新着宝石展示室 (New Gemstone Gallery)


October 2018 : モザンビークのトルマリン (Mozambique Tourmalines)


 
0.95ct 7.1x5.9x3.4mm   2.58ct 8.5x8.5x5.2mm


       
2.58ct 8.5x8.5x5.2mm  0.95ct  7.1x5.9x3.4mm

 ピンクのトルマリンは専門の研究所によるソーティングは受けてないが、初めからモザンビーク産のパライバ型トルマリンとしてオークションに出品されていました。
 モザンビーク産には普通の青や緑以外に、紫、ピンク、橙色を帯びた茶色等々、他の産地には見られない多彩な色のパライバ型のトルマリンがあるのです。
 およそパライバトルマリンらしくない色合いと、目立つ内包物により、応札がなく、無競争で落札しました。

 一方、魅惑的な青い色のルースは、産地の表示もなく単にトルマリンとして出品されていました。
日本宝石科学協会のソーティング付きですから、確かにガラスでも他の宝石でもなく、トルマリンには間違いありません。
 少しでも宝石に経験があれば、この色合いを一見して、普通のトルマリンでないと思うでしょう。
 つまり、モザンビーク産のパライバ型トルマリンの可能性が大きいのです。 それにしては拡大写真を見ても殆ど内包物を含まず、ソーティングがなければガラスではないかと疑ってしまったでしょう。
 こういうルースが、ほろりと出てくるのがオークションの面白さでもあり、注意を要するところなのですが、念のために、これを出品しているのがどんな業者なのか、他の50点ほどの出品物を見てみました。
 扱っている品を見れば、信頼できるか否か大体わかります。
すると、結構きちんとしたルースや宝飾品を扱っている業者でしたから、安心して入札に臨めました。
  1カラットをわずかに下回るルースですが、この色合いと透明度の高さは、例え、パライバトルマリンでなかったとしても、稀に見る美しいトルマリンと言えるでしょう。
 実は、モザンビークからは、近年、このような色合いの、研究所で分析しない限り、パライバトルマリンと殆ど見分けのつかない、しかし素晴らしく透明度の高い濃い水色のトルマリンが、同等のパライバトルマリンと比べると桁違いに手ごろな価格水準で姿を見せているのです。
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