新着結晶展示室
( New Specimen Gallery)

January 2015 :  柘榴石 (Garnets)

世界の柘榴石結晶 (Garnet crystals) 

 タンザニア・ロリヨンドのスペッサータイン・ガーネット (Spessartine garnet from Loliondo, Tanzania)


  2008年にタンザニアのケニア国境に近いロリヨンドで巨大なスペッサータイン・ガーネットの結晶が発見されました。
 中には10cmを超える結晶模型の見本のような完璧な24面体の結晶もあり、目を見瞠らされたものでした。
 もっとも値段の方も当初は大きく整った結晶では数万円〜数十万円と到底手が出るような水準ではなく、数mmほどの小さな結晶で我慢するのみでした。
 大きく、形の良い結晶はしかし包有物が多く透明度に欠けるために宝石としてファセットカットされる事は稀で、ほぼ全数が結晶標本として市場に流通しています。
 よくあることですが、コレクターに一通り行き渡ってしまった現在では相場が大暴落し、今では4cmもの結晶が6年前の数mmの結晶の半値と手ごろな水準になっています。
 双晶 40x32x25mm 6x5mm


福島県東白川郡塙町矢塚の灰礬柘榴石 (Grossular garnet from Yazuka, Hanawa-Cyo, Fukushima)

  福島県塙町の矢塚には6cmもの緑簾石や灰重石、灰礬柘榴石等を産するスカルン鉱床があり、鉱物コレクターの絶好の採集地として知られています。
 ここで採れた結晶からカットされた見事なヘソナイトを数年前に入手しました。
 カット出来るような宝石質の結晶が日本で産したこと自体驚きですが、そうなると、結晶も併せて揃えたいものと期待していました。
 ようやく入手したのは宝石質でこそありませんが、12面体の端正な姿の結晶です。
10mm 12.5mm 15x8.5mm 2.36ct 10.6x7.2mm


マリのグロシュラー・アンドラダイト結晶 (Grosular Andradite Garnet from Mali)
 
  サハラ砂漠の最西南端、セネガル、モーリタニアとの国境近くのマリの地の果てにて、1994年に宝石質の新種のガーネットが再発見されました。 グロシュラーが80%、アンドラダイトが20%程の比率で含まれるガーネットです。
 大きいものでは直径が10cmを超えるような正12面体の端正な結晶が数多く採れますが、いずれも不透明で到底宝石としてカット出来ないと、実は20世紀初頭の発見以来考えられてきました。
 ところが割ってみると、内部に透明な宝石質の部分があり、カットが可能であることが判明しました。 再発見というのはそういう意味です。 
 写真のようにゴツゴツした形は、結晶内部の宝石質の部分だけを取り出したもので、ここから写真のようなルースがカットされますが、最終的には大きな結晶の0.015%がルースとして得られるほどの低い歩留まりです。
 しかし広大な土地から潤沢に結晶が発見されるので、カットされた高品質のルースが安定して供給されています。
31.7ct 18x16x13mm 2.31ct 10.1x7.1mm


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