DJF2型 先鋒-XIAN FENG

画像提供 ボーゲン様
車両解説

先鋒号は20015月に登場した中国ではじめて動力分散方式を用いて時速200キロメートルでの営業運転を目指して開発した試作車両である。製造を担当したのは南車の南京浦鎮車両廠。その設計に際しては日本の300系新幹線の技術を参考にしたと言われているが、一部電装品に日本の三菱電機製品を使用している以外は、全て国産部品を用いて製作されている。

 制御方式は、交流モーターを使用したVVVFインバーター制御。運転台付き電動車(Mc-パンタグラフ付き電動車(M-付随車(T)の3両が1ユニットとなり、これを背中合わせに連結した6両(4M2T)で構成。車体はアルミ製で、車体下部もスカートで覆ったボディマウント構造を採用している。

 車内は全て軟座車で、一等軟座1両、二等軟座5両の編成総定員は424名。また6号車には売店も設けられている。座席とデッキを仕切るドアには自動ドアを採用している。座席配列は一等軟座、二等軟座ともに通路を挟んで2+2。座席には一等軟座、二等軟座ともにリクライニングシートを採用しているが、残念ながら座席の向きは車両中央に向かって固定されている集団お見合いの式である。

 一等軟座車の座席は飛行機のファーストクラスを意識した作りになっており、座席上辺には黄色の枕、足元には足掛けが置かれている。また、ひじかけには机が収納されている。

 製造後は、北京郊外にある環状試験線及び200キロメートル以上での走行が可能な広深線、秦瀋客運専用線においてテスト走行が繰り返され、20029月には、秦瀋客運専用線において292.4km/hという当時の中国記録を打ち立てた。テスト走行は、200412月まで行われたが、その段階で数々の不調箇所が露呈し、以後は北京の鉄道部試験線で2年半に渡り放置されてしまう。

 このまま朽ち果ててしまうかと思われていたが、20074月のダイヤ改正時に、成都~重慶~成都間の城際特快として復活することが決定。生まれ故郷の南京浦鎮工場に送られ修理を受けた後、200777日より、運用を開始。復帰当初は重慶北~遂寧~成都間の城際列車で使用されていたが、その後同区間の運用にCRH1型が投入されたため、現在は重慶北~涪陵間の特快列車として運用中。今のところ運転最高速度は160km/hに限定されており、本来のポテンシャルを充分に発揮しているとは言い難いのが残念なところだが、CRHに占拠されつつある電車動車組の中では、数少ない現在も稼働中の国産動車組として、今後の動向が注目される。

DJF2型データ
製造初年 2001
製造所 南京浦鎮車両廠
製造量数 1編成6両
車体材質 普通鋼
制御方式 GTO-VVVF
編成定員 424
編成出力 5000kw
車体長 先頭車26200mm 中間車25500mm
車体幅 3104mm
車体高 4050mm
運転最高速度 200km/h

先鋒編成表
号車 1 2◇ 3 4 5◇ 6
形式 RZ125DD  RZ225DD RZ225DT RZ225DT RZ225DD RZ225DD
●●   ●● ●●   ●● ○○   ○○ ○○   ○○ ●●   ●● ●●   ●●
車種 一等軟座 二等軟座 二等軟座 二等軟座 二等軟座 二等軟座
定員 56名 76名 76名 76名 76名 64名

◇はパンタ付き車両。
●●は動力台車。
○○
は付随台車。