風邪薬になる漢方

風邪薬として使用できる漢方薬の代表的な物には「葛根湯(かっこんとう)」「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」「小柴胡湯(しょうさいことう)」「桂枝湯(けいしとう)」「香蘇散(こうそさん)」などがあります。漢方では西洋医学のように病名に対応した薬という処方はありません。例えば漢方で風邪の時に良く使われる「葛根湯」は風邪だけでなく、肩こりにも使われます。こういった考え方は西洋医学にはない漢方独特のものです。

風邪の症状別漢方薬の選び方

一言で風邪と言ってもいろいろな症状があります。漢方では症状や体力,風邪を引いてからの時間など様々な要因で使う薬が変わってきます。西洋薬ではなかなか治らない風邪も自分にあった漢方薬なら1~2服で症状が改善してくることも多いものです。

葛根湯(かっこんとう)

葛根湯は風邪の初期症状に用いられる漢方薬。頭が痛い,寒気がする,熱,鼻水・鼻づまりなど風邪の初期症状に使われる。喉や関節の痛みが強い症状にはあまり効果がない。比較的体力がある人用で老人や体力が弱っている人には向かない薬。構成生薬は葛根,麻黄,桂枝,芍薬,生姜,大棗,甘草。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

体力がない老人や虚弱体質の人に使われる漢方の風邪薬。あまり高くない熱から来る頭痛,寒気,倦怠感,アレルギー性鼻炎など。構成生薬は麻黄、細辛、附子。葛根湯が効果が無い場合などに用いる。

香蘇散(こうそさん)

体力がなく胃腸が弱い人向け。風邪の初期の寒気,発熱(あまり高くない),頭痛,食欲不振,慢性胃炎や更年期障害にも用いられる。構成生薬は香附子、紫蘇葉、陳皮、生姜、甘草

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

風邪を引いてしまってから数日経った症状に用いる漢方。風邪がそろそろ治り始める頃なのに症状が収まらない時や関節痛、頭痛などに用いられる。こじらせた風邪の他い十二指腸潰瘍などにも効果がある。構成生薬は柴胡、半夏、桂枝、黄今、人参、芍薬(しゃくやく)、生姜、大棗、甘草

 

枝湯(けいしとう)

風邪の初期症状に使われる。体力がない老人や虚弱体質の方向け。自然発汗がある微熱,頭痛,寒気など。構成生薬は桂枝、芍薬、大棗、生姜(しょうきょう、甘草(かんぞう)

風邪に漢方薬を用いるときのポイント

漢方薬は自分体に合った薬を選べれば1~2服で風邪の症状が改善するほど効果があります。そのためには漢方に詳しい薬剤師や医師に自分の症状をきちんと伝え処方してもらうことが大切です。漢方の風邪薬=葛根湯というイメージがありますが、葛根湯では治らない風邪もたくさんあります。専門家に相談して自分に合った漢方薬を選ぶのが風邪を治す近道です。

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