新着宝石展示室 (New Gemstone Gallery)


April 2016 : トルマリン (Tourmalines)




アフリカとブラジルのトルマリン 0.79-2.05ct

マダガスカルのトルマリン (Malagasy Tourmalines)

     
 0.76ct 5.5x5.4mm  1.96ct 12.1x7.2mm  0.85ct 8.5x5.2mm

   市場で見かけるマダガスカルのトルマリンほぼ全てがルべライトです。 
私のコレクションにはルべライト以外には沈んだ黄緑色のルースが1個のみでしたが、今回珍しく美しい色合いのルースを3個も入手しました。
 0.76カラットのルースはマダガスカル産としては稀なクロム・トルマリンです。 1.96カラットの緑のペア・カットのルースは、ごくありふれたトルマリンではありますが、マダガスカル産としては稀です。
 素晴らしく透明度が高くきらきらと煌く淡いピンクのルースは、インペリアル・トパーズを偲ばせます。

タンザニアのトルマリン (Tanzanian Tourmaline)

2.05ct 8.5x6.9mm

 世界有数の宝石産地であるタンザニアですが、何故かトルマリンだけはエメラルドグリーンのクロム・トルマリンを例外として、平凡な色合いの標本級のものしかありませんでした。
 今回、タンザニア産のトルマリンとしては異例のパステル・グリーンの美しい色合いのルースに出会いました。

ナイジェリアのトルマリン (Nigerian Tourmaline)
1.14ct 6.5x5㎜
 
   ブラジル産かと思われる、やや褐色を帯びた緑色のトルマリンですが、実はナイジェリア産です。
このような色合いのトルマリンは一般に産地不明の例が大半ですが、珍しく産地が表示してある貴重な標本です。

ブラジルのトルマリン (Brazilian Tourmaline)

 
Tourmaline 1.18ct 6.8x5.8mm
Minas Gerais, Brazil
Elbaite 5.6cm
Barra do Salinas, Minas Gerais
Steve Smale Collection
                
   ブラジル産と記された二色のトルマリンですが、二色故に産地の見当がつく場合があります。
この色の組み合わせの結晶を産するのはミナス・ジェライス州南部のバラ・ド・サリーナス鉱山です。
 Mineralogical Reord 誌 2016 Jan-Feb に掲載された フィールズ賞受賞の数学者であり、世界的な鉱物結晶コレクターでもある スティーヴ・スメールが1985年に他のコレクターから入手した結晶の色の組み合わせとそっくりです。
 青緑は鉄イオンの、ピンクはマンガン・イオンによる発色です。


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