6親戚の紹介で寺の過去帳を見せてもらう

自分の家の菩提寺若しくは本家や親しい(血縁関係が近い)親戚の紹介で寺の過去帳を見せてもらいます。

@)親戚からお寺(先祖の菩提寺)に新たに過去帳作成を依頼して貰い、出来上がったら見せていただきましょう。しかし親戚に(過去帳作成にかかる)高額な謝礼も負担して頂く訳ですから、後日ご仏前を供える等の配慮をしておきましょう。

A)それが無理なら、親戚に菩提寺を紹介してもらってお寺の過去帳を見せてもらいます。

お寺さんも「檀家のプライバシーに関わる」と言って見せてくれない場合もあります。が、そこは粘り強く、10年越しを想定して交渉し、お寺との信頼関係から築きましょう。

B)10年も待てない場合には「先祖供養がしたいので、新しく過去帳を作って下さい。」とお願いしましょう。

当然謝礼(3〜5万円位)が必要ですが、一番現実的かつ確実な方法です。

お寺の過去帳を拝見させて頂くまでの流れ

1墓石調査→データ整理・印刷→2過去帳調査

1 寺の過去帳の前に、墓石の調査もして先祖のデータベース(俗名、戒名、没年、享年、屋号等)を用意します。

お寺の過去帳閲覧の前に墓の調査をしなくてはいけません。(調査前には墓の関係者に了承を得ましょう。)

2 寺の過去帳調査

お寺に行く時間は、昼過ぎがいいでしょう。(午前中や夕方は何かと忙しいものです)

過去帳を見せてもらって、書き写すとなると、結構時間がかかります。更に和尚さんと話をすると、2,3時間はすぐに経ちます。

1、まず、お志を包んでいきましょう。(1万円くらい)

2、「忙しいので見せられない」「プライバシーの問題がある」と言われたら、「過去帳を作成して下さい」とお願いしましょう。その際に謝礼(3〜5万円)をお渡しましょう。謝礼を出せばこちらの誠意も伝わります。依頼したあとは、ゆっくり待ちましょう。

過去帳は1日から31日だけで記載されています。月や、檀家名はばらばらです。

例  一日   ○○村   ○○禅定門         治郎兵衛    寛永八年四月

         △△村   △△信士          五右衛門    四十六歳  文化七年八月  ヒダヤ(屋号)

         □□村   □□禅定尼         おとめ      安政ニ年極月  

   二日   △△村   △○院丸々□□大姉   ハルヨ      文政四年三月  

         ○△村   △○童女          カメ        十二歳   安政三年八月  ヒダヤ

         □○村   ○○信士          六左衛門    八十七歳  慶應二年六月

このように日付の中から、私たちの先祖だけをピックアップするのですから、相当時間のかかる作業です。

その為、過去帳を依頼したら1,2ヶ月は待つくらいの余裕が必要です。待つ間に手紙を書いて、近況報告をしましょう。

出来た過去帳が、余り記載のないものでも(明治以後の記載しかなく、全部知っていたとしても)不満に思ってはいけません。江戸時代は電気が無かったため、蝋燭(ろうそく)の失火で火事になることがよくありました。(多くのお寺では江戸時代に1回は火災に遭っていると考えて下さい。)そうなると、過去帳も無くなっていますので、火災以降の過去帳しか残っていません。

過去帳は住職が貴重な時間を割いて作って下さったものです。過去帳を受け取ったら必ず感謝の手紙を書きましょう。住職との縁を大事にしておけば、何か分からないことがあっても以降スムーズに聞けます。

7付き合いの無い遠縁親戚に手紙を出す

ここからは遠い親戚です。(曾祖母の実家など親戚付き合いをしたことがない家)

まず、家を特定しなくてはいけません。戸籍に書いてある住所に対応する現在の住所近辺を、電話帳で同じ苗字の人を調べ(全国の電話帳は図書館にあります)片っ端から手紙を書きます。

古地名→新地名の対応は地名事典か役場に問合せます。手紙を書く手間を省く事もできます。

手紙には、証拠として戸籍謄本のコピー、記載人物と自分の関係がわかる家系図を同封しましょう。

戸籍で分からなくなるのは明治19年の戸籍が出来る以前で、江戸の終わりか明治の初めに亡くなった方です。

ということは跡継ぎがいなくて断絶した家や分家をして他のところへ引っ越した方を除けば、親戚が見つかる可能性は高いです。手紙を出しても分からない場合がありますが、それはそれで良いと思います。

先祖調査の手紙の書き方

幸いにも、先祖の直系の子孫が分かっているのであれば、その方に手紙を出しましょう。それ以外の場合は、子孫であろう人を調べ上げ、全員に手紙を送りましょう。以下のような文面はいかがでしょうか。

拝啓

突然お便りさせていただく失礼をお許し下さい。私は苗字を田中といい、趣味で自分の先祖を探している者です。

除籍謄本で先祖を調べていくうちに「三笠村山田吉兵衛長女入籍ス」と記載された戸籍を入手しました。

以下が山田吉兵衛と私の関係です。(必ず関係が分かる家系図を書きましょう)

  山田吉兵衛・・・・・林ミワ・・・・鈴木サク・・・・田中治郎・・・・田中正治・・・・田中隆(私です)

山田吉兵衛さんはおそらく江戸の終わりか明治の初めごろになくなっていると思われます(山田吉兵衛の記載されている戸籍のコピーを同封しておきましょう)電話帳で三笠村を探すと山田さんが20軒あり、その中には山田吉兵衛さんの子孫の方がいらっしゃるのでは?と考えお手紙を差し上げました。

私は自分の先祖について無頓着でしたが長女が生まれてから、先祖のことが気になり、詳しく調べてみようと思った次第です。

(理由はそれぞれ違うでしょう。ご自身の思いを書いて下さい)

あなた様の先祖やルーツについて、何か手がかりがあれば教えて頂ければ幸いです。

と、申しましても、なにぶんプライバシーに関わることでもありますので、無理は申しません。

差し支えのない範囲内での、断片的な事でも結構です。古くからのいい伝えや伝聞など、お気づきの点がございましたら、同封の葉書でご教示願えれば幸いです。突然の手紙で、誠に不躾なお願いを致します事をお許し下さい。

末筆ではありますが、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

 

                                                   敬具

自分の名前、住所、郵便番号、電話番号(携帯番号でも可)、メールアドレス(持っていれば)を記入しましょう。

あと身分証明として運転免許証のコピーなどをを同封する事をお勧めします



返信用ハガキに以下のような質問事項を書き、返信先(自宅住所)もちゃんと書いておきましょう。

1 いつごろからご先祖さまは住んでいらっしゃいますか? (どこかから移り住まわれた場合は、どこから、いつ、来られましたか)

2 家紋は何ですか?

3 屋号は何ですか?

4 菩提寺はどこですか?また宗派はなんですか?

5 苗字のいわれや、先祖に関する言い伝えなどがありましたら教えてください。

6 ご先祖さまに山田吉兵衛さんはいらっしゃいますか?

7 差し支えなければ家系図をお書きください。

8 お宅へお伺いしてもよろしいでしょうか?

同封するもの

手紙

ハガキ(質問事項と返信先を記入済のもの)

自分の調べている先祖の戸籍のコピー

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プライバシーの問題がある上、このご時世です。返信無しが当然と考えておけば気も楽です。

また、返事には色々パターンがあります。

返事のない方、調査は困りますと返信下さる方、分らないと送ってくださる方、自分の先祖のことを書いて下さる方、そして、封書で丁寧に返信下さる方もいらっしゃいます。

8遠縁や親しくない親戚宅での調査

これは親しい親戚との調査とあまり変わりません。DEを参考にしてください。

ただし初めて行くお宅だと思いますので第一印象が大事です、好印象で身なりを整えてから伺いましょう

また「ご仏前」(5,000〜10,000円)、お供え物(お酒など)は持参しましょう。

9図書館などで研究

特筆すべき事はありません。

分からない場合はインターネットや図書館員、図書館内備え付けの検索システムを利用しましょう。

ここまで調べて、どうにも分からないところで調査は終りです。江戸中期、7〜8代前を目安に頑張っていきましょう!!