24系  

24系解説
 24系客車は、客車のほとんどを国内で自給している中国国鉄としては珍しい外国製の輸入客車です。製造元は、旧共産圏の車輌製造を一手に引き受けていた東ドイツ(当時)のDWA社(中国名「徳阿」)。80年と88〜89年の2期間にわけて計372両が製造、輸入されています。

 24系客車は、在来形22系編成中の一部優等客車の置き換え及び冷房化を促進するために導入されたため、編成単位での製作はなく、優等客車である軟座車(RZ)、軟臥車(RW)とわずかな両数の餐車の3種類のみが存在します。そのため、はじめから従来の22系客車との混用を前提に製作されており、設計最高速度も120kmと性能的には22系と同一です。

 車体の基本サイズは全長23.9mと22系とほぼ同一ですが、客車先進国ドイツの車両だけあって22系に比べ窓が縦方向にやや大きく全体的にスマートかつ重厚な仕上がりで、特に88〜89年製造の後期車については側面の補強用のリブと、雨樋が消えて、車体側面に凹凸のない非常にすっきりした外観になっています。

 窓は冷房が設置されたため開閉しない固定式となりました。冷房用電源は、車軸に取り付けられたベルトで発電機を回す、車軸発電で供給しています。このシステムは、大掛かりな空調用発電車を列車に組成しなくても良いため、手軽に冷房化を図れるという利点がありますが、同時に停車中は発電できないため冷房が効かないという欠点も持っています。

 製造当初は数少ない冷房車として、優先的に特快運用に充当され22系ばかりで編成された客車の中で一両だけひときわ輝いている存在でしたが、上記理由による冷房システムの欠陥から、集中電源式の冷房付きの車輌が増えてくるに従い、徐々に花形運用から降りて、現在では地方の快速や、多客時の臨時列車を中心に運用されています。また寝台を取り払ってロングシートを設置した格下げ車(→YZ30)もいるようです。

 現在現役車両は三相交流引き通し線を設けて25G系と同等の集中電源方式に改造され、車体色も25G系と同じグレーに窓周り朱色に塗りなおされた車輌が多く、原色車は非常に稀少となっています。特にもともと生産数の少ない軟座車は絶滅寸前の情況です。


DATA

製造年 1988年
車体長 23950mm
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    51.5t
定員    32
軟臥車 RW24 551415 広州客務段
数少ない24系の原型車です。
広州局所属者ですが、残念ながら長期休車中の模様。24系は雨樋がないため、こまめに清掃しないとあっという間に車体側面が汚れてしまいます。


24系客車の最大の特徴である車軸発電機です。
車軸の回転力を利用してこの発電機を回す簡単な構造ですが、停車中には空調装置が働かないのが欠点です。
軟臥車 RW24 551415 車軸発電機


DATA

製造年 1988年
車体長 23950mm
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    48.5t
定員    32
軟臥車 RW24 551280 北京機務段
原形色、原型窓のRW24後期形。空調装置は新しいものに交換、冷房電源用の交流引き通し線を設けていますがオリジナルの面影をよく残しています。リブのないスマートな車体が特徴です。
RW24の客室は4人部屋の個室が8室とRW22と同構成となっています。


DATA

製造年 1988年
車体長  23950mm
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    48.5t
定員    32
軟臥車 RW24 551258 ハルピン駅
集中電源方式に改造され車体色を塗り替えられたRW24後期形。
現存する24系の多くはこのタイプです。


集中電源方式に改修された24系軟臥車の室内。
近代化され25G系軟臥車と同等の設備になっています。
軟臥車 RW24 551355 室内


24系軟臥車のコンパートメント部分です。
軟臥車 RW24 551355 室内


DATA

製造年 1980年
車体長  23950mm
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    47.4t
定員    32
軟臥車 RW24 550283 京局京西段
車体にリブのついたRW24初期型。車体構造はDWA製のRW18とほぼ同形です。
この車輌は電源集中式に改造されているため、床下の蓄電池箱が取り除かれてがらんどうになってしまいました。また窓枠もアルミ製の新しいものに交換されているようです。



DATA

製造初年  1980年
車体長  23950mm
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    54t
定員    65
軟座車 RZ24 110037 北京機務段
北京機務段の奥で休車中のRZ24初期型。
ほぼ原型のままと思われます。



DATA

製造初年  1980年
車体長  23950m
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    54t
定員    65
軟座車 RZ24 110042 北京機務段
集中電源方式に改造されたRZ24初期型。窓は原型のままですが、客用扉の上の通風孔が埋められたり、床下の蓄電池箱が取り払われたりと多くの手が加えられています。
現在は夏場の北戴河行きの臨客にたまに充当されるくらいでもっぱら車庫で昼寝の毎日です。


DETA

製造初年  1980年
車体長  23950m
車体幅  3063mm
車体高  4286mm
自重    47.2t
定員    48
餐車 CA24 890335 北京東便門
 24系初期型車輌には、ごくわずかな両数ですが食堂車が存在します。
 現在は集中電源方式に改造され25Gカラーに塗られていますが、出番は夏場に走るの北京発煙台行き臨時列車程度です。