25T系  


25T系解説

25T系は2004418日の第5次ダイヤ改正より運転が始まったZ列車に充当される系列で、25K系の後継車両として位置づけられる車両です。

 製造所は中国客車の老舗メーカー、南車と北車。25T系列には他にボンバルディア社との合弁会社であるBSP社製がありますが、ここで紹介する25T系列はBSPとは車体形状が異なり、従来の25K系客車の車体設計をそのまま踏襲しています。このため車体外観は、車体色が異なることと、床下をスカートで覆うボディマウント方式を採用していることを除けば25K系と大差ありません。

 しかし車体については、「走るホテル」ことZ列車に充当されるに相応しい車両として、質感の面ではBSP社製の車両には一歩譲るものの、25K系に比べると大幅にグレードアップが図られています。またBSP車両の後発改良車として、トイレは従来の垂れ流し式をやめ、汚物を真空吸引して専用の汚物処理装置に溜める真空フラッシュ式に、軟臥についてはベッドに一台小型テレビが備え付けられビデオ放送が楽しめるなど、接客設備において、むしろBSPを凌駕する面もあります。

 最高速度は160km/hと従来の25K客車と変わりありませんが、25T(BSP)系同様、台車は200km/h対応のもの(北車製CW-200K・南車製SW-220K)に変更されたため、長時間安定して長距離で走行することが可能となりました。また連結器には固定編成の思想を取り入れ、この系列で始めて密着式連結器を採用。機関車と連結する両端の客車以外に密着式連結器を用いることで、発車時、停車時の客車特有のショックがやわらぎ、乗り心地、静粛性は向上しました。その反面、連結器の仕様や、給電方式の相違(この形式のみ直流600Vを採用)により、他系列車との混結は不可能となり、運用の柔軟性が若干損なわれています。

 製造当初はZ列車専用だった当系列ですが、最近は一ランク下の特快列車に充当される車両もでており、そのため登場当初は製造されなかった硬座車や硬臥車も登場するなど、車種のバージョンも増え、今後ますますの発展が期待される系列です。


DATA

製造初年 2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    51.1t
定員    118
硬座車 YZ25T 350651 西安站
25T系列の硬座車。車体構造は25K系列とほぼ同様ですが、ボディマウント構造となっています。
 製造時は優等車種のみ製作されていた25T系列ですが、近年の特快運用への進出に伴い硬座車も製造されはじめました。


25T系の台車SW-220K


編成の中間に位置する車両には密着式連結器が採用されているのが国産25T型の特徴です。


DATA

製造初年 2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    ?
定員    78
軟座車 RZ25T 010051 紹興站(画像提供 ボーゲン様)
 上海地区で運用される25T系列の軟座車RZ25T。車内は集団お見合い式のリクライニングシートが並び定員は78名です。
 写真の車両は寧波地区の蕭甬鉄道所属車で6桁目が0ではじまる独自ナンバーをふられています。


DATA

製造初年 2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    52.8t
定員    66
硬臥車 YW25T 675464 北京客運段
 25T系列の硬臥車。
 北京-長春や、北京西-漢口などZ特快列車の一部に連結されるほか、近年では特快列車でも運用されはじめています。


25T系硬臥車内部。
寝台は、ドアこそありませんが、通路部に仕切りのついたセミコンパートメントタイプになっています。各寝台にはビデオ装備。
硬臥車 YW25T 車内


DATA

製造初年 2008年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    58.3t
定員    40
硬臥車 YW25T 677532 北京站 (画像提供 伊藤様)
 K28次国際列車(北京〜平壌)に使用される25T系硬臥車。
 国際列車使用となっているため、18系の硬臥車同様、硬臥車ながら二段式ベッドの4人コンパートメントとなっています。また床下にディーゼル発電機を備え自家給電できるのが特徴です。


硬臥車 YW25T 677532 北京站 (画像提供 伊藤様)
 国際列車使用の25T型客車は、ロシア客車と併結するため連結面にバッファー緩衝器を備えています。


DATA

製造初年  2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    51.3t
定員    66
軟臥車 RW25T 554204 北京客運段
 25T系軟臥車。4名コンパートメント9室と25系共通の室内構成。Z特快列車を中心に幅広く使用されています。


25T系軟臥車の通路部分。
軟臥車 RW25T 車内


RW25T軟臥車の室内。この写真では分かりませんが一寝台に一つビデオも装備しています。
軟臥車 RW25T 室内


DATA

製造初年 2008年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    56.5t
定員    36
軟臥車 RW25T 554677 北京站 (画像提供 伊藤様)
 K28次国際列車(北京〜平壌)に使用される25T系軟臥車。
 床下にディーゼル発電機を備え自家給電できるのが特徴です。

DATA

製造初年2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重   50.5t
定員   32/16

餐車 CA25T 893282 ハルピン站
 25T系の食堂車。
 25T系の運行時間は夜遅くに始発駅を出発し、翌早朝に目的地に到着するというダイヤが多く、本来であれば余り食堂車を必要としないかもしれませんが、それでも全てのZ列車が食堂車を連結しているのは看板列車としての維持でしょうか?
 ただ、運行する時間が時間のため、25T系列では食卓を四卓ぶん減らして、バーカウンターを設けています。一部の食堂車は、スピードアップによる運行時間の減少のため、さらに食卓を減らしてサロンふうの座席を設けているようです。


 25T系の食堂車。
 手前が食卓、後ろ半分はソファを置いてサロンに改装されています。
餐車 CA25T 内部


DATA

製造初年2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    44.6t
行李車 XL25T 206574 ハルピン站
 25T系に使用される行李車(荷物車)です。


DATA

製造初年2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    39.3 t
行李車 XL25T 206632 北京西客運段
新時速運逓公司が運行する高速荷物専用列車に使用される25T系列です。日本でいうスニ40のようなパレット輸送車に相当する形式の貨車に近い扱いの客車で空調設備がないぶん車体は大幅に軽くなっています。



DATA

製造初年2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    50.6 t
定員    2
行李車 XL25T 206346 北京西客運段
 高速荷物専用列車のうち、編成端に使用されるタイプの客車です。
 車端部は冷房付きで客車らしくなっていますが、開口部は貨車のような外吊りの大きな扉を備えています。


DATA

製造初年2004年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    49.6 t
郵政車 UZ25T 8160(画像提供 ボーゲン様)
  25T系の郵政車。もともと25T系として製造された車輌と、25K系の郵政車を改造編入した車輌の二種類がありますが、これは新製車のほうです。