腹 


【呉音】【漢音】フク
はら

会意兼形声。
右側の字(音フク)は「ふくれた器+夂(足)」からなり、重複してふくれることを示す。往復の復の原字。腹はそれを音符とし、肉を加えた字で、腸がいくえにも重なってふくれたはら。

(1)はら。中に腸や食物をつつみこんで、ふくれたはら。おなか。また、母親のおなか。
  《類義語》⇒肚(ト)(はら)。
  「鼓腹」「捧腹絶倒(ホウフクゼットウ)(おなかをかかえて、笑いこける)」「妾腹(ショウフク)」
(2)物の、前面や中ほど。▽はらは、からだの前面の中ほどにあることから。
  《対語》⇒背。「山腹」「腹背受敵=腹背に敵を受く」
(3)みうち。また、心の中の思い。
  「臣視君如腹心=臣の君を視ること腹心のごとし」〔孟子・離下〕
(4)「小腹」とは、したばら。
(5)かかえこむ。▽包・抱に当てた用法。
  「出入腹我=出入に我を腹く」〔詩経・小雅・蓼莪〕
《日本語での特別な意味》はら。気力。度量。「腹が大きい」

蝮(フク)(ふくれたまむし)・粲(フク)(ふくれた釜(カマ))・覆(フク)(中につつんでおおう)・包(つつむ)などと同系。

「心・気持ち。また、度量」の意味の「はら」は「肚」とも書く。
<類義>
肚(ト)は、外へ物を吐き出すほど充実したはら。

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