2015年ノーベル医学生理学賞:大村智 と 野口英世.     2015/10 安倍

今回の大村智氏のノーベル賞は日本にとって野口英世の名誉挽回を成し遂げた快挙に思えます。
野口英世は熱帯地方の黄熱病病原体を発見し、さらにアフリカで献身的に治療に専念してそれが原因で亡くなったた日本の偉人として私たちの小学校教科書や子供向け伝記に登場した忘れ難き人物です。

ところが・・・その後の研究で黄熱病病原体はウイルスであって当時の光学顕微鏡では発見できるはずはなく、別の細菌を見間違ったらしい ことが後世の電子顕微鏡で明らかになった。
現在では彼の光学顕微鏡を駆使した数多くの研究業績のほんの一部のみが正しかったとされています。※)

だから、現在では小学校の殆どの教科書では野口英世の記述は消えたか、業績は大幅に書き換えられてるはずです。
彼はまた女癖が悪かったり借金癖でも有名だったらしい。
今回の大村智氏による熱帯病治療薬開発によるノーベル賞は野口英世の不名誉な業績を一気に晴らした快挙でしょう。 マスコミはそこんとこ書かないのは残念です。

※)
野口英世の業績の中では黄熱病の研究が一般的には有名ですがが、現在、南アメ リカの「黄熱病」で彼が発見したと報告した病原菌「レプトスピラ・イクテロイ デス」は、黄熱病と類似した黄疸、発熱をきたすワイル病(黄疸出血性レプトス ピラ症)の病原体と同一であることが黄熱病ウイルスの発見およびワクチンの開 発によりノーベル賞を受賞したマックス・タイラー博士により示されています。
その他、
野口英世の業績とされた 梅毒スピロヘータの純粋培養、小児麻痺病原体特定、狂犬病病原体特定、 トラコーマ病原体特定、なども後年否定されています。
ウイルスを観察できる電子顕微鏡がなかった時代ですからやむを得なかった でしょう。
当時濾紙を通過するウイルスは「ろ過性病原体」とされたようです。 これらのことは「失楽園」など官能的恋愛小説作家として有名な渡辺淳一 (彼は医学博士でもある)による野口英世の伝記「遠き落日」にも書かれて います。

参考:
https://goo.gl/ZHYEeF


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