上図 横軸は、運転(炉心)停止後の時間。
両軸ともに対数表示なので炉心停止後、崩壊熱が急速に減衰することが分る。

炉心停止後、津波による電源喪失で冷却機能が失われ、核分裂生成物の崩壊熱により炉心溶融。 圧力容器、格納容器ともに破損した模様。
炉心停止と放射性物質放出の間の時間が1日あれば危険が1/20になった。 これが福島の不幸中の幸いである。

上図コメントの「避難が適切に行われている」には批判がでている。

トリチウム問題
福島の汚染水問題では、今後の差し迫った問題としてトリチウム(3重水素)がある。
トリチウムは弱いβ線 を放射してヘリウム3 (3He) へと変わる。
半減期 は12.3年。 トリチウムはH2Oそのものとして存在するから水からの分離はできない。

ベクレル数が大きくても放出するβ線のエネルギーレベルは低いから他の核種に比べると危険度は遥かに低い。
諸外国を含め通常の原子力施設でもトリチウムを含む排水は海に流出させている。
諸外国や六ケ所村の再処理工場では年18000テラベクレルを上限に沖合3kmに放出 している。
福島の汚染水に含まれるトリチウムの量は約500テラベクレル。
東電が事故前に定めた放出基準では全量を放出するのに22年以上かかるが、六ケ所村の再処理工場での上限を適用すれば約10日で放出可能。
年18000テラベクレルを海洋放出し地元の漁業関係者が付近の海産物を毎日食べ、かつ 放水口付近に1年間居続けたとしても被曝量は年0.022ミリシ−ベルト。という試算は あるが政府は500テラベクレルという数値の大きさにビビってOKをださないから溜まり続けている。

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