made in JAPAN

'65

1965年に発売されたノッチバックスタイルのクーペ。80年代後半から90年代にかけてデートカーとして爆発的に売れたシルビアはこの車の5代目になる。初代のシルビアは5世代後の走り屋兄キーとは全く違ったコンセプトで、ハイソ志向スペシャリティーカーだった。スリスプカットと呼ばれたデザインと継ぎ目を極力減らしたボディパネルは日本車でも稀に見る美しさだった。ただ相対的に価格が高く販売は伸びず554台で初代は68年で終了し、75年に2代目が名前で復活する。
初代のトヨタセリカクーペと双璧のグッドデザイン日本車クーペ。箱型のミニバンが横行する現在の車世界ではこの種の車は不合理ともとられるが、車本来の所有する喜びがここにはある。車で溢れる道路にもこの色気は少しは欲しいものだ。

'65

1968年に登場の巨匠ジウジアーロがデザインしたスペシャリティ・クーペ。その美しさや気品は 車が工芸品にもたとえられるられる最たる例。当時 イタリア国際デザイン・ビエンナーレで名誉大賞を受けている。また メカ面でも国産初の電子制御式燃料噴射装置を搭載したのがこのクーペ。
まさしく日本の自動車成長期の金字塔のような名車。

とにかく実車は美し〜い!の一言にに尽きる。しかし「オシャレには我慢が必要」の通り、車内の狭さ、特に天井の低さは半端じゃなかった。エクステリア数値をみると{全幅1600mm 全高1320mm}だから窮屈は当然。幅が今の5ナンバー車にも満たないのが時代を感じる。

'65

1970年に発売された日産初のFF車。
ユニークな「カプセル・シェイプ」と呼ばれた個性的なデザインは注目された。レースでは予想以上の強みを見せたが販売はデザインのせいかいまひとつに。 いかにも斜め後方視界の悪そうなリアデザインは安全性至上主義の現代ではまず二度と生まれない。

「デザインありき」が一目でわかる車。リアのほとんどが鉄板で覆われているので、現在流行っている「見られたくない症候群」のプライバシーガラスも必要としない。それ以上に囲まれ感が強いので、リアシートを倒せば旅先で寝ることも出来た。クーペと名付けられつつ、とびきりオシャレなミニワゴンのよう。走っている後ろ姿は浮遊するカプセルにも似て、歴代日本車の中で鮮烈な記憶を刻む車。

'65

510ブルーバードの後継車として1973年に発売。直線的なラインで好評だった510に打って変って複雑な曲線ラインとファストバックスタイルを採用したが不人気だった。4ドアセダンは後席へのアクセスや後方視界の悪さの不評からすぐさまマイナーチェンジでノッチバックに変更されたが、当初のデザインポリシーは無くなり中途半端なカタチで終焉する。
しかしこの曲線ラインは美しい。これほど大胆にボディをうねらして有機的な美しさを演出した日本車があっただろうか。何と!先日走っているバイオレットを発見!浮遊するような走り姿にこの車の特殊性を感じた。やはりマイナーには決してなれない独自なデザイン世界にあったように思し、堅実をカタチにしたような510の後であったことと、時代が追いついてなかった不幸がこの車にはあった。日産伝統の読みの悪さはこの頃から顕著になり始めトヨタの一人勝を許す始まりになる。