賤 


【漢音】セン  【呉音】ゼン
やすい, いやしい, いやしむ, しず

戔は、戈(ほこ)を二つ重ねた会意文字で、物を刃物で小さく切るの意をあらわす。殘(=残。小さいきれはし)の原字で、少ない、小さいの意を含む。
は「貝+音符戔」で、財貨・財産が少ないこと。


(1)(センナリ)やすい(やすし)。値段がやすい。
「糴甚貴傷民、甚賤傷農=糴甚だしく貴きときは民を傷ひ、甚だしく賤しきときは農を傷ふ」〔漢書・食貨志〕
(2)いやしい(いやし)。身分が低い。また、品性がおとっている。みすぼらしい。
《対語》⇒貴。「吾少也賤=吾少くして也賤し」〔論語・子罕〕
(3)身分の低いこと。また、身分の低い人。
《対語》⇒貴。「貧与賤是人之所悪也=貧と賤とは是れ人の悪む所なり」〔論語・里仁〕
(4)いやしむ。みさげる。さげすむ。
《日本語での特別な意味》しず(しづ)。身分が低い。また、その者。そまつな。「賤女(シズノメ)」「賤家(シズノヤ)」

淺(=浅。水が少ない)・箋(セン)(小さい竹札や紙きれ)・錢(=銭。小さいかね)と同系。

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