健康寿命
                                        2014.10     安倍

「健康寿命」とは「日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間」のこと。  日本人男性の平均寿命は 79.55歳、平均健康寿命は70.42歳 らしい。  すなわち、私たちは平均9年間も自立しない生活を強いられるのか。
健康寿命を延ばす心意気やよし。 でもチョット待て。
日本人の寿命は全員厳密に日にちまで記録されている。だから
平均寿命79.55歳という下2桁の数字は信頼できます。 でも
健康・不健康な状態は、山あり谷あり、かつ連続的であって、ある時期で二分できるものではな い。 私の両親の寿命は知ってますが、健康寿命は何歳だったのか? なんて知らない。 厚労省は平均健康寿命が 小数点以下2桁の70.42歳なんてどうやって算出したのか? 疑問が生じたので調べたところ下記資料がありました。
HTTP://toukei.umin.jp/kenkoujyu…/…/kenkoujyumyou_shishin.pdf

この算出法に従うと若い頃5年間重病を患って寝込み、その後元気回復して90歳でポックリ逝った場合、その人の健康寿命は90歳でなく 90-5=85歳になる。即ち、健康寿命ではなくて「健康期間」なのですね。
そして、そのデータは各市町村ごとのアンケートによる自己申告とか介護保険の情報とか、いろいろな情報を元にした推定であって、平均寿命とは質的にまるで違う。 だから市から「あなたの健康寿命は尽きました」なんて連絡がくることはない。

それに寿命だって平均寿命とは、0歳児の平均余命のこと。高齢者にとっては無意味。 意味があるのは各年齢での平均余命です。 その平均余命だってあくまでも平均だからバラツキがある。そのバラツキはどの程度か?
私は厚労省の簡易生命表のデジタルデータから平均余命とバラツキをグラフ化 したことがある。下記です。
この図の一番下が60歳余命のバラツキ図です。(この算出は結構タイヘンな作業でした)
http://1st.geocities.jp/kyokuyu/pc/hikitugi/graph/japan.htm

この図から分かるように、 60 歳の人は
•男性で98歳以上の長寿命も合計で1%いる。
•男性が95歳以上まで生きることはかなり困難だが、分布は極めて広く、
個人にとって 平均余命/平均寿命は殆ど意味がない。(国や自治体の政策には意味がある)。 ということです。

だから「平均健康寿命」という 0歳児を基準にしたあいまいな健康寿命なんか殆ど無意味です。 せめて平均健康余年のほうが意味ある。 そして私には、
寿命が尽きる前に「健康寿命」があるから、これを大切にしよう。という心構えで充分 だと思います。
いずれにせよ生きている限り、自分の未来は「不確実である」という状況がいいですね。 


  戻る  TOP