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| 1 |
からまつの林を過ぎて、 |
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からまつをしみじみと見る。 |
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からまつはさびしかりけり。 |
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たびゆくはさびしかりけり。
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| 5 |
からまつの林を過ぎて |
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ゆゑ知らず歩みひそめつ |
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からまつはさびしかりけり |
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からまつとささやきにけり |
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| 2 |
からまつの林を出でて、 |
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からまつの林に入りぬ。 |
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からまつの林に入りて、 |
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また細く道はつずけり。
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| 6 |
からまつの林を出でて |
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浅間嶺にけぶり立つ見つ |
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浅間嶺にけぶり立つ見つ |
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からまつのまたそのうへに |
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| 3 |
からまつの林の奥も |
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わが通る道はありけり |
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霧雨のかかる道なり |
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山風のかよふ道なり
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| 7 |
からまつの林の雨は |
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さびしけどいよよしずけし |
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かんこ鳥鳴けるのみなる |
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からまつのぬるるのみなる |
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| 4 |
からまつの林の道は |
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われのみか、ひともかよひぬ |
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ほそぼそと通ふ道なり |
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さびさびといそぐ道なり |
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| 8 |
世の中よ、あわれなりけり |
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常なれどうれしかりけり |
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山川に山がはの音 |
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からまつにからまつのかぜ |
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