん) 漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ 


re:寺について 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月11日(木)03時01分06秒

【寺】 寸部 3画 総画数 6画

■解字
会意兼形声。
「寸(て)+音符之(足で進む)」。
「持」の原字。手を動かして仕事をすること。
本来「じっととどまる」のグループに属する。
秦漢のころ、役所を「某寺」と称したこと、先秦の時代に、雑用をする用人を「寺人」といったことなどから考えると、とは手を働かせて仕事をする意に用いたことがわかる。とすると、以・治(道具を用いて工作する)ときわめて近い。侍(はべる)や接待の待の原字。転じて、雑用をつかさどる役所のこと。
また、漢代に西域から来た僧を鴻臚寺(コウロジ)という接待所に泊めたため、のち寺を仏寺の意に用いるようになった。
■音
【呉音】ジ 【漢音】シ
■訓
てら, はべる
■意味
(1)てら。仏教で、仏道の修行や仏事を行うところ。「寺院」
(2)庶務・雑用をとり扱う役所。「寺署」
(3)はべる。身分の高い人のそばに付き添う。▽侍(ジ)に当てた用法。
 「寺人(身辺にはべって雑用をする臣。転じて宦官(カンガン))」
■単語家族
之・志・時・詩 ・・・ まっすぐ進む
■解説
「止」も「之」も、ともに後世の「趾」(あし)の原字。
ところで、アシはじっとひと所に止まるものであり、他方ではまたどこかへ向かって、まっすぐに行くものでもある。
これは、ある場面を写真撮影したところを見るような感覚だと思えばよい。
例えば「離」という字は、「はなれる」という意味と「くっついてはなれない」という両方(正反対)の意味を表す。「離騒」(騒がしき思いがとりついてはなれない)がその例。(この部分は渾沌の解説)


「寺」・・・ 漢代には、「騎奴をして還(かえ)りて寺門に至らしむ」(漢書)、「諸官曹の通呼を寺という」(師古注)のように、広く官庁をと称した。また、後漢の明帝が西域から仏書をもたらした者を鴻臚寺(コウロジ)に止まらせ、やがて城外に精舎を作り白馬寺と名づけた。これが仏寺をという起こりである。

「時」・・・ もと「日+音符之」から成っていたと思われる。のち「日+音符寺」と書くようになった。つまり日かげがまっすぐ進行することをといったのである。時はためらわずに直進して戻らない。今日、時運のことを「日歩」というが、時とはまさしく「日の歩み」である。

「詩」・・・ 「言+志」から成る。心の進むままをことばに表現したのが叙情詩であり、心にメモし止めた事がらをことばに写したのが叙事詩である。

  『漢字語源辞典』(藤堂明保・學燈社)より要点を抜粋しました。

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寺について 投稿者:kousuke  投稿日:2003年 9月10日(水)15時02分22秒

こんにちは、寺という漢字の語源を教えてもらえないでしょうか、寺の漢字家族として
時や持、侍などがありますがどのようなものなのか不思議でなりません。お願いします。

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re:祉 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月11日(木)02時21分16秒

【祉】 示部 4画 総画数 8画

■解字
会意兼形声。
「示+音符止(足を、そのしるしとしてとめる)」。
神がそこに足をとめて福を与えることの意。
■音
【慣用音】シ 【呉音・漢音】チ
■訓
さいわい
■意味
さいわい(さいはひ)。神より受けるしあわせ。また、広く、さいわい。《類義語》⇒福。
  「既受帝祉=既に帝の祉を受く」〔詩経・大雅・皇矣〕
■単語家族
止・歯・侍・待・臺 ・・・ じっとひと所にとどまる
■解説
「神がそこに足を止めたまう」の意。
  ↓
〔福祉〕
社会の成員の生活の安定とそれにともなう満足感。
社会の成員の生計上の幸福。

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re:福 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月11日(木)02時19分48秒

【福】 示部 9画 総画数 13画

■解字
会意兼形声。
右側の字(音フク)は、とくりに酒を豊かに満たしたさまを描いた象形文字。
福はそれを音符とし、示(祭壇)を加えた字で、神の恵みが豊かなこと。
■音
【呉音・漢音】フク
■訓
さいわい
■意味
(1)さいわい(さいはひ)。神から恵まれた豊かさ。転じて、しあわせ。
 《対語》⇒禍(わざわい)。
 《類義語》⇒幸。「幸福」
  「福莫長於無禍=福は禍無きより長ぜるはなし」〔荀子・勧学〕
(2)(フクス)さいわいを与える。豊かに恵む。恵まれた状態にする。「祝福」「福於家室=家室に福す」
(3)(フクナリ)豊かに恵まれている。また、めでたい。《対語》⇒凶。「福相」
■単語家族
丕・胚・杯・福・富 ・・・ ふくれる、ふっくら
富(フ)・(フウ)(豊かに満ちる)・油(ホウ)(腹部が豊かにふくれたほとぎ)などと同系。
■解説
「福は富なり」(釈名、釈言語)神の恩恵によってゆたかにめぐまれること。

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福祉 投稿者:autumn  投稿日:2003年 9月10日(水)09時21分46秒

介護の質問が出ていたので、ついでに福祉について。

福も祉もさいわいの意味とあるが、どうしてそれぞれの漢字がそういう意味を表すことができるのか?

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re:介護の介 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月 6日(土)00時53分00秒

【介】 人部 2画 総画数 4画
  介
■解字
会意。
「人+八印(両わきにわかれる)」で、両側に二つにわかれること。両側にわかれることは、両側から中のものを守ることでもあり、中に介在して両側をとりもつことでもある。
■音
【漢音】カイ 【呉音】ケ
■訓
はさむ, はさまる, たすける, おおきい, ひとり, すけ, かい
■意味
(1)(カイス)はさむ。はさまる。間にはさむ。また、はさまる。「介意(心の中にはさまる→気にかける)」
  「以介於大国=以て大国に介まる」〔春秋左氏伝・襄三〇〕
(2)(カイス)間にはいってなかだちをする。また、なかだちをする人。
  「介者不拝=介者は拝せず」〔礼記・曲礼上〕
(3)たすける(たすく)。両側から中のものをたすけ守る。「介助」
  「以介眉寿=以て眉寿を介く」〔詩経・漿風・七月〕
(4)両側からはさんで身を守るよろい。また、殻。また、貝がら。「介冑(カイチュウ)」「介虫」
(5)よろいや殻のようにかたい。「耿介(コウカイ)(節操がかたい)」
(6)おおきい(おほいなり)。両わきのものとけじめをつけて孤立するさま。転じて、目だっておおきい。《類義語》⇒特。「介立」「介鳥(鶴(ツル)のこと)」
(7)ひとり。一つ。また、とるに足りないものを数えるときのことば。「一介(イッカイ)」とは、「一个(イッカ)・(イッコ)(一個)」と同じで、もと个と字形が似ていたため誤用したものである。「一介之士(イッカイノシ)」
《日本語での特別な意味》すけ。
〔1〕四等官で、国司の第二位。
〔2〕かい(かひ)。貝の当て字。
■単語家族
割・契・介・間・柬・肩・遣・見 ・・・ ふたつに分ける,あいだ
界・堺(わけめをつける)と同系。
■解説
(1)よろい(2)左右にタテをおいて助け守る(3)両側に何かをおいて、昼間に入る──などの意味を含む。
左右から中の物を助け守る意味は、介助の介であり、昼間にはさまるというのは、仲介・介在などの介である。
※介護《日本語での特別な意味》つき添って看護する。=介助

渾沌七竅に死す

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介護 投稿者:たけのこ  投稿日:2003年 9月 5日(金)18時40分30秒

介護の介という字の語源が知りたい。

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re^6:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)03時26分09秒

猫さん

私としては「内」を「なか」と読んでもいっこうにかまわないのじゃないかと思ってしまいますが、どうも、私のみるかぎり、国語辞典にも漢和辞(字)典にも、
「内」=「ナカ」
の対応関係は掲載されていないようです。
慣用として、「内」を「ウチ」、「中」を「ナカ」「ウチ」と訓ずるものとみられます。
機会を見つけて、専門の方に質問してみます。

渾沌

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re^5:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)03時11分04秒

【内】 冂部 2画 総画数 4画

■解字
会意。
屋根の形と入とをあわせたもので、おおいの中にいれることを示す。
■音
【呉音】ナイ 【漢音】ダイ
■訓
うち, うちにする, いれる
■意味
(1)うち。ある範囲の中。《対語》⇒外。《類義語》⇒中。
  「以内」
  「四海之内、皆兄弟也」〔論語・顔淵〕
(2)うち。家庭の中。《対語》⇒外(家の外)。
  「内有余帛、外有贏財=内に余帛有り、外に贏財有り」〔蜀志・諸葛亮〕
(3)うち。中央の朝廷。《対語》⇒外(地方の任地)。
  「侍衛之臣、不懈於内、忠志之士、忘身於外=侍衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘る」〔諸葛亮・出師表
(4)妻。「内室」「内兄弟(妻の兄弟)」
(5)ないしょであるさま。「内密」「内諾」
(6)うちにする(うちにす)。たいせつにする。《対語》⇒疏・外。
  「外本内末=本を外にし末を内にす」〔大学〕
(7)いれる(いる)。うちに入る。中にいれる。《同義語》⇒納・入。
  「交戟之衛士欲止不内=交戟の衛士止めて内れざらんと欲す」〔史記・項羽〕
■単語家族
入・納と同系。

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re^4:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)03時00分10秒

【中】 |部 3画 総画数 4画

■解字
象形。
もとの字は、旗ざおをわくのまんなかにつき通した姿を描いたもので、まんなかの意をあらわす。また、まんなかを突き通すの意をも含む。仲(チュウ)・衷(チュウ)の音符となる。
■音
【呉音・漢音】チュウ
■訓
なか, うち, あたる
■意味
(1)なか。ものの内側。《対語》⇒外。「中外」「中身」
(2)なか。もののまんなか。また、程度のなかほど。「中央」「中庸」
(3)進行している物事のなかば。なかばであるさま。「中途」「中旬」
(4)在野(ザイヤ)に対する宮中を略していうことば。
(5)なか。うち。ある地区や時期の範囲のうち。《類義語》⇒内。
  「蜀中(ショクチュウ)(四川(シセン)省のうち)」「寒中」
(6)子や兄弟で、上下の間にいる。また、その人。▽仲に当てた用法。「中兄」
(7)心のなか。▽衷(チュウ)に当てた用法。
  「中情怯耳=中情は怯なる耳」〔史記・淮陰侯〕
(8)(チュウス)まんなかにくる。▽去声に読む。「中天=天に中す」
(9)あたる。ずばりとかなめを突き通す。▽去声に読む。
  「命中」「中風(チュウフウ)・(チュウブ)(風などの外界の刺激にまともにあてられた病気)」
  「為流矢所中=流矢の中たる所と為る」〔史記・高祖〕
■単語家族
通(トウ)・(ツウ)・筒(トウ)と同系。

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re^3:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)02時38分40秒

『日本語をさかのぼる』(大野晋・岩波新書)

「ウチ」
p.172
「ウチ」(内)と「ト」(外)
ウチとは、自分を中心にして自分の周囲に円周を描き、その円周から自分に近い区域をいう。その円周から自分に遠い所は(外)である。(*円周=主観的・心理的な一線)
この主観的な一線の手前では、自分および自分に準ずるもの、親子、夫婦、主人と召使、親しい者などが、互に有無相通じて互いに自由に行動することができる。この中の者同士は相手をよく知ったものと扱い、親しみ、心をかよわす。しかし、一線を画した向う側の疎遠なものは、ウチへは、立ち入らせない。ウチと言えば、囲いの中であり、屋根の下であり、国内であり、内裏であり、家庭である。
ウチとは、また、他人に示さない内心を言い、ウチツヤツコ(内の奴)と言えば、今の「側近」にあたる。自分の妻をウチと言い、「七日のウチ」「二十(はたち)がウチ」といえば、以内範囲内の意味である。
このウチにおいて重要なことは、範囲を示す一線の手前に入る人間は、みな互いに親近親密な対し方をすること、そして、ウチの中では個人の独立という意識は希薄であることである。

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re^2:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)02時23分42秒

大野晋先生の、『日本語をさかのぼる』(岩波新書)に「空間」の章がありました。
断片的に引用します。

『日本語をさかのぼる』(大野晋・岩波新書)

「ナカ」
p.155
※三分したものの両端でない部分
ナカは、に分析が可能で、スミカアリカである。
始め、端ではなく、末、終りでない所ということである。
ナカは、古くは中央という観念を持たないのが一つの特色。
ナカは時間的にいえば途中・中途の意で、ナカナカと重ねると、どっちつかず、中途半端、不十分の意味となる。

つぎに、「ウチ」を検索してみます。

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re:中と内 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月26日(火)02時11分14秒

猫さん、ようこそおいでくださいました。
ずっと出張で、こちらをごぶさたしておりました。
さて、「内」を「ナカ」と読んでも、問題なさそうに思いますが、これは漢字(漢語)の問題というよりも、やまとことばの問題ではないでしょうか?
「ナカ」というやまとことばと「ウチ」というやまとことばがあり、なぜ、「ナカ」を「中(チュウ)」に、「ウチ」を「内(ナイ)」に対応させたか。
つまり、「中」を「ナカ」、「内」を「ウチ」と翻訳したのはなぜか?
それぞれの、漢語とやまとことばの意味をつかむ必要があると思われます。
これは、専門の言語学者の解説が必要です。
とりあえず、大野晋先生の著作を見てみます。

渾沌

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中と内 投稿者:  投稿日:2003年 8月23日(土)14時36分34秒

はじめまして。私は昔から「文章の内(ナカ)に〜」というように、「内」の漢字を「ナカ」と言う読みをして使っているのですが、これは私の覚え違いなのでしょうか?「ウチ」とか「ナイ」とももちろん使うんですが、「〜のなか」という言葉を漢字で書くと「内」という字を使ってしまいます…。私だけ?

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re:珍 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月17日(日)05時01分54秒

【珍】 玉部 5画 総画数 9画

■解字
会意兼形声。
右側は「人+彡(たくさん)」の会意文字で、人のかみの毛がびっしりとつまっていること。
珍はそれを音符とし、玉を加えた字で、きめ細かくつまった上質の玉。
のち、めったにない貴重な物の意となる。
■音
【呉音・漢音】チン
■訓
めずらしい
■意味
(1)きめのこまかい上質の玉。上等の宝石。「珍宝」
(2)上等なもの。また、めったにないごちそう。「珍肴(チンコウ)(たいしたごちそう)」「席上之珍(セキジョウノチン)(客に見せるたから→まだ任用されない英才)」
(3)(チンナリ)めずらしい(めづらし)。上等でめったにないさま。普通とかわっているさま。 ▽訓の「めづらし」は「愛(メ)づ+らし」からなる。《対語》⇒凡。「珍貴」「珍品」
(4)(チントス)めったにない貴重なものとみとめてたいせつにする。めずらしがる。「珍重」「珍之=これを珍とす」
■単語家族
真・填・珍・身・脂・質・至・室・実 ・・・ いっぱいつまる
鎮(質のつまった金属)・填(テン)(びっしりつまる)などと同系。
※参考
隅々まで充実して欠けめのないのこと。またと通じて、重いという意味を含む。珍重のはその派生義。
 「珍宝、悉くこれを有す」〔史記・項羽〕とはの原義に近い。

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「珍」について 投稿者:いずみ  投稿日:2003年 8月17日(日)02時05分06秒

「珍」のなりたちと意味を教えてください。

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re:与 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月17日(日)04時42分04秒

【与】 一部 2画 総画数 3画

■解字
会意兼形声。
与は牙(ガ)の原字と同形で、かみあった姿を示す。
與はさらに四本の手をそえて、二人が両手でいっしょに物を持ちあげるさまを示す。
「二人の両手+音符与」で、かみあわす、力をあわせるなどの意を含む。
■音
【呉音・漢音】ヨ
■訓
あたえる, くみする, あずかる, ともに, と, より, か
■意味
(1)くみする(くみす)。力をあわせる。広く、いっしょに物事をするために仲間になる。「易与=くみし易し」
(2)組。仲間。「与党」「与国」
(3)あずかる(あづかる)。参加する。「参与」
 「而王天下、不与存焉=しかうして天下に王たるは、あずかり存せず」〔孟子・尽上〕
(4)ともに。いっしょに。
 「不可与言=ともに言ふべからず」〔論語・衛霊公〕
(5)と。…と。
 「与朋友交=朋友と交はる」〔論語・学而〕
(6)…と…と。AとBと。
 「貧与賤=貧と賤」〔論語・里仁〕
(7)より。…とくらべて。
 ▽「与其A寧B=其A与寧B」という句型で用いる。
 「礼与其奢也寧倹=礼は其の奢ならんよりは寧ろ倹なれ」〔論語・八佾〕
(8)あたえる(あたふ)。
 ▽賜予の予に当てた用法。「供与」
 「可以与、可以無与=以てあたふべく、以てあたふる無かるべし」〔孟子・離下〕
(9){助辞}か。歟(カ)と同じく、文末につけて疑問や自問の気持ちをあらわす助辞。▽平声に読む。
 「帰与、帰与=帰らん与、帰らん与」〔論語・公冶長〕
■単語家族
牙・五・互・戸・午・御・与・逆・迎 ・・・ かみ合う、]型、「」型、→←型
舁(ヨ)(力をあわせてかつぎあげる)・輿(ヨ)(力をあわせて持ちあげるみこし)・擧(キョ)(=挙。力をあわせて持ちあげる)などと同系。

「恋」は既出。 「愛」と「恋」についてを参照してください。

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語源となりたち 投稿者:チェップリンGirl’s  投稿日:2003年 8月17日(日)01時59分58秒

「与」と「恋」の語源となりたちを教えてください。
よろしく御願いしまーす^^

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re:寧 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月17日(日)04時20分50秒

【寧】 宀部 11画 総画数 14画

■解字
会意兼形声。
丁を除いた部分は「宀(やね)+心+皿」をあわせて、家の中に食器を置き、心を落ち着けてやすんずるさまを示す。
寧はそれを音符とし、丁印を加えた字。丁は語気ののび出ようとして屈曲したさまで、やはりこちらに落ち着こうという語気をあらわす。
■音
【漢音】ネイ 【呉音】ニョウ(ニャウ)
■訓
やすらか, やすい, やすんずる, むしろ, なんぞ, いずくんぞ
■意味
(1)やすらか(やすらかなり)。やすい(やすし)。じっと落ち着いている。がさつかない。じっくりしてていねいな。
 《同義語》⇒悠(ネイ)。
 《対語》⇒危。「安寧」「丁寧」
 「百姓寧=百姓寧し」〔孟子・滕下〕
(2)やすんずる(やすんず)。落ち着けて静かにさせる。安心させる。また、転じて、両親を見舞って安心させること。「寧国=国を寧んず」「帰寧(キネイ)(とついだ娘が里の親を見舞うこと。里帰り)」
(3)むしろ。こちらのほうが願わしい、どちらかといえばやはりこちらに落ち着く、の意をあらわすことば。
 ▽「与其A寧B=其A与寧B」という形は「そのAならんよりは、寧ろBなれ」と訓読する。
 また、「むしろ」という訓は「もし+接尾語ろ」に由来し、もしどちらかといえば、の意。
 「寧為鶏口、無為牛後=寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為る無かれ」〔史記・蘇秦〕
 「礼与其奢也寧倹=礼は其の奢ならんよりは寧ろ倹なれ」〔論語・八佾〕
(4)「無寧〜乎」とは、やはりこれが願わしいではないかの意。
 「無寧死於二三子之手乎=むしろ二三子の手に死なんか」〔論語・子罕〕
(5)なんぞ。いずくんぞ(いづくんぞ)。反問をあらわすことば。今の北京語の犠(ナア)に当たる。どうして…しようか。
 「我寧不能殺之邪=我寧ぞこれを殺すこと能はざらん邪」〔史記・淮陰侯〕

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re:励 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月17日(日)04時01分14秒

【励】 力部 5画 総画数 7画

■解字
会意兼形声。
萬(マン)は、猛毒をもつさそりを描いた象形文字で、激しい意を含む。
勵の左側にある字(音レイ)は、「厂(がけのいし)+萬」の会意文字で、強い力をこめて激しくみがくといし。礪(レイ)(といし)の原字。
勵はそれを音符とし、力を加えた字で、強い力をこめること。
■音
【漢音】レイ 【呉音】ライ
■訓
はげむ, はげます
■意味
(1)はげむ。強い力をこめる。《同義語》⇒莞。「勉励」
(2)はげます。しっかりするように強く力づける。《同義語》⇒莞。
 「奨励」「励志=志を励ます」
 「以義相励=義を以て相ひ励ます」〔魏志・楊阜〕
■単語家族
裂・烈・刺(辣)・ ・・・ 切れめ、激しい刺激を与える
瀬(ライ)(激しく水のあたる浅瀬)と同系。

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re:欄 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月17日(日)03時40分35秒

【欄】 木部 16画 総画数 20画

■解字
会意兼形声。
「木+音符闌(ラン)(さえぎる)」で、横に連ねて出入りを止める棒のこと。
■音
【呉音・漢音】ラン
■意味
(1)手すり。おばしま。《同義語》⇒闌。「欄杆(ランカン)」
(2)動物を閉じこめておく囲い。「牛欄」「欄牢(ランロウ)」
(3)区切り。さかい。わく。「欄外」
(4)新聞や雑誌などの、罫(ケイ)線で区切って囲んだ部分。「広告欄」「文芸欄」
■単語家族
列・例・頼・連・練 ・・・ ずるずるとつながる
「手+闌」(ラン)(横につないで出入りを止める)・瀾(ラン)(横に波がしらの連なる波)と同系。
■参考
【闌】門部 9画 総画数 17画は、「門の遮(さえぎり)なり」、横につないで出入りをとめること。動詞ならば「手+闌」と書く。
欄干のとは、横に連ねて出入りを止める棒。
また(くさり)とも縁が深い。
(ラン)は、連なる意を含み、やわらかく煮て中断せぬようにすること。
とは、クルマが数台で連行するところに着目、いくつも車がつらなって進むことを示す。
は、連の語尾がtに転じたことば。
は、(ひきさく)の原字。声のコトバはもう一つの派生義をもち、それが連・練につながってくる。
一刀両断にバサリと切れればよいが、布や骨は、引っぱっても繊維が残って、ズルズルと尾を引いて裂けてくる。そこで、liat というコトバは、一連につながる意味をも含んでいる。「列を成す」のとは、つらなることである。音が liadliei(eの左右対称形の発音記号) と変化し、そのコトバはの字で示される。同じような物をズルズルと一連に並べたのをという。

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なりたち 投稿者:NASSHU☆  投稿日:2003年 8月15日(金)13時17分14秒

こんにちは。突然ですみませんが、
「欄」と「励」と「寧」のなりたちを教えてくださいませんか?
よろしく御願いいたします。

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