TATRA(タトラ)はチェコの自動車メーカーで、大型トラックの分野で東ヨーロッパを代表しています。
かってはリアエンジン乗用車も製造していましたが残念ながら1998年からその部門からは撤退しています。
ここでは クラシックカーのジャンルに入るかのような年代物ですが、その強烈な流線型スタイリング(ストリームライン)と
個性的なフェイスを持っていたタトラ達を紹介したいと思い描いてみました。
TATRA T87 1937年から生産され、タトラ乗用車ではもっとも有名な一台となった。 フロントノーズには3つのヘッドライト、ボディはアンダーカバーまで装備した徹底した流線型と個性が光る。エンジンは強制空冷V型8気筒、2968cc SOHC,オールアルミ合金(この当時で!)。最高速度が160kmというのは当時としては高級スポーツカーもしくは3lオーバーの大型車のもので、このクラスでは世界的にも最初といっていいらしい。
T87のサイド・ビューはリアに向かって流れるボリューム感は圧倒的。このような流体力学を意識した流戦型は第一次世界大戦以後に現れ出す。流線型が本格的になったのは1923年以降、ハンガリー出身の研究者パウル・ヤーライによって考案されてからで、各部に曲線を取り入れ後部は長いテールを伸ばし空気の流れに逆らわないように設計された。T87はそのセオリーを正確に具現化したような車。ちなみに先のヤーライ理論に基づくカー・デザインで最も有名なのはフォルクスワーゲン・ゴルフになる。
TATRA 603  1959年から生産、空冷V6リア・エンジン603の特徴はこのフロント・ノーズのセンターによったヘッド・ライト初期型は3灯でより特異な顔つきだった。現代の感覚で見るとフロントかリアか一瞬解からない。細部は実に造り込んだデザインで、アール・デコ様式のシェル・フォルムからなるサイド・ランプやリア・バンパーに内蔵したエア・アウトレットなど現代のカー・デザインには見られなくなった温もりがある。