覺 


〔1〕【呉音】【漢音】カク
〔2〕【漢音】コウ(カウ)  【呉音】キョウ(ケウ) 【慣用音】カク
おぼえるますめる、 さとる、 さとす、 さとり、 おぼえ


会意兼形声。
覺の上部は「両手+×印に交差するさま+宀(いえ)」の会意文字で、爻(コウ)と同系のことば。片方が教え、他方が受けとるという交差が行われる家を示す。學(=学)の原字。
覺はそれを音符とし、見を加えた字で、見聞きした刺激が一点に交わってまとまり、はっと知覚されること。


〔T〕
(1)おぼえる(おぼゆ)。
ぼんやりした意識が、はっとかみあう。いろいろな感覚がかみあって、一つにまとまる。意識する。「知覚」「統覚」
(2)さとる。さとす。さとり。
はっと気がついてそれを理解する。わからせる。そうかと思いあたること。
▽仏教では仏の道にはっと思いあたること。
《類義語》⇒悟(ゴ)。「正覚(ショウガク)(仏道へのさとり)」
「使先知覚後知=先知をして後知を覚さしむ」〔孟子・万上〕
(3)(カクス)人に知られる。気づかれる。「発覚」

〔U〕
〔T〕と区別しない。
《類義語》⇒醒(セイ)。「覚醒」「其覚也形開=其の覚むる也形開く」〔荘子・斉物論〕

《日本語での特別な意味》 @おぼえる(おぼゆ)。記憶する。 Aおぼえ。記憶。また、評価や信用。「覚えめでたし」 B「不覚(フカク)」とは、不注意や油断からおこる失敗。「不覚をとる」


交(コウ)(交差する)・較(コウ)・(カク)(交差させてくらべる)などと同系。

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