DJF1型 中原之星-ZHONG YUAN ZHI XING

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車両解説

中原之星は、株洲電力機車廠と四方機車車輌、株洲電力機車研究所の三社が共同で開発した短距離用電車編成の試作車である。形式名はDJF1型と、同じDJFを名乗る先鋒号より若い番号が付けられているが、完成が遅れたためデビューは20019月と先鋒号より後になった。
 
 制御方式はIGBT素子を利用したVVVFインバーター。一つの制御器で4つのモーターを制御する1C4M方式を採用している。台車は空気バネ台車、ブレーキ装置には電力回生ブレーキを使用。当時はまだ時速160km/h対応だった京広線の北京から長沙までの区間で使用されることを前提に設計されたため、最高時速は160km/hとこの時期にデビューした他の動車に比べるとやや控えめの性能で設計され、その分堅実で故障の少ない車両になることを期待されていた。

 製造時はMc-T-M3両を一ユニットとし背中合わせに連結した6両編成で登場している。Mc車は、運転台付き、T車は変圧器、パンタグラフつき、M車は空気圧縮機つきとし、機器類の分散と車両重量の平均化を測っている。

 車両は編成両端の先頭車両が軟座車、中間の4両が硬座車となった。軟座車は、通路を挟んで二人がけのロマンスシートが並び定員68名。硬座車は通路を挟んで二人-三人がけであるが、通常の硬座車両と異なり、座席配置はロマンスシートとされ、背もたれには傾斜もついている。通常の車両に比べ車体の幅が100mm拡幅されたこととあいまって、ちょっと豪華な硬座車になっている。定員は108名(一部列車長室つきの車両は98名)。短距離運用が前提のため、食堂車は製作されていない。
 
 登場後は鄭州鉄路局に所属し20011112日より鄭州~武昌間で運行を開始した。当初は4M2T6両編成で走っていたが、一運行で三万元といわれる赤字を出していたため、20025月に運行を停止。8両の中間車(全て硬座車)を製造して中間に加え14両編成となり20029月より運用に復帰した。この増結により編成定員は従来の548名から1392名に増加している。
 
 中原之星は登場後すぐに引退してしまう動車組の中では珍しく、比較的長期に渡り使用されていたが、それでも高度な技術を使用した車輌の保守は難しく、度重なる故障と、試作車ゆえの補修部品の欠乏に終始悩まされた末、2006年はじめ頃、とうとう運用を離脱してまった。しばらく鄭州車両段に放置されていたが、その後四方車両の工場に入場。以後の動向は明らかにされていない。

DJF1型データ
製造初年 2001
製造所 四方機車車輌
製造量数 1編成14両
車体材質 普通鋼
制御方式 IGBT-VVVF
編成定員 548名(製造時)/1392名(増車後)
編成出力 3200kw(製造時)/6400KW(増車後)
車体長 先頭車27000mm 中間車25500mm
車体幅 3204mm
車体高 ?mm
運転最高速度 160km/h

中原之星編成表
号車 1 2◇ 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13◇ 14
形式 RZ25DD  YZ25DT YZ25DD YZ25DT YZ25DD YZ25DT YZ25DD YZ25DD YZ25DT YZ25DD YZ25DT YZ25DD YZ25DT RZ25DD
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車種 軟座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 硬座 軟座
定員 68名 98名 108名 108名 108名 98名 108名 108名 98名 108名 108名 108名 98名 68名

◇はパンタ付き車両。
●●は動力台車。
○○
は付随台車。