通 


【呉音】ツウ 【漢音】ツ, トウ


図解:甬 会意兼形声。
(ヨウ)は「卜(棒)+長方形の板」の会意文字で、棒を板にとおしたことを示す。
それに人を加えた(ヨウ)の字は、人が足でとんと地板をふみとおすこと。
通は「甦(足の動作)+音符」で、途中でつかえてとまらず、とんとつきとおること。⇒


(1)(ツウズ)とおる(とほる)。とおす(とほす)。つきぬける。つらぬきとおす。「貫通」「通暢(ツウチョウ)(さわりなくつきぬける)」
  「通江淮=江淮を通す」〔春秋左氏伝・哀九〕
(2)(ツウズ)さわりなくいききさせる。「通商=商を通ず」
  「通其財利=其の財利を通ず」〔周礼・合方氏〕
(3)(ツウズ)すらすらと事がはこぶ。また、さわりなく出世する。つかえることがないさま。
  《対語》⇒窮(キュウ)。「亨通(コウツウ)(運がよい)」「窮則通=窮すれば則ち通ず」
(4)(ツウズ)みんなに知らせる。また、すべてを知っている。「通報」「通才(物知り)」「通乎学=学に通ず」
(5)(ツウズ)かよう(かよふ)。いききする。男女がまじわる。「私通」「内通」
(6)とおりがよい。全部をつらぬいているさま。「共通」「通用」「通計」
(7)「一通」とは、ひととおり。《類義語》⇒一遍。
(8)《俗語》「通共(トンクン)」とは、みんなで、全部をとおして、の意をあらわすことば。

《日本語での特別な意味》 [1]つう。すみずみまでよく知っている人。「通人」「芸能通」 [2]「通じ」とは、便通のこと。 [3]とおり(とほり)。まっすぐとおった道。「大通り」 [4]かよう(かよふ)。一定の所にしげしげといく。「塾(ジュク)に通う」 [5]かよい(かよひ)。しげしげといって、金品の受け渡しの覚えをしるす帳面。「通帳(ツウチョウ)・(カヨイチョウ)」 [6]手紙を数えることば。

(トントンと上下動する)・(つきとおす)・などと同系。

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