煙突の煙の観測とエマグラムの関係図です。
エマグラムは地表の空気を上空に持ち上げた時の温度変化である。
大気の実際の温度分布はエマグラムの線とは違う。観測線が上図乾燥断熱線の下側にある状態、即ち、 高度とともに急速に温度が下がってる状態の場合は地表の大気を持ち上げると乾燥断熱線に沿って温度が下がるが周囲温度より高いので対流が生じる。即ち大気は不安定である。
地表が高温に加熱されて上空との温度差が大きくなるとこの不安定状態となる。

逆に上空でも温度が高い場合(上図で赤色領域)は、空気を持ち上げると乾燥断熱線に沿って温度が下がり周囲の温度より低いから上昇できず、対流は生じないので安定である。
例えば冬の朝、地表が放射冷却されるとこの状態になり対流は生じない。

煙突の煙では
逆転層で上空のほうが温度が高く安定の場合は上図のようになって上昇できない。
逆に、エマグラム線より下側、すなわち上空が冷えている時、煙突の煙は周囲より高いから少々風があっても左最下図のように、煙は一気に上昇する。  一見安定に見えるが「大気は活発に対流して不安定」であることを示している。

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