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義  「己の威儀なり。我+羊の会意」 ・・・ +我声」 と改めたほうがよい。

 「羊」 を含むのは、 にを含むのと同じく、ヒツジを神に捧げるギセイに常用した習慣に基づく。

 もともと と同じく神への供物が くっきりとかどばって美しく揃っていること。

 <書経、文侯之命> の「父義和」鄭注に、「義とは匹(そろう)なり」とあるのは、なお原義に近い。

 <礼記、中庸> に「義とは宜なり」とある。また<礼記、祭義> に「義とはこれに宜(よろ)しきなり」ともある。

 転じてすべてかどあるさま という。(美しい女) とも同系。

 『漢字語源辞典』(学燈社) p.592
【呉音・漢音】ギ 【ピンイン】yi4
よい

会意兼形声
 は、ぎざぎざとかどめのたったほこを描いた象形文字。
 は(形のよいひつじ)+音符我」で、もと、かどめがたってかっこうのよいこと。
きちんとしてかっこうがよいと認められるやり方を(宜)という。

-- ・・・ かどめを立てる

「義」 ・・・ ベッタリと癒着することの反対。

「君臣の義」 とは、君臣の間で はっきりとかどめを立てた 「ギヴ アンド テイク」 の関係をきびしく保っていくこと。

  「君の臣を視ること手足のごとく親しければ、臣は君を視ること腹心のごとし。君の臣を視ること犬馬のごとくなれば、臣は君を視ること国人(ふつうの平民)のごとし。君の臣を視ること土芥(ドカイ)のごとくなれば、臣は君を視ること寇讎(コウシュウ、かたき)のごとし」〔孟子・離下〕

  「われ一夫を殺すを聞く、いまだ君を弑(シイ)せりとは聞かざるなり。〔孟子・梁恵王篇〕

   日本の「君臣の義」 との違いに注意。

 (例)予譲 の逸話。


「語義」 ・・・ コトバどうしのかどめ正しい違い。

  「あいつは強いしぶとい手ごわい」 のように似たことばも、それぞれ違った内容をもつ。三語がたがいにかどめを立てて区別しあっている。
  そのかどめ正しい違い を語義または意義という。

「義理の文」 ・・・ すじめを立てた論法。 = 

「儀」 ・・・ かどめを正した作法。


(1) すじ道。かどめ。かどめが正しい。
  孟子によると、よしあしの判断によって、適宜にかどめをたてること。
    荀子(ジュンシ)によると、長い経験によって、社会的によいと公認されているすじ道。
    儒教の五常(仁・義・礼・智・信)の一つ。
    「節義」「君臣有義=君臣には義有り」〔孟子・滕上〕
(2) よい(よし)。利欲に引かれず、すじ道をたてる心。みさお。かどめただしい。
    日本では、特に、主君への義理だての意。「正義」「義士」
(3) 公共のためにつくすこと。また、そのさま。
  《対語》
  《類義語》
    「義倉(公共救済の米を入れておく倉)」「義捐金(ギエンキン)」
(4) ことばや行いに含まれている理由。わけ。意味。
  《類義語》(ギ)。「字義」「意義」
(5) 約束してちかった親類関係。また、そのような関係の。「結義(義兄弟のちかいを結ぶ)」「義兄」「義子(養子)」
(6) 名目上の。かりの。人工の。「義足」「義髻(ギケイ、のせたまげ)」

 我-義-宜-雁-岸-顔-言 ・・・ かどばっている の 家族
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