オーロラツアー顛末記   2008/3
 
友人が以前 「オーロラ見に行ってきたのよ。 素晴らしかったわよ~。 パーっと広がったオーロラはこの世とも思えないわよ」 とゼスチャーを交えて話してくれました。  この言葉に乗せられてアラスカのオーロラツアーに参加しました。
参加した旅行会社は近畿日本ツーリストで、参加者83名で驚きましたが、驚くのはまだ早い。 
JTBや、阪急など他の旅行会社も加わり、行きも 帰りもJALのチャーター機は400名近いオーロラツアーでした。
もちろん全員日本人。 これが数10Km離れたいくつもの町に巡回しながら分散宿泊する。 私たちは北極圏に近いフェアバンクスと温泉があるチェナで2泊づつ、即ち 4夜の観測チャンスがありました。

現地はマイナス35度以下のはずがなんとマイナス数度の異常高温。 そのせか、雲が多く観測できたのは1夜だけ。
もう1夜あったのですが残念ながら早朝4時に出現したらしく私は寝てしまった。
私が見たオーロラは地平線に水平に伸びた白い帯が上空に移動した後、垂直の帯に分裂した。 その間30分程度。
私が映ってる添付写真は現地の写真屋に撮ってもらったものです。
ピーク時はもっと大きかったのですが、妻が宇宙服のような重装備のレンタル防寒衣と奮闘してる間に縮小し、 さらに写真屋の前は行列で私たちの順番がきた時は、ご覧のように消滅寸前でありました。
もう一枚の写真は同行者から後日送って貰ったもの。 オーロラには少々幻滅でした。なぜなら期待していたオーロラ色とはほど遠く月夜のすじ雲のように白い。

これが東京上空に現れた としても誰も気づかないと思われるほど雲ソックリ。  ところが写真に撮ると、なんとご覧のように緑色です(露出約10秒)。   雲は反射光ですがオーロラはそれ自身が発光するので可視光以外の光線が感光するらしい。  風景写真の場合は現物で感激しても写真に撮るとガッカリする場合が多いのですが、オーロラはその逆のようです。 

現地の人の話でも、オーロラの大部分は肉眼では雲ソックリ、 写真で皆さん感激するそうです。   写真に撮ると、オーロラ色になるなんて体験するまで知りませんでした。  たしかにオーロラ解説を見ると、 「雲との区別のしかた」なんて記事が掲載されています。 帰りの機内でスチュワーデスにそのことを言ったら 「あらそうですよ。 私は機上からいつも見ていますが 色のついたオーロラなんて殆ど見たことありません」だと。  友人の話とだいぶ違う。 私たちが2泊したチェナは人口僅か70名(全員ホテル関係者)の町。 今の季節は日本人で数倍に膨れるらしい。  この数百名の日本人が深夜に、たかが雲の変形に大騒ぎする。

もし、皆さんから「どうでしたか?  良かったですか?」と問われたら 「夕日に映える雲のほうが遥かに綺麗ですよ」と応えます。 オーロラは期待外れでしたが、アラスカの大自然の中でほぼ真上の北極星を囲むカシオペア座と 北斗七星を見て、ナルホドと感心しました。

そして、昼間のオプションで参加した犬ぞり観光や、雪中トレッキングは印象的でした。 ここでもたくましい日本人がペンションを経営していました。 意外だったのは アラスカでであった何十頭もの犬です。  驚く ことに全て人なつこい。犬そり用の犬も全て友好的です。  西欧での闘争的な牧羊犬とは大きな違いです。  アラスカでは極寒の厳しい土地で、しばしば狼に襲われるらしい。   このような環境下では自分の敵と味方の 判別が生死を分けるので 人間を仲間として接するらしい。


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