新着宝石展示室

September 2017 : スピネル( Spinels )



 
世界各地のスピネル 0.21 - 1.89ct 

マダガスカルのスピネル(Malagasy Spinel)
      マダガスカル産のスピネルは、資料ではイラカカの 漂砂鉱床で採れるのですが、数が少なく、今回初めて入手しました。
 余り見映えのしない色合いですが、ともあれ珍しいマダガスカル産のスピネルとあれば、貴重です。
 1.55ct 7.5x5.4mm  

タンザニアのスピネル(Tanzanian Colorless Spinel)
     あまり見映えがしない小さなルースですが、珍しいタンザニア産の無色のサファイアということで入手したものです。
 ところが屈折率を計ってみると1.724と、サファイアの1.760-772よりは低く、明らかにスピネルの値でした。
 肉眼では、とりわけ無色の石のサファイアとスピネルの識別は困難ですから、間違うことも大いにあります。
 いずれにせよ、宝石としての価値は低いのですが、無色のルースは珍しく、とりわけタンザニア産の無色のスピネルは初めてですから、これは嬉しい驚きでした。 
 0.70ct 7.0x4.6mm  
+-

スリランカのスピネル(Srilankan Spinels)
       
 1.35ct 7.3x5.3mm 1.75ct 8.0x6.0mm   1.45ct 7.6x6.3mm 0.21ct
3.9x3.2mm 
0.27ct
4.3x3.2mm 
 どう見て、あまり見映えのしないルースばかりですが、近年、とみにスピネルの人気が上昇して、一昔前とは桁違いに価格が上昇している現在では、ネット市場で1個当たり1000円程度で売られている写真のようなルースを見かけると、何はともあれ入手してじっくり眺めてみようと落札した次第。
 何しろ1.75カラットの沈んだ青紫色のルースと同様の色合いのものが業者によっては ”激レア・プラチナ・ブラック” などと怪しげな名目で、カラット当たり2万円もの目をむくような値付けがされていて、それでも売れている時世なのです。
 小さなピンクと青いルースはまとめていくらのただみたいな値段のロットに入っていたものですが、ピンク・サファイアとサファイアかと思ったものが、屈折率を計るとスピネルでした。コバルト・ブルーはスピネルとしては稀なる色です。
   モゴクのスピネル
         
 1.89ct 7.4x6.8x4.8mm     業者の写真 
 このスピネルは、他の標本級ルースとは品質が異なり、高級宝石店なら数十万円の値札がつけられる宝飾品級の品質のもの。単体で10万円の値がついても不思議ではありませんが、もちろん、ごく普通の水準で買ったもの。
 右端、4枚目の写真が業者の写真。
どうすればこうなるのかと、照明、絞り、シャッタースピード、角度等々色々変えて撮ってみたが、どうやってもこんな風には写らない。
 おそらく複数の画像を合成加工したのではないかと考えられますが、そんなソフトも技術も持ってないので、100枚近く試してみた中で、最も近いのが3枚目の写真です。
 宝石の写真は、撮り方次第でまるで違って見えるという格好の見本です。
産地不明でしたが、手持ちのルースと比べると、この微妙な色合いはモゴク産に特有のものなので、モゴク産とした次第です。
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