25K系  


25K系解説
 1998年から投入が開始された特快用の160km/h対応の汎用客車です。25KのKは快速(KuaiSu)の頭文字から採っています。

 160km/h対応車ということで車体は従来の25型と同寸法ながら、ブレーキ装置、台車関係は25Z系と同等のものを採用しており、25Z系の長距離対応バージョンということができます。
 比較的短距離の運用から、2泊3日以上かけて走る超長距離運用まで幅広くこなすべく、客車は硬座、軟座、硬臥、軟座の全てのタイプが作成されているほか、それまで国際列車にしか連結されていなかった2名1室の高級軟臥車(高包)もこの系列で初めて登場しました。

 登場時から現在に至るまで頭にTを冠した特快列車を中心に運用され、中国全土で見ることができる形式の一つになっていますが、後継の25T系が登場したことで現在では製造が打ち切られており、今後25T系やCRHの増備が進んでいくとともに次第に特快運用から離脱していくことが予想されます。花形の特快運用についている姿を見られるのも、ひょっとしたらあと数年、なのかもしれません。


DATA

製造初年 1997年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    47.2t
定員    118
硬座車 YZ25K 347996 天津站
  25K系列の硬座車。
 車体構造は25G系列とほぼ同様ですが、シートピッチは1620mmとわずかに25G系(1620mm)より狭くなっています。その代わりに洗面台、トイレスペースが拡大されています。


DATA

製造初年 2002年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    ?
定員    80?
軟座車 RZ25K 110962 北京東便門
もともと25K系は長距離用として製作されたため、短距離運用に主に使用される軟座車は二階建て車両を除けばごくわずかな両数が製作されたにすぎません。そのわずかな車両も、近年続々と投入されつつあるCRHにおされて運用離脱車が相次ぎ、大変貴重な車両になっています。
写真の110962号は、北京〜済南を結ぶ特快列車に連結されていましたが、現在同運用はCRH2に置き換えられてしまいました。


DATA

製造初年 2002年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    47.2t
定員    94
軟座車 RZ25K 110967 瓦房店站
 大連〜瀋陽北間を結ぶ城際特快「遼東半島」号で使用されているのRZ25K形です。上記RZ25形が窓数10枚なのに対してこちらは窓数12枚と硬座と代わりありません。そのぶん定員は多く、シートピッチは狭くなっています。


「遼東半島」号で使用されるRZ25K形車内です。
座席が通路を挟んで二人-二人がけになったこと以外は、シートの質、シートピッチともに硬座車と何の変わりもありません。
軟座車 RZ25K 車内


DATA

製造初年 1996年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重    47.1t
定員    76
二等軟座車 RZ225K 110739 上海南站(画像提供 ボーゲン様)
 上海局所属の独自カラーに塗られている車両です。
 上海局用の昼行特快用として開発された客車は、もともと25Z系列として製造されたため、車体はボディーマウント構造を持ち、座席も一等、二等、特等と25Z系列にのっとった区分になっています。
 しかし屋根高さは後の25K同様の高屋根構造だったためか、25系列が増備されると25K系に編入されています。
 写真の110739号は、通常軟座に相当する二等軟座車。車内は通路を挟んで2-2人がけのリクライニングシートとなっています。


DATA

製造初年 1996年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重    45.6t
定員    68
一等軟座車 RZ125K 110720 上海南站(画像提供 ボーゲン様)
 上海局所属の一等軟座車。やはりボディマウント構造をもつ25Z系からの編入車両です。


一等軟座車 RZ125K 車内(画像提供 ボーゲン様)
 車内は通路を挟んで2人-2人がけのリクライニングシートが並びます。
 シートは集団お見合いの固定式です。


DATA

製造初年 1996年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重    47.7t
定員    42
特等軟座車 RZT25K 110718 杭州東站(画像提供 ボーゲン様)
 軟座車の中でも最上級に分類される特等軟座車で、車種種別はRZTを名乗ります。
 車内は通路を挟んで2-1人がけのゆったりとしたリクライニングシートで他に4人部屋の個室が二室あります。
 座席車としては中国でもっとも高級な車両で登場後ずっと上海地区で運用されていましたが、CRHの登場で近年定期運用は激減。一等軟座車、二等軟座車ともども、その余命はそれほど長くないかもしれません。

特等軟座車 RZT25K 車内(画像提供 ボーゲン様)
 特等軟座車の車内です。
 通路を挟んで2人-1人がけのゆったりとしたリクライニングシートが並び、他に4人部屋の個室が二室あります。


DATA

製造初年  1997年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    46.5t
定員    66
硬臥車 YW25K 673381 懐柔北站
 25K系硬臥車。
 三段ベットが22組で定員66名と、台車、ブレーキ装置関係が160km/h対応のものに変わった他は、25G系硬臥車とほぼ同様の構成です。


DATA

製造初年 1997年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    46.7t
定員    36
軟臥車 RW25K 552512 瀋陽站
25K系軟臥車。
 四人部屋コンパートメントが9室で定員36名と、台車、ブレーキ装置関係が160km/h対応のものに変わった他は、25G系軟臥車とほぼ同様の構成です。


RW25K軟臥車の車内通路部分です。
軟臥車 RW25K 552818 車内


DATA

製造初年 1998年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    47.0t
定員    24
軟臥・高級軟臥合造車 RW25K 552979 北京東便門
杭州行きT31/32次特快に使用される高級軟臥車と一般軟臥車の合造客車です。
内部は一人部屋個室が2室、二人部屋個室(トイレ・洗面台つき二段ベットタイプ)2室、二人部屋個室(通常軟臥の上段を取り払ったもの。個室内にトイレ・洗面台なし)2室、四人部屋軟臥3室となっているそうです。


DATA

製造初年 1998年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  4433mm
自重    49.9t
定員    16
高級軟臥車 RW25K 552570(画像提供 ボーゲン様)
軟臥、高級軟臥の合造車で室内構成は4名1室の通常軟臥が1室。軟臥コンパートメントの上段ベットを取り払ったタイプの2人部屋が5室、シャワー室つき1人用個室が2部屋の定員16名。他に共用のシャワー室がついています。
2006年1月まで北京〜広州を結ぶT15/16次特快に使用されていましたが、現在当該列車は25T系に置き換えられ、それとともにこの車輌もRW19Tに置き換えられてしまいました。
現在は広州の客運段で休車中。


DATA

製造初年 ? 年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高  44383mm
自重    54.5t
定員    32
軟臥車 RW25K 552811 鄭州站
 25K系軟臥車の幹部専用車両で、幹部専用車両の象徴たるダークグリーンの緑皮塗装になっています。定員は通常の軟臥車より4名少ない32名になっていますが、室内構成がどのようになっているかはよく分かりません。
 空調電源は床下に装荷されたディーゼルエンジンより給電されるため、空調電源車を連結しなくても空調をきかすことができます。

DATA

製造初年1997年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重   44.8t
定員   48

餐車 CA25K 892770 北京西站
 25K系の食堂車、CA25K。
 台車、ブレーキ装置が160km/h対応になった他はXL25Gと同型です。

営業開始前の食堂車の車内です。この日はちょうど春節の前日、日本でいうところの大晦日にあたる日で、車内はお正月用に飾りたてられていました。
餐車 CA25K 内部


DATA

製造初年1997年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重    45.1t
行李車 XL25K 206051 西寧站
 25K系の荷物車、XL25K。
 台車、ブレーキ装置が160km/h対応になった他はXL25Gと同型です。

DATA

製造初年1997年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4433mm
自重    ? t
郵政車 UZ25K 8135 天津站
 25K系の郵便車、UZ25K。
 台車、ブレーキ装置が160km/h対応になった他はUZ25Gと同型です。


DATA

製造初年 1997年
車体長  22000mm
車体幅  3105mm
車体高  4267mm
自重    62.0t
空調電源車 KD25K 998476 天津站
 25K系の空調電源車、KD25K。
 台車、ブレーキ装置が160km/h対応になった他、発電用ディーゼルエンジンに新型軽量のものを採用しているそうです。

25K系の空調電源車は、25G/25Z/25Tと集中電源方式を採用しているあらゆる車両と連結できるため、混結相手に備えてさまざまなカラーリングが存在しています。
これは北京局所属の25Z系用の空調電源車で、25Zと同じ色に塗られています。
空調電源車 KD25K 998178 北京機務段


これは上海〜南京間の城際列車に連結される25T系列用の空調電源車です。
空調電源車 KD25K 998829 蘇州站


これは北京局所属の25T系列用の空調電源車です。
空調電源車 KD25K 998713 北京機務段


DATA

製造初年 ?年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4750mm
自重   52.1t
定員   148
双層硬座車 SYZ25K 345652 北京機務段
25K系の二階建て硬座車SYZ25K系。25K系同様に最高速度は160km/hと25B系二階建て車両に較べて20km/h引き上げられています。
 北京地区では北京〜石家庄・邯鄲を結ぶ城際列車で活躍していましたが同区間にCRH2が投入されたため現在は運用が激減してしまいました。


双層硬座車 SYZ25K 車内
 25K系の二階建て硬座車SYZ25K系車内。通路を挟んで二人-三人がけのクロスシートが並びます。車内にはテレビもついています。


DATA

製造初年 ?年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4750mm
自重   51.9t
定員   108
双層軟座車 SRZ25K 110870 石家庄站
 25K系の二階建て軟座車SYZ25K系。
 二階建て硬座車同様、北京地区では北京〜石家庄・邯鄲を結ぶ城際列車で活躍していましたが同区間にCRH2が投入されたため現在は運用が激減してしまいました。


双層軟座車 SRZ25K 車内
 二階建て軟座車SYZ25K系車内。
 通路を挟んで二人がけのボックスシートが並びます。クロスシートは固定式ですが、ゆったりとした配置で、天井がやや低いことを除けば平屋の軟座車と変わりません。


DATA

製造初年 1999年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4750mm
自重   ?
定員   80/76
双層硬臥車 SYW25K 671801 北京西站
 25K系の二階建て硬臥車SRW25K系。
 車両の両端に配置された2区画のみ三段寝台。一階部分8.5区画及び二階部分8.5区画は二段式ベットになっているという室内構成は二階建ての25B系と同様。
 現在は北京〜宝鶏間を結ぶT55/56次特快列車と瀋陽〜綏芬河を結ぶ2727/2728次普快列車に使用されています。


DATA

製造初年 1999年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4750mm
自重   54.3t
定員   50
双層軟臥車 SRW25K 552706 北京西站
 25K系の二階建て軟臥車SRW25K系。
 車両の両端に四人部屋コンパートメントを4室配置。階下部分は四人部屋7室、階上部分を二人部屋7室とする室内構成は25B系の二階建て軟臥車と同様。
 現在は北京〜宝鶏間を結ぶT55/56次特快列車と瀋陽〜綏芬河を結ぶ2727/2728次普快列車に使用されています。


DATA

製造初年 1999年
車体長  25500mm
車体幅  3105mm
車体高  4750mm
自重   54.9t
定員   72
双層餐車 SCA25K 892452 北京東便門(画像提供 ボーゲン様)
 25K系二階建て食堂車、SCA25K。二階建て車両はもともと短距離列車として開発されたため、二階建て食堂車は製造両数が少なく貴重な存在です。
 現在は北京〜宝鶏間を結ぶT55/56次特快列車と瀋陽〜綏芬河を結ぶ2727/2728次普快列車に使用されています。
 この写真は、北京〜瀋陽北間を結ぶ特快列車に使用されていたありし日の姿です。


双層餐車 SCA25K 892451 瀋陽站
 現在上記車両は、このように25G系カラーに塗り替えられて、同じ色の25B系二階建て車両にはさまれて瀋陽〜綏芬河間で使用中です。