19系  

19系解説
 19系列は、中国国鉄で最もグレードの高い2名1室の高級軟臥車に充当される系列です。他の系列のように車両構造によって系列を区分しているわけではないため、車両の製造年や連結する相手によって18系相当の車体を持つ車両から、新形の25K、25T系相当の車体を持つ車両まで、様々な形態の車両が存在します。また高級軟臥専用系列ということから車種としては一部の例外を除き軟臥車しか存在しないことが大きな特徴となっています。

 もともと共産党の幹部専用の公務車として発展してきた系列で、昔はモスクワや平壌へ向かう国際列車でしか一般人は乗車する機会はありませんでしたが、最近は所得の向上もあってか途中停車駅なしのノンストップ直達特別や、一部の特快列車を中心に連結される列車も増えているようです。

 車内構造は、2名1室の個室が八室並ぶ定員16名が標準的ですが、一部車両は通常の4名1室軟臥車との合造車となっていて、定員20名となっています。また洗面台、トイレは基本的には各個室にそれぞれ備わっていますが、国際列車に使用される18系ベースの車両については、車体長の関係で洗面台部分が2室単位で共用、トイレは一車両に二箇所設置されています。 


DATA

製造年  1984〜1985年
全長    24674mm
車体長  23600mm
全幅   3279mm
全高   4494mm
自重    53t
定員    16
高級軟臥車 RW19 50670 鉄道博物館
鉄道博物館に保存されている、かつてシベリア鉄道直通用に使用されていた高級軟臥車です。


高級軟臥車 RW19 50670 車内画像
車内は木目調ベースの格調高い仕上がりになっています。 軟臥室内には二段ベットが置かれ、その向かい側には一人がけのソファがあります。この室内構成は現役の高級軟臥車も変わりません。また、ソファの手前には隣室と2部屋共同使用となる洗面所への入り口があります。



DATA

製造年  1995年
車体長  23950mm
車体幅  3063mm
車高   ?  
自重    49.5t
定員   16名
高級軟臥車 RW19 551978 北京機務段
ロシアなどへの国際列車に連結されている、ドイツDWA社製の18系相当の高級軟臥車です。


高級軟臥車 RW19 車内画像(ボーゲンさん提供)
室内は2名用個室。
上段ベットは跳ね上げ式になっています。
向かい側にはソファが配置されています。 二室で共用する洗面台 通路

DATA

製造年   1997年
車体長  25500mm
全幅   3104mm
全高   4433mm
自重    48.1t
定員   16名
高級軟臥車 RW19K 552409 広州東站(画像提供 ボーゲン様)
 1997年5月から運行を開始した香港直通特快(北京〜九龍・上海〜九龍間)に連結されている25K相当の高級軟臥車。
 客室は通常軟臥車の上段ベットを取り払って下段のみとした形で1室2名。計8室あり定員は16名となっています。
 他にシャワー室が一室あります。これは中国客車では、専運車輌を除けばこの車輌のみについている設備ですが、残念ながら現在は使用不能となっている模様。
 登場から10年が過ぎた今もなお、北京・上海発の香港直通特快に連結され活躍中です。


DATA

製造年   2001年
車体長  25500mm
全幅   3104mm
全高   4433mm
自重    49.5t
定員   20名
高級軟臥車 RW19K 553315 北京機務段
 2001年から生産を開始された25K系相当の高級軟臥車です。
 上記香港直通の高級軟臥とは室内構成が異なり、両端に一般軟臥室を2室配置、一般軟臥室に挟まれた中間の6室を二人部屋の高級軟臥室を配置した合造車となっています。高級軟臥室は上下二段ベット+室内に専用のトイレ、洗面台が備え付けられています。
 主に幹線の特快列車に組み込まれて運用されています。

高級軟臥車RW19K形の車内通路部分です。
高級軟臥車 RW19K 室内


上と同様の車両ですが、25G系に組み込まれる車両は車体色を25Gに合せています。
高級軟臥車 RW19K 553945 太原站



DATA 製造年  2004年
車体長  25500mm
全幅   3104mm
全高   4433mm
自重     54,1t
定員   16名
高級軟臥車 RW19T 554158 北京西機務段
25T系相当の高級軟臥車。
25T系列にはカナダ、ボンバルディア社との合弁会社BSP製と、それをモデルにした南車四方工場製の2種類がありますが、高級軟臥車に関しては南車製のみとなっています。

高級軟臥車 RW19T 554067 車内画像
ベットには液晶テレビつき。
ただ、最近は軟臥、硬臥にもつきはじめているので、高級軟臥ならではのサービスというわけではなくなってきています。
個室内のトイレと洗面台。
私のカメラでは広い範囲を取れないのでわかりづらい写真ですが、高級軟臥備え付けのソファです。