北川ゆきお〜 回文短歌の小部屋

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  回文短歌で綴る源氏物語

  

 

 

 

   ちゅうまえんだ

 源氏物語回文短歌狂詩曲

 

   回文のしおり

  回文作家 徳永未来さんのページ

 

   日本回文協会

  回文作家、落合正子さん

   のページです。 

 

 

 

   ご感想

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

            

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回文短歌の小部屋へようこそ。

 

  自作回文短歌と、いろは歌の作品紹介ページです。

 

 

 

回文短歌

 

 

挽 歌

6首

 

 わかれ川

54首

 

ほがい歌

69首

 

 

 

回 文

 

鏡のカノン

94回文

 

 

 

いろは歌

 

いろは歌

25篇

 

 

 

 

源氏物語を回文短歌で

全54帖回文短歌掲載中

 

回文短歌で綴る「源氏物語

119首

 

 

 

ジオログ

「源氏物語」回文短歌狂詩曲 連載中

 

ちゅうまえんだ

  

 

 

 

 

 

 回文     上下どちらからでも同じ読みになる文のこと。

         例 「たけやぶやけた」 など

 

 回文規則  濁音、半濁音は同一とみなす。        

         音で同一になる文字の許容 「は→わ」 など

         長音「ー」は読みの通り、または無視も可。

 

 回文歌    回文による日本古来の定型歌のことです。

          短歌形式をとる場合をとくに回文短歌といいます。

          私のページでは短歌、長歌、旋頭歌、片歌、句などが含まれます。

 

日本での回文という言葉の初出はおそらく『本朝文粋』(ほんちょうもんずい 一〇五八)の中の題詞「廻文歌」だろうと思われます。

これは漢詩集で、漢詩回文が一首のみ掲載されています。

もともと回文は中国で盛んに作られていました。漢詩による回文は数も多く、古くは紀元前の作もあろうかと思います。

 

通常の日本語標記による回文短歌は、文献からいえば鎌倉時代、藤原基俊による『悦目抄』が最も古いとされています。

中でも「むら草に草の名はもし備はらばなぞしも花の咲くに咲くらむ」の歌は有名です。

         

 

  各句回文   短歌、長歌などで、一句ごとが回文となっているものが一部あります。

          「別れ川」の最終部分。

 

 

 

 いろは歌   五十音の文字すべてを使って作ります。

          おなじ文字は一度のみ使えます。

 

           ゐ、ゑ を使って48文字で作るものと、使わずに46文字で作るもの

          があります。

 

 

  

         

 

作者より  お知らせ

 

先日、本ページより私の回文短歌が盗用され、作並の回文コンクールに応募されるという大変残念な出来事が起きてしまいました。

 

たまたま私の友人(作並の常連です)が、予選通過リストに私の短歌を見つけて(無記名だそうです)、私にメールをくれました。

その友人は、私が作並コンクールも含めていかなる媒体にも応募していないことをご存じだったので、不審に思ったようです。

 

そういった経緯で私の短歌の盗用が発覚しました。

すぐにその友人の尽力で大会事務局へ抗議しました。

 

事務局ではすぐに会議を開き、本ページを検証し、間違いなく私のオリジナルであるとの判断を下していただきました。

 

事務局さまの迅速な対応には感謝しております。

 

 このような盗用、盗作は回文の世界では残念ながら多々起こりうる問題です。

前記の友人も著名な女流回文作家ですが、自作を盗用された経験をお持ちです。

 

自分の作品は一人でも多くの人に見てほしいというのが、作家共通の願望だと思います。

作品に鍵をかけるわけにもゆきません。

 

軽い気持ちで盗用したのでしょうが、私も含め、年一回のこの大会を目指して日々技術の研鑽に努めてきた多くの回文愛好家や、大会事務局の方々の真摯な努力を貶める行為です。

 

本当にごく一部の人間の心無い行為がどれほど多くの人たちに迷惑をかけるのか、その結果の重大性を認識してほしいと思います。

 

なお当該短歌は本ページ「ほがい歌」に収録されている、御巣鷹山日航機墜落への鎮魂歌です。

 

     日航機墜落事故慰霊

   御巣鷹のそこに鳩舞い祀る夜妻いま永久に去年の固唾を

 

この歌は予選通過リストから削除されるとのことですが、私本人の応募でないことをここに明記させていただきます。

 

 

最後になりましたが、いつも当ページをご愛読いただきありがとうございます。

今後とも引き続きのご愛顧をお願いいたします。

 

                                      北川ゆきお

 

     

 

 

 

 

 

 

 

          回文短歌                        目次へ

 

 

 

 

 

         挽  歌

             

   挽歌は挽き歌、つまり死者の棺を挽くときの歌。

   後に死者を悼む歌として詠われるようになりました。

   ここでの挽歌は伊豆の海に逝った姪に捧げます。            

 

 

 

 澪標中の水門に乙女留め遠にと浪の悲し靴を見

  みをつくし なかのみなとに おとめとめ とおにとなみの かなしくつをみ

  

  澪は水尾のことで水脈。澪標は「水尾つ串」で水脈に立る標識です。

  遠江の国、今で言う静岡県、その引佐郡細江町の入り江に、

   船の安全運航のため設けられたのが日本最古の澪標と言われます。

   「みをつくし」という音が「身を尽くし」と同一なので、古くから恋歌によく詠まれます。

   昔、難波の港は底が浅く、澪標が建てられていたので、難波とみをつくしは縁語になっています。

   現在の大阪市のマークは澪標をデザイン化したものです。

   

 

 悲しみをみな流る葉へ冬暫し夕べ遥かな波を見しなか

  かなしみを みなながるはへ ふゆしばし ゆふべはるかな なみをみしなか

   

 

 束の間や行く山道の潰えさえ伊豆の地見まや悔い山の数

  つかのまや いくやまみちの ついえさえ いづのちみまや くいやまのかづ

   

 

 千鳥飛び及ばずか夢遠の地の乙女逝かすは世を一人閉ぢ

  ちどりとび およばずかゆめ とおのちの おとめゆかすは よをひとりとぢ

   

 

 波勝岬魂守る波の端と化すか永久の身なるもまだき幸かは

  はがちざき たまもるなみの はとかすか とはのみなるも まだきさちかは     2008/12/31

 

 

 

 

 

 

 

      わかれ川                                                         目次へ

 

 

 

  

   作者不詳 万葉集 2467  路の辺の草深百合の後(ゆり)にとふ妹が命をわれ知るらめや

  
草の中思いつつ見しは常の世の言葉沁みつつ妹が名の咲く

   くさのなか もいつつみしは とこのよの ことばしみつつ いもがなのさく  2010/1/14

  

  「後(ゆり)にとふ」

「今は一緒になれませんが、後にはきっと」と許嫁が言った。

そんな彼女もこの世を去ってしまった。道端のユリの花を見て彼女の「後(ゆり)」という言葉を思い出している。

以上が元歌のおおよその意味。

「妹が命をわれ知るらめや」<「知る」という言葉には「支配する」という意味がある。

だからあなたの命は人智の及ばないものになってしまった。

つまり死んでしまったとなる。  

 

 

  弓削皇子 万葉集 滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと我が思はなくに

  
弓削皇子ついは理が死に一人去り飛びにし雁はいづこ身の消ゆ

   ゆげのみこ ついはりがしに ひとりさり とびにしかりは いづこみのけゆ  2010/1/14

 

弓削皇子は高市皇子の薨去の際、次期皇太子を決める席上で兄長皇子を推し持統天皇の怒りを買ってしまう。
その時の様子は日本最古の漢詩集『懐風藻』に詳しい記載がある。
会議の2年後皇子は亡くなっている。

        

 

 

  有間皇子 万142 家にあれば笥(け)に盛る飯(いひ)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る

  
這い知るも曳いては死地を縄の身の罠落ちし果て飯盛る椎葉

   はいしるも ひいてはしちを なわのみの わなおちしはて いひもるしいば  2009/12/10

 

 

 倭姫大后 万147 天の原振り放け見れば大君の御寿(みいのち)は長く天足らしたり

  
み命やふと花過ぎる逝く風か薫る絆は問ふや血の意味

   みいのちや ふとはなすぎる ゆくかぜか くゆるきずなは とふやちのいみ  2009/12/10



次の額田王の歌と共に天智天皇崩御の際の挽歌。
この時代の死は死んだ瞬間に訪れるものではなく、死者の魂はまだそこここに漂っていて、埋葬はできない。
だから「御寿(みいのち)は長く天足らしたり」と詠っている。
皇后倭姫(やまとのひめ)には天智天皇との間に子が無かった。同様に子が無かった額田王と同一人物かという説も。

 

 

 額田王 万151 かからむの懐(おもひ)知りせば大御船泊(は)てし泊まりに標(しめ)結はましを

  
標結はな魂馳せ里路御世の上の黄泉路閉ざせばまだ汝は夢路

   しめゆはな たまはせさとじ みよのへの よみじとざせば まだなはゆめじ  2009/9/14



標(しめ)<天皇の御料地をいう。「茜指す紫野行き標野ゆき・・」の標野に同じ。
額田王の歌では呪術的言霊として使われている。天皇の魂に標を結うと言う、ある意味大胆な歌。

 

 

 高市皇子 万158 山振の立ち儀(よそ)ひたる山清水酌みに行かめど道の知らなく


  
知らぬ地を 畏みて汝は 親の敵

  
気高き戦 宮の目の 野路身副ひしは 十市なる

  
夜半に憐れは しみ通る 死にはさせじと 生臭く

  
眼閉じせさば にじる音 見し吾は兄 はやるな血

  
音端ひそみ 東雲の 闇裂く息か 猛き手の

  
矢を放て皇子 滋賀を血塗らし

 

   しらぬちを かしこみてなは おやのてき

   けだかきいくさ みやのめの のじみそひしは とおちなる

 やはにあはれは しみとおる しにはさせじと なまぐさく

 まなとじせさば にじるおと みしわれはあに はやるなち

 おとはしひそみ しののめの やみさくいきか たけきての

 やをはなてみこ しがをちぬらし      2009/12/13



壬申の乱を題材にした長歌。
十市皇女(とおちのひめみこ)は大海皇子と額田王の間の娘で、滋賀朝の皇太子大友皇子の后。
十市皇女を詠った歌は万葉集に四首載っているが、そのうち三首までが高市皇子の悲しみの挽歌である。
十市皇女にとって高市皇子は腹違いの兄弟であり、夫の仇でもあり、恋仲でもあった。
続日本紀 の記事をみると彼女の死は自殺だった可能性がある。

 

 

 大伯皇女 万葉106  二人行けど行き過ぎ難き秋山をいかにか君が一人越ゆらむ

  戻る身は越せ黄葉なか馬の背の舞う悲しみも背子は見るとも

   もどるみは こせもみじなか うまのせの まうかなしみも せこはみるとも

 

 

 大伯皇女 万葉163  神風の伊勢の国にもあらましをなにしか来けむ君もあらなくに

  伊勢の場を涙流して離散せん去りてし彼方みな叔母のせい

   いせのばを なみだながして りさんせん さりてしかなた みなおばのせい

 

 

 大伯皇女 万葉165  うつそみの人にあるわれや明日よりは二上山を弟世とわが見む

  言葉にし交わせぬ背子に変わりけり墓に越せぬ背吾が死場どこ

   ことばにし かわせぬせこに かわりけり はかにこせぬせ わがしにばどこ



大伯皇女が弟大津皇子を詠った歌は万葉集に六首ある。
大津皇子処刑はあまりにも性急かつ強引なもので、持統天皇側の焦りのようなものが感じられる。
天智天皇が曽我山田倉橋麿にあらぬ嫌疑をかけ、自害に追い込んだ事件に酷似しているのは、
やはりそれが持統天皇のトラウマとなっていたのかもしれない。

『懐風藻』の冒頭に大津皇子の漢詩二篇(内一篇は辞世の歌)、川島皇子の漢詩一篇が載っている。
続けて編者の事件に関する感想が記されているが、親友を裏切る証言をした川島皇子を非難している。
しかし川島の弱い立場を思えば決して責めることはできない。川島も生涯苦しんだことだろう。



 来る秋と飛びかう蜻蛉瀬が呼ぶよ風付き合うかひととき歩く

   くるあきと とびかうあきつ せがよぶよ かぜつきあうか ひとときあるく     2009/9/07

  

 

 

  「たけくらべ」 美登利に

 

 緋の端切れ可愛い娘濡れし木戸端は時知れぬ恋別れ際の日

   ひのはぎれ かわいこぬれし きどばたは ときしれぬこい わかれぎはのひ     2009/9/07

 

 

 

 啄木と小奴に、二首

 

 小奴

 白雪の汀に居よる案山子見しかかる宵には君の消ゆらし

   しらゆきの みぎはにいよる かかしみし かかるよいには きみのきゆらし     2009/1/19

 

 啄木

  悴む手駅路地来れど冷える夜酔どれ釧路消えて昔が  

   かじかむて えきろじくれど ひえるよる ゑひどれくしろ きえてむかしが     2009/1/18





野口雨情が『石川啄木と小奴』という本のなかで、北海道時代の石川啄木と芸者小奴のエピソードを紹介している。
まだ無名の一新聞記者に過ぎない赤貧の啄木を、何くれとなくめんどう見たのが小奴だった。
啄木はそんな恩人小奴を捨て、何も告げずに東京へ逃げてしまった。
その後生涯啄木は小奴に連絡をとることすらしなかった。
野口雨情は小奴を哀れに思い啄木に意見したことがあった。
その時啄木は何も言えず実に悲しそうな顔をしていたので、それ以上は何も言えなかったと書いている。

死にたくはないかと言へばこれ見よと
咽喉(のんど)の疵(きず)を
見せし女かな

 

 

 

 

 春かなた水面におぼろ月の夜の来つ路傍にも涙流るは 

   はるかなた みなもにおぼろ つきのよの きつろぼおにも なみだながるは     2008/11/30

 

 

  

  妻と子よ迷いて行く水川の瀬の吾が罪悔いていま夜毎待つ 

   つまとこよ まいていくみづ かわのせの わがつみくいて いまよごとまつ     2008/10/31

 

 

 

 駅にせば見聞きし流れ川も世も別れ悲しき君は背に消え

   えきにせば みききしながれ かわもよも わかれかなしき きみはせにきえ

 

 

 

 草伝ふ露に濡れし夜残し来しこの世知れぬに柚子二つ咲く

   くさつたふ つゆにぬれしよ のこしきし このよしれぬに ゆづふたつさく

 

 

 

 鳥が鳴く叶はぬ恋の夕一陽冬の日来ぬは永くなかりと

   とりがなく かなはぬこひの ゆふひとひ ふゆのひこぬは ながくなかりと

 

 

 

 薫る香に夕せまりなば呼ばい逢い早よ放りませ冬に枯る丘

   かおるかに ゆふせまりなば よばいあい  はよはなりませ ふゆにかるおか

 

 

 

 北上の今朝鮭寿司の吾が糧か川の静けさ酒呑み難き

   きたかみの けささけずしの わがかてか かわのしずけさ さけのみがたき

 

 

 

 冬の恋残る月夜は幾夜さよ悔い早よ来つるこの日この夕

   ふゆのこひ のこるつきよは いくよさよ くいはよきつる このひこのゆふ

 

 

 

 遠つ人松に潮満つ川の辺の吾が罪星に妻問ひつほど

   とほつひと まつにしほみつ かわのべの  わがつみほしに つまとひつほど

 

 

 

 撫子の花もとくゆれ汝は友とはなれゆくとも名は残してな

   なでしこの はなもとくゆれ なはともと はなれゆくとも なはのこしてな

 

                                                                                                                    

 優しい子訪ひて来ゆるは珠の日のまた春逝きて人恋しさや

   やさしいこ とひてきゆるは たまのひの  またはるゆきて ひとこいしさや

 

 

 

 夜汽車来る悔しい涙がつと一つ肩身泣いしゃくる悔しき夜

   よぎしゃくる くやしいなみだが つとひとつ かたみないしゃくる くやしきよ

 

 

 

  白雪や舞いて下見よ川風か吾が世満たして今や消ゆらし

   しらゆきや まいてしたみよ かわかぜか わがよみたして いまやきゆらし

 

 

 

 長月の訪ひ来るかとも思案せん足元軽く人の来つかな

   ながつきの とひくるかとも しあんせん  あしもとかるく ひとのきつかな

 

 

 

 草花の何時に咲くらむ吾が名かな川群草に終の名は咲く

   くさばなの いつにさくらむ わがなかな  かわむらくさに ついのなはさく

 

 

 

  古事記 三輪山伝説より

 

 添ひ棲むな問い来た神ぞ魂と手と再ぞ見難き糸な結びそ

   そひすむな といきたかみぞ たまとてと  またぞみがたき いとなむすびそ

 

 

 

 最上川雪外更けぬ隔てきて絶へぬ今日とぞ消ゆ吾が身かも

   もがみがわ ゆきそとふけぬ へだてきて たへぬけふとぞ きゆわがみかも

 

 

 

  冬草の咲くが空しと見き野辺の君と死なむか草の咲く夕

   ふゆくさの さくがむなしと みきのべの  きみとしなむか くさのさくゆふ

 

 

 

 止む無しと幹へ刻む名最期の娘誘む先へ君と死なむや

   やむなしと みきへきざむな さいごのこ いざなむさきへ きみとしなむや

 

 

 

 擬歌三首   万葉集巻二より

 

 人麻呂辞世の歌によせて

 

 死なむかは川の辺の草名は知らじ花咲く野辺の吾が墓空し

 将死可者川乃辺能草名者不知花佐久埜辺乃吾墓空之

   しなむかは かわのべのくさ なはしらじ  はなさくのべの わがはかむなし

 

 妻・依羅娘子の歌二首に寄せて

 

 夫の待つ川今も汝は草に木に咲く花も舞い吾が夫の待つ

 夫之待水今藻汝者草爾樹尓佐久花喪迷吾夫乃待

   つまのまつ かわいまもなは くさにきに さくはなもまい わがつまのまつ

 

 雪は舞い夜半に夫来し泣かば身は悲しき松に早今は消ゆ

 雪者迷夜端爾夫来者悲敷松摩者

    ゆきはまい やはにつまきし なかばみは かなしきまつに はやいまはきゆ

 

 

 

 添ひ待たせ信濃路のいつ問ひし橋 一つ命のな死せ給ひそ

   そひまたせ しなのぢのいつ とひしはし ひとついのちの なしせたまひそ

 

 

 

 永き世の哀しと愛ひ波の音のみな人愛し仲の良きかな

   ながきよの かなしといとひ なみのねの みなひといとし なかのよきかな

 

 

 

 楽さえや罪にやあらむ野越し来しこの村彩に見つ八重桜

   らくさえや つみにやあらむ のこしきし このむらあやに みつやえざくら

 

 

 

 譲葉の夜道佇む羅漢さん絡む蔦裁ち御代の春露

   ゆづるはの よみちたたづむ らかんさん からむつたたち みよのはるつゆ

 

 

 

 

 

 今日今日と急かす恋すな待つ花は妻為す日来ず風と吹け吹け

   けふけふと せかすこひすな まつはなは つまなすひこず かぜとふけふけ

 

 

 

 

  伊須気余理比賣に寄す  古事記

 

 娶る今朝とな戸々締まり閉ぢ ちどりましととなど黥ける利目

   めとるけさとな ととしまりとぢ ちどりましとと などさけるとめ

 

 

 

   和歌一首

 

 流れ水 草に優しき 分かれとや ゆつ邨ととも 名は高く

 

 鄙の瀬が増ゆ 細波の 汝はなど泣くや 御身ひとに 

 

 眠れぬ恋を 見き夜よ 君追ひ木末 胸に問ひ 

 

 身を灼くなとな 花のみな 笹夕風の 靡く方 

 

 花元採らむ 露宿れ 川岸清に 咲く菫かな 


   ながれみず くさにやさしき わかれとや ゆつむらととも なはたかく 

  ひなのせがふゆ さざなみの なはなどなくや をみひとに 

   ねむれぬこひを みきよるよ きみをひこぬれ むねにとひ 

   みをやくなとな はなのみな ささゆふかぜの なびくかた 

   はなもととらむ つゆやどれ かわぎしさやに さくすみれかな              07/08/07

 

   反歌一首

 

 流れ水草に優しき分かれなれ川岸清に咲く菫かな

   ながれみず くさにやさしき わかれなれ かわぎしさやに さくすみれかな

 

 

                                                                                                                  

目次へ

 

 

                                           以下各句回文

 

 

 泣く来世来な また見ぬ御霊 今は舞い 三瀬なぜ罪 そは母母ぞ

   なくよくな またみぬみたま いまはまい みつせなぜつみ そはははははぞ

 

 

 

 但馬皇女に寄す

 

 和歌一首

 

 君の見き 山沿ふ杣や 別れ川 儚き仲は 今朝は裂け 

 

 枯れぬ木末か 離れなば 二つ身伝ふ 術もへず 

 

 鳥鳴くなりと 眺むかな 叶はぬ花か 他人に問ひ 

 

 つきなく泣きつ 痩せる背や な泣そ着なな 添えぬ絹衣ぞ


   きみのみき  やまそふそまや わかれがわ はかなきなかは  けさはさけ 

 かれぬこぬれか   はなれなば ふたつみつたふ すべもへず  

 とりなくなりと  ながむかな かなはぬはなか  ひとにとひ

 つきなくなきつ  やせるせや ななきそきなな そえぬきぬえぞ

 

 反歌一首

 

 いつぞ遂 流る春かな 分ち川 嘆きそ聞けな 残し来し娘の

   いつぞつい ながるはるかな わかちがわ なげきそきけな のこしきしこの

 

 答歌一首 (穂積皇子に擬えて)

 

 山の間や 手と手持てとて 離れなば 妹をし念い 幾歳と悔い

   やまのまや てとてもてとて はなれなば いもをしをもい  いくとせとくい

 

 

 

                                                                                                                

目次へ

 

 

 

 

 

             ほがひ歌  

 

 

 

 

 

  どこの地の望み叶うか五輪選利己買う中身その後の事

   どこのちの のぞみかなうか ごりんせん りこかうなかみ そののちのこと       2009/10/10

 

 

 

  最果ての慰安会二里遠出して踊りに行かん合いの手ハイサ

   さいはての いあんかいにり とおでして おどりにいかん あいのてはいさ       2009/9/26

 

 

  徳永未来さんに 返歌

 

  またどこか未来に惹かるは言の葉の常春か陽光に君が言霊

   またどこか みきにひかるは ことのはの とこはるかひ にきみがことだま       2009/9/17

 

 

 

  石原真理子復縁に 2首

 

  色添ふは叶う復縁夫婦にとお面へ工夫なかは不揃い

   いろそふは かなうふくえん めおとにと おめんえくふう なかはふぞろい       2009/2/27

 

  ヒビの入る疎みし仲に戻りたり共に悲しみ同類の日々

   ひびのいる うとみしなかに もどりたり ともにかなしみ どうるいのひび        2009/2/27

 

 

 

 

 

 

  紫式部に

 

   ながらひてみしに磨かる津々の世の綴るか紙に染みてひらがな

   ながらひて みしにみがかる つづのよの つづるかかみに しみてひらがら  2008/12/13

 

 

 

  北京オリンピック

 

 過渡国家多大な威信メダル獲る他面思惟ないただ勝つことか

   かとこっか ただいないしん めだるとる ためんしいない ただかつことか  2008/8/24

  

 

 

  東北地震に 

 

   白鷺の佇む刳り地震の地の稲荷草生すただ軒晒し

   しらさぎの  たたずむさくり  なゐのちの  いなりくさむす  ただのきさらし  2008/6/19 

 

 

 

  徳永未来さんへ 伯父上さま逝去のお悔やみの歌

   やるせなき終は見きがに介護の娘いかにか君は斎なせるや

   やるせなき ついはみきがに かいごのこ いかにかきみは いつきなせるや  2008/3/13

 

 

 

   父

 

 乳の実の父や無口の父なれな父の血汲むや千々の身の父

   ちちのみの ちちやむくちの ちちなれな ちちのちくむや ちぢのみのちち  2008/1/31

 

 

 

 

 柞葉の傷積み果てし性の身の翳しては見つ月の端ぞ母

   ははそはの きづつみはてし さがのみの かざしてはみつ つきのはぞはは  2007/12/10

 

 

 

 

         

             平成二十年 靖国神社に献歌 

                      詠題  「風」

 

  遠ざかる絆かく切れ親と子と矢折れ聞くかな過ぎる風音

   とおざかる きずなかくきれ おやとこと やおれきくかな すぎるかざおと     2008/1/26

 

 

 

 

  春罪の問ひし仲もて来た野辺の抱きても哀し他人の見つるは

   はるつみの とひしなかもて きたのべの だきてもかなし ひとのみつるは    2008/1/25

 

 

 

  咲く日もう玉のひび割る蕾の身解るは日々のまた思ひ草

   さくひもお たまのひびわる つぼみのみ ほつるわひびの またおもひぐさ    2008/1/24

 

 

 

  新年も家いまや閉じひとりなり訪ひじと病閉門年始

   しんねんも いへいまやとじ ひとりなり とひじとやまい へいもんねんし      2008/1/6

 

 

 

  元旦今朝幸垂りきと年祝いしとど霧立ち捧げん短歌

   がんたんけさ さちたりきと としいわい しとどきりたち ささげんたんか      2008 元旦

 

 

 

  

 

 

 (本歌   怕ろしき物の歌 万葉集 巻16 3888) 

 

 誰が遣りぬ須磨の海かくは死有時と領く神の座す塗り屋形

   たがやりぬ すまのみかくは しうどきと うしはくかみの ますぬりやかた     2007/12/13

 

 

 

 >雨月物語 によせて 二首

 

 菊花の契 

     

 病れたき世の菊花見よ花や中妖しや 赤穴や汝は黄泉か月の夜来たれや

   やれたき よのきっかみよ はなやなかあやしや   あかなやなはよみか つきのよきたれや         

                                                                                          2007/11/20

 

 蛇性の淫

 

 白足袋を野火に翳せや湯間の女の眉痩せ性に緋の帯垂らし

   しらたびを のびにかざせや ゆまのめの まゆやせさがに ひのをびたらし    2007/10/17

 

 

 

 罪咎を担うも重し参る夜今しも思う何を可と見つ 

   つみとがを になうもおもし まいるよる いましもおもう なにをかとみつ         2007/10/28

 

 

 

 然れどもやはり嘆かば往くも来も悔ゆ葉陰なり早や戻れかし

   >しかれども やはりなげかば ゆくもくも くゆはかげなり はやもどれかし       2007/10/30

 

 

 

 安らかなり胸のうち野分の際の慈雨の眠りなからずや

   やすらかなり むねのうち のわきのきわの ぢうのねむりなからずや          2007/10/30

 

 

 

 蟷螂も椎の木寒し手放れな果て死む先の意志朦朧と

   とうろうも しいのきさむし てはなれな  はてしむさきの いしもうろうと        2007/10/25

 

 

 

 傘なくば悔いても強いる眺め雨我なる意思持て幾許な坂 

   かさなくば くいてもしいる ながめあめ  がなるいしもて いくばくなさか           2007/9/9

 

 

 

 さみだれ奏でしや揉みがてに手紙燃やして流れたミサ

   さみだれかなでしや もみがてに てがみもやして ながれたみさ               2007/11/8

 

 

 

 羽衣の松 天女伝説に 二首

 

 白妙の妻の輿し意も気付かぬか月想いしこの松の枝らし

   しらたえの つまのこしいも きづかぬか つきもいしこの まつのえだらし     2007/11/15

 

  松原さ最後の日だべ悔ゆも何も往ぐべだ日の娘いざさらば妻 

   まつばらさ さいごのひだべ くゆもなも ゆぐべだひのご いざさらばつま       2007/11/15

 

 

  

 

 水根伸び来つはかなさや飛騨の地の旅や最中は月日の鼠

   みずねのび きつはかなさや ひだのちの たびやさなかは つきひのねずみ  2007/11/3

 

 

 

                     

              

 モナリザは見き人の眼を見つめる眼罪を眼の問い君は去りなも

   もなりざは みきひとのめを みつめるめ つみをめのとひ きみはさりなも     2007/10/31

 

 

 

 

                                          

                            サモトラケのニケ

     

 有に見たき今は無き顔皆思うも波を掻き汝は舞い来た身ニケ

   ;げにみたき いまはなきかを みなもうも  なみをかきなは まいきたみにけ  2007/10/31

 

 

 

 

                   

                         日本武尊(国芳筆、築土神社蔵)

               巨大な猪に化身した荒ぶる神にふれ、能煩野(のぼの)の地に倒れる

               尊の魂は一羽の白鳥となって荒磯へと飛び立つ 「古事記」

 

 白鳥の舞いて能煩野の終の地の嚴野の炎の手いま呪詞らし

   しらとりの まいてのぼのの ついのちの いつののほのて いまのりとらし  2007/10/25

 

 

 

 大伯皇女に

 

  空しさを眠り暁君泣くな見聞き咎あり胸を刺しなむ

   むなしさを ねむりあかとき きみなくな みききとがあり むねをさしなむ        2007/7/30

 

 

 

 旋頭歌 三首

 

 真実と否も綴り合ひ行くも世の常 寝ずの夜も悔ゆ日ありつつも一つ信じ

   しんじつと ひもつづりあひ ゆくもよのつね ねづのよも くゆひありつつ もひとつしんじ  2007/8/18

 

                                                                                     

 もつれ肩みな闇きのう野菊ゆれなば 離れゆく昨日の君や涙枯れつも

   もつれかた みなやみきのう のぎくゆれなば  はなれゆく きのうのきみや なみだかれつも 2007/8/2                                                                                          

  宮崎二健さんへ

 

 もつれ髪皮にハゲまし擦るこの液  消え残る少し髷端にわが身枯れつも

   もつれがみ かわにはげまし こするこのえき きえのこる すこしまげはに わがみかれつも 2007/8/3                                                                                          

  

 

 徳永未来さんへ 三首

 

 花の君草向かい出て今の世の舞い出て行かむ咲く未来の名は 

   はなのきみ くさむかいでて いまのよの まいでていかむ さくみきのなは   2007/07/22

 

 

 綴れずもたまさか文よ未来の意の君詠み深さまた縺れつつ

   つづれづも たまさかふみよ みきのいの  きみよみふかさ またもつれつつ   2007/11/9

 

 

 どこの地に咲けど香のする華の苑汝は留守の門今朝虹のごと

   どこのちに さけどかのする はなのその なはるすのかど けさにぢのごと  2007/10/19

                                                        (回文個展に伺えないお詫びの歌)

 

 

 

 飛騨の夕見ずや男児聞かずや清きこの「おやすみ」冬の旅

   ひだのゆふ みずやおのこ きかずやすがき このおやすみ ふゆのたび       2007/11/8

 

 

 

 汝が祝い妻籠み八重垣八雲来や着替えや御子待つ祝いかな

   ながいわい つまごみやえがき やくもくや きがえやみこまつ いわいかな   2007/11/9 

 

 

 

   木村哲也先生「10年研」、受講の皆さんの回文作品へ

 

 皆の作、陽の出る前のレアな花荒野へまるで伸び草の波

   みなのさく ひのでるまへの れあなはな あれのへまるで のびくさのなみ  2007/08/15

 

 

 

  日航機墜落事故慰霊

 

 御巣鷹のそこに鳩舞い祀る夜妻いま永久に去年の固唾を

   をすたかの そこにはとまい まつるよる つまいまとはに こぞのかたずを  2007/08/13

 

 

 

  原爆忌に 二題

 

 閃光が地まで巻き込む背中の児のなぜ惨きまで間違う今世

   せんこうが ちまでまきこむ せなのこの なぜむごきまで まちがうこんせ  2007/08/06

 

 

 閃光が 地まで巻き込む 迷い死なば どこも問ひとも 

 涙ただ 皆も問ひとも 言葉なし いま惨きまで 間違う今世

   せんこうが ちまでまきこむ まいしなば どこもとひとも なみだただ 

  みなもとひとも ことばなし  いまむごきまで まちがうこんせ    2007/08/09

 

 

 

   カシミール

 

 類見しか核の印パの憎く裂く国の蛮意の苦がカシミール

   るいみしか かくのいんぱの にくくさく くにのばんいの くがかしみいる  2007/09/24

 

 

 

  六カ国会議

 

 核武装弾と拉致さえ背に腹は偽餌チラとまたうそぶくか

   かくぶそう たまとらちさえ せにはらは にせえさちらと またうそぶくか  2007/08/01

 

 

 

  参院選

 

 与党のは見たとこ弱し名ばかりか話しは吉事民はNOとよ

   よとうのは みたとこよはし なばかりか はなしはよごと たみはのうとよ  2007/07/30

 

 

 

  光市母子殺害事件 

 

 妻も子も待つ生けし日よ慰霊祭霊呼び死刑妻も子も待つ

   つまもこも まついけしひよ いれいさい れいよびしけい つまもこもまつ  2007/07/17

 

 

 

 新潟地震 二題

 

「小さひ」は苦難感じぬ他人の身の問ひぬ震撼泣くは被災地

   ちいさひは くなんかんじぬ ひとのみの とひぬしんかん なくはひさいち  2007/07/17

 

 

 裂ける地の目赤き涙まい落つを今民無きか雨の散る今朝

   さけるちの めあかきなみだ まいをつを いまたみなきか あめのちるけさ  2007/07/19

 

 

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             鏡のカノン                          目次へ

 

 

 

 

 トラ捕る絵、様良き清正エルドラド

  とらとるえ、さまよききよまさえるどらど     2009.12.11

 

 

 ウルフだな、仕分けは険しナタふるう

  うるふだな、しわけはけわしなたふるう     2009.10.30

 

 

 八ッ場での自治は知事の出番や

  やんばでのじちはちじのでばんや     2009.10.20

 

 

 お祭り太鼓賑合う夜 ただよう秋に恋たり妻を

  おまつりたいこにぎあうよ ただようあきにこいたりつまを     2009.10.01

 

 

 大半が鳩山やとは完敗だ

  たいはんがはとやまやとはかんぱいだ

 

 

 ・くれよんしんちゃん作者行方不明

 しんちゃん探さんや、椿事

  しんちゃんさがさんや、ちんじ

 

 

 ・のりP逮捕

 写メだ、手錠よして、ダメやし

  しゃめだ、てじょうよして、だめやし

 

 

 ・山林に死体。張り切って捜査本部を立て記者会見した後で、ダッチワイフが捨てられていただけと

 分かって大恥

  死体遺棄、ダッチで散った奇異イタし

  したいいきだっちでちったきいいたし 

 

 

  怒り無為なガザ地区。口さがない無理解。

 いかりむいながざちく。くちさがないむりかい。   2009/1/15

 

 

  月探査の夜に世のサンタ来つ

 つきたんさのよによのさんたきつ   2008/12/20

 

 

  「さーワイン赤玉」「またか、安易ワザ」

 さーわいんあかだま またか、あんいわざ   2008/12/20

 

 

  どーにか過ごすか....ニート

  どーにかすごすか にーと   2008/12/20

 

 

  「ウォン安やん」「おぅ!」

  うぉんやすやん おぅ   2008/12/20

 

 

  新人生まほろば、櫓ははろばろ。帆前船信じ...

 しんじんせいまほろば、ろははろばろ ほまえせんしんじ   2008/12/20

 

 

 痛た、、未曾有のウソみたい

 いた、、みぞうのウソみたい    2008/12/7

 

 

 クビ、クビ、毎日街に。 いまビクビク 

 クビ、クビ、まいにちまちに、いまビクビク    2008/12/5

 

 

 寄る皺も師走、まずは師も走るよ

 よるしはもしはす、まずはしもはしるよ    2008/12/5

 

 

 さりとて無いさ蹉跌、身がもたぬ田母神って些細な手取りさ

 さりとてないささてつ、みがもたぬたもがみってささいなてどりさ    2008/12/5

 

 

 だが市予期した問い、全員はいざ知らず辞すらし裁判員制度だ、時期良しかだ

 だがしよきしたとい、ぜんいんはいざしらずじすらしさいばんいんせいどだ、じきよしかだ  2008/12/4

 

 

 堂良し薬師如来星羅世に施くや浄土

 どうよしやくしにょらいせいらよにしくやじょうど    2008/11/22

 

  

 氏の錯誤 見越すマスコミ 極左の士

 しのさくご みこすますこみ ごくさのし    2008/11/10

 

 

  ・横浜三景

 ビル風に憩う、恋に急かる日

 びるかぜにいこうこいにせかるひ    2008/10/22  

 

  初名乗り来ない愛。名残の夏は

 はつなのりこないあい。なごりのなつは    2008/10/22

 

 かもめ遠く波静かの月よ、傷の数沁み泣く乙女もか

 かもめとおくなみしずかのつきよ、きづのかずしみなくおとめもか    2008/10/17  

  

 

  ・不祥事続きの角界、新弟子は大切に・・

  新弟子マジ天使

  しんでしまじてんし    2008/9/6  

 

 

  ・福田総理とつぜん辞任

  タフだぁ? デジャブ、野次であたふた

  たふだあ でじゃぶ やじてあたふた    2008/9/2 

 

  泣かせるさ 一年ね地位 去る背かな

  なかせるさいちねんねちいさるせかな    2008/9/2  

 

 ・月野ぽぽなさまへ

  尚ほのか花の香の名はかのぽぽな

  なほほのかはなのかのなはかのぽぽな    2008/9/2  

 

 

 今し蝉の店じまい

  いましせみのみせじまい    2008/8/30  

  

 

  ・アフガンで邦人ボランティア誘拐

 錯綜、誤報、保護嘘くさ

  さくそう、ごほう、ほごうそくさ    2008/8/27  

  

 

  ・豪雨、路上で車水没。女性死亡

  水没助けず断つボイス

  すいぼつたすけずたつぼいす    2008/8/26  

  

 

 土佐、塚田真稀また勝つさと

  とさ、つかだまきまたかつさと    2008/8/19   

 

 

  ・北原白秋に

 柳川トンカ・ジョンよ時間永遠かなや

  やながわとんかじょんよじかんとわかなや    

 

 

  ・宮沢賢治に

 「頑張り、もう朝」青森挽歌

  がんばり、もおあさ  あおもりばんか    

 

 

  ・藤崎マーケットに

 「らい、らい、ららららい、ららら・・ら?」イライラ!

 

 

  ・洞爺湖サミット 首脳の妻たち

  待ったエコ会議で奇異か肥えた妻

  まったえこかいぎできいかこえたつま    2008/7/9

 

 

  核が散らす拉致が苦か

  かくがちらすらちがくか    2008/7/9

 

 

  ・毎日新聞変態記事配信

  毎日、書いた記事でじき対価、地に今

  まいにち、かいたきじでじきたいか、ちにいま    2008/7/9

 

 

    

             善光寺

         聖火リレーのスタート地を辞退

  叫ぶロゴ辞退は痛し転ぶ袈裟

  さけぶろごじたいはいたしころぶけさ  2008/4/20

 

 

               

             ダライ・ラマ14世

  仲間等いらだつも「人権堅持」もつダライ・ラマかな

  なかまらいらだつも「じんけんけんじ」もつだらい・らまかな  2008/4/16

 

 

 

           

 

 いかん、聖火リレー通さん、悟れ理解せんかい

  いかん、せいかりれーとーさん、さとれりかいせんかい  2008/4/15

 

  

            

              まことちゃんハウス

  どこまで野次わく? やれや、ぐわしやでー まこと!

  どこまでやじわく、やれや、ぐわしやでー まこと  2008/4/15

 

 

  ・有間皇子

  戻る際卦良しとや今策に落ちし

 生きし身民なるかな囚はれなば小屋見し

 波羅葦僧なれば吾子観のマリアと触ればやも

 「束の間や時期過ぎさらむ昼果てて春日群鷺過ぎし山の数」

 靄晴れふと有間皇子哀れなぞ要らはじ

 都離れはらと流る涙見し紀伊

 死地を憎さ舞いやと処刑さるとも 

  もどるさいけよしとやいまさくにおちし

 いきしみたみなるかなとらはれなばこやみし

  はらいそなればあこみのまりあとふればやも

 「つかのまやじきすぎさらむひるはててはるひむらさぎすぎしやまのかづ」

  もやはれふとありまのみこあはれなぞいらはじ

 みやこはなれはらとながるなみだみしきい

  しちをにくさまいやとしょけいさるとも    2008/3/24

 

 

 

 よせもう道路族、道路ネタに何ねだろうと、クソ、労働もせよ

  よせもうどうろぞく、どうろねたになにねだろうと、くそ、ろうどうもせよ  2008/3/10

 

 

       

           シーシェパード

         自国ではカンガルーを虐殺してるっていうのに、、、

  保護団体らしくないな、鯨傷んだ、ゴホ!

  ほごだんたいらしくないな、くじらいたんだ、ごほ    2008/3/6

 

 

 

 ・源氏物語に誘われて 三題

  呼ぶよ君平安愛へ未来呼ぶよ

  よぶよきみへいあんあいへみきよぶよ    2008/2/10

 

 真剣さ老いこの恋を散見し

  しんけんさをいこのこいをさんけんし    2008/2/10

 

 今の以後千年念ぜ恋の舞

  いまのいごせんねんねんぜこいのまい    2008/2/10

 

 

 

 ・能楽 隅田川に 三題

  我が田見ず女旅、遣る川守の理も分かるや、ひた波を隅田川

  わがたみずをみなたび、やるかわもりのりもわかるや、ひたなみをすみだがわ

 

 ふいと対岸にして塚が、かつて死人がいたと言ふ

  ふいとたいがんにしてつかが、かつてしにんがいたといふ    2008/2/9

 

  靄小川、川の彼の墓我が子やも

  もやこがわ、かわのかのはかわがこやも    2008/2/9

 

 

  ・大友旅人、家持親子に 二題

  寒い沙汰家持もかや大宰府さ

   さむいさたやかもちもかやだざいふさ     2008/2/9

 

  闇を裂きて旅人飛び立て象を見や

   やみをさきてたびととびたてきさをみや     2008/2/6

 

 

 

       

         与謝野晶子 右

  以後の与謝野晶子は鉄幹、かつては濃きあの小夜の恋

   いごのよさのあきこはてっかん、かつてはこきあのさよのこい   2008/2/3 

 

  濃き愛と女の難を問い、晶子

   こきあいとをんなのなんをとい、あきこ     2008/1/20

 

 

                       

                  フランソワーズ・サガン

  でっ、キスを!弾むLOVE、サガンがさ「ブラームスはお好き」って

   でっ、きすを はずむらぶ、さがんがさ「ぶらーむすはおすき」って   2008/2/3 

 

 

 

          

       男装の麗人 ジョルジュ・サンド

  悲しきかピアノソナタ、サンドとショパンは善しと頓挫だ、謎の愛描きしなか

   かなしきかピアノソナタ、サンドとショパンはよしととんざだ、なぞのあひかきしなか  2008/1/20

 

 

  ・2月4日はぷよぷよの日だそうです

  ぷよぷよ2月4日に呼ぶ呼ぶ

   ぷよぷよにがつよっかによぶよぶ     2008/2/4

 

 

  専らは観良き大和継ぎ天智近江に遷都、抱かぬ恋か以後額田遁世に、

 身を惜しんで来つ苫や浄見原はも

   もはらはみよきやまとつぎてんじおをみにせんと、だかぬこいかいごぬかだ

   とんせにみをおしんできつとまやきよみはらはも     2008/2/2

 

 

  闇に響くその百八の大鐘除夜や良し、願おう、後は苦や悲除く日々に見や

  やみにひびくそのひゃくはちのおおがねじょややよし、ねがおお、のちはくやひのぞく

 ひびにみや     2007/12/30

 

 

  苦界だ、矢の飛びゆき射たり胸、以後見き君恋い眠りたい『キュピドの矢』(大學)

  くかいだ、やのとびゆきいたりむね、いごみききみこいねむりたい 『キュビドのや』(だいがく)                              2007/12/29

 

 

  悔いた年の嵐流れ来る暮れかなシラーの詩と第九

   くいたとしのあらしながれくるくれかなしらあのしとだいく     2007/12/28

 

  

  したいか子嫁飽きず居た大好きアメ横買出し

   したいかこよめあきずいただいすきあめよこかいだし     2007/12/30

 

 

  使う由、晴れ着出し明日着れば正月

   つかうよし、はれぎだしあしたきればしょうがつ      2007/12/30

 

 

  サンドウィッチマン栄冠、開演待ちついウドンさ

   さんどうぃっちまんえいかん、かいえんまちついうどんさ      2007/12/30

 

  

  パパもついパタン、醒めた子「だめ、サンタはいつもパパ」

   ぱぱもついぱたん、さめたこ「だめ、さんたはいつもぱぱ」    2007/12/16

 

 

  キューポラかつて果てつ空穂行き

   きゅーぽらかつてはてつからほゆき          2007/12/16

 

 

            

 

          軍歌来しなか悲しき玩具

              ぐんかきしなかかなしきがんぐ          2007/12/16

 

           啄木鳥突つきつつ傷つき

              きつつきつつきつつきづつき          2007/12/16

 

 

  ・三人の男性に想われ入水して命を絶った桜児に 二題  「万葉集」より

  河岸見つ桜児、背子ら草摘みしか

  かしみつさくらこ、せこらくさつみしか    2007/12/8

 

  水に背が消ゆる夜、雪、風に澄み

  みずにせがきゆるよる、ゆき、かぜにすみ    2007/12/8

 

 

  ・ラグビー部で大麻栽培

  軽くラガーで蒔いた大麻、刑事ら来るか

  かるくらがーでまいたたいま、でからくるか    2007/12/6

 

 

  今リラは覚悟至極かハラリ舞い

  いまりらはかくごしごくかはらりまい    2007/11/26

 

 

  ・船場吉兆

   幹部トップ居ない船場吉兆、言う余地尽き、反省無い、ぶっ飛ぶんか

  かんぶとっぷいないせんばきっちょう、いうよちつき、はんせいない、ぶっとぶんか     2007/11/18

 

 

  ・三田佳子二男逮捕

  再犯し過去しょうもないな、もう佳子が心配さ

  さいはんしかこしょうもないな、もうよしこがしんぱいさ    2007/11/18

 

 

  ・Jリーグで ドーピング

   我那覇君ヒート、「ドーピングは無か!」

  がなはくんひーと、どーぴんぐはなか    2007/11/14 

 

 

  ・バレーボールWカップ ポーランド降して首の皮一枚残る

  柳本バレー転機へ、北京出れば友来なや 

 やなぎもとばれーてんきへぺきんでればともきなや    2007/11/10 

 

 

 ・桑田パイレーツ復帰か

   通例はマイナー桑田は苦な今パイレーツ

   つうれいはまいなーくはたはくないまぱいれーつ    2007/11/10

 

 

    ・防衛省問題

   利益吸うゴルフフルコース消えり

  りえきすうごるふふるこうすきえり    2007/11/9 

 

 

   ・C 型肝炎

  耐えて来たりC型肝炎蔓延か、互い知りたきデータ

  たえてきたりしいがたかんえんまんえんかたがいしりたきでえた    2007/11/2 

 

 

    ・赤福日付改竄

 伊勢路参りはやりたいが出店の娘は後も被害が。

 日持ちの箱の背見て買いたり。やはり今時勢。

   いせじまいりはやりたいがでみせのこはのちもひがいが。

   ひもちのはこのせみてかいたり。 やはりいまじせい。    2007/10/23

 

 

    ・NYダウ暴落

  喰らう滂沱の涙 皆のダウ暴落

    くらうぼうだのなみだみなのだうぼうらく    2007/10/20

  

 

    ・エリカ様 二題

 泣くなら為るやも知らめやと愛や女らしもやるなら泣くな

  なくならなるやもしらめやといとやめらしもやるならなくな    2007/10/17 

 

 いかん不機嫌消せ、欠点生さ、様なんて付け世間激憤かい

  いかんふきげんけせ、けってんなまさ、さまなんてつけせけんげきふんかい          2007/10/17

 

 

   ・亀田家騒動 

 駄目か、反則よ、気付け結局損は亀田

  だめか、はんそくよ、きづけけっきょくそんはかめだ     2007/10/17

 

 

    ・デスノート殺人

 流説ゆり震え、キラや死以外なきデスノート、死んでと幕開き

 悪魔と天使と、斧、素手、奇な被害者ら、消えるブリュッセル

  るせつゆりふるえ、きらやしいがひなきですのおと しんでとまくあき

 あくまとてんしと、おの、すで、きなひがいしゃら、きえるぶりゅっせる   2007/10/3

 

 

             

             日本最古の木製仮面出土

 三世紀より代は生まれ神の名見むと仮面して新芽が富む皆の

 身離れ舞うはより良き以前さ

  さんせいきよりよはうまれかみのなみむとかめんしてしんめがとむみなの

  みかれまうはよりよきいぜんさ    2007/10/1

 

 

    ・ ミャンマー 四題

 ビルマ呑まる日

  びるまのまるひ  2007/09/26

 

  僧院犯意嘘

  そういんはんいうそ  2007/09/26

 

  流れ弾誰かな

   ながれだまだれかな  2007/09/26流れ弾?誰かな

 

   ミャンマーや怒りは理解、止まん闇

  みゃんまーやいかりはりかいやまんやみ  2007/09/26

 

 

 本当か秋の気は出ずる 遣る瀬無しともカナカナの

 鳴かなかもと死なせるや 留守居萩の木赤とんぼ

  ほんとかあきのきはいずる やるせなしともかなかなの

 なかなかもとしなせるや るすいはぎのきあかとんぼ    2007/09/11

 

 

   ・朝青龍

 通は夏来よモンゴルへ肉や酒食い  行く今朝や国へ流言も横綱は鬱

  つうはなつこよもんごるへにくやさけくい  いくけさやくにへるごんもよこづなはうつ   2007/08/6 

 

 

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              新いろは                            目次へ

 

         ゐ、ゑを含まない四十六文字使用、散文形式

 

 

 

        源氏物語いろは歌 

 

 

    1 序 光源氏  (48文字使用)

 

   浅き夢見し常の世を

   触れてそ散りぬ柔肌え

   色経む前と頬薄化

   急かる恋にもなびくらん

 

   
    2 桐壷

 

   長恨歌、許せぬ嫉(そね)み

 

   他人(ひと)の目を

 

   避けば労ふえ、耐へて泣くらむ

   桐壷あわれ病に死すも

 

  

    3 六条御息所

 

   愛壊れむと、寝泣きて臥す姫

   散りける露や、そよぐ火(ほ)も

 

    うろたへば、

   身を変えぬらし

 

   怨の魔にさせ

 

   

    4 空蝉

 

   目に夏舞うは

   胸誘いたる澪の末

   ひと夜を経ぬも分かちけり

   逢ふ関路悔し

 

   惚れて越ゆらん

 

 

    5 紫 (御法)     09/05/04

 

   手取りしも

   闇打つ雨絶えん間に

   命こぼれぬ日よ

   「紫 ・・・」

 

   瀬を分け舟は

 

   逝く末愚かなる

 

 

        6 匂宮   08/08/24

 

   天つ世の天子

   立ち来る香り添え

   広む名さへ匂宮

   欲すれど消(け)ゆも

   わき目ふらぬ恋せねば

   

        7 薫    08/08/24

 

   帰依せんも

   娘ふたり現れて

   なさぬその恋つねに引け

   朧夜憂しと

   山道へ行くは薫(かをる)

 

        8 浮舟   09/05/09

 

   夢裂け散りて

   恩に背くや

   明日を選べぬ星持つ我よ

   人形(ひとがた)祈るころ

   憂き舟波間馳せ

 

  

 

 

    その他時事

 

            08/03/1

 

     責任負わない、

   非をあやまらぬ、

   無理さへも揃え逃れるね

   不潔、、、

   中国でしょ?

   メタミドホスは!!

 



 

         08/03/1

 

       終わらぬテロ咆え

   国守る務め

   イージス今朝の海を・・・

   「あ、船!」

   悩む、「そこは左へ!」

       ・・・・・・

   ガチ、漁船揺れ、、、、

 

 

 

 

         08/03/1

 

   気を引くウソは

   無理に渡すチョコレートへ

   本音も知らないで、、、

   「まあ許せ、、」さ

   見ろ奴の笑顔

   腑抜けめ!

 

 

 

 

 

 

 

              いろは歌

 

          ゐ、ゑを含む四十八文字使用、今様形式

 

 

 

 

 

                       「駿河湾恋歌」

 

 

  ( 1 )  まだ明けやらぬ遠き富士 恋初めし日よ森の風 

 

       うつむく頬に花ゆれて 色さへ見えね忘る宴

 

 

                          まだあけやらぬとおきふぢ こいそめしひよもりのかぜ 

                            うつむくほをにはなゆれて ゐろさへみえねわするゑん

 

 

 

 

  ( 2 )     帰る千鳥を追ふ夕陽 三保松原の忘れ雨 

 

           絶へて音なくも世に生きぬ 遠路清けし恋ぞせむ

 

 

                          かえるちどりをおふゆうひ みほまつばらのわすれあめ 

                           たへてねなくもよにいきぬ ゑんろさやけしこゐぞせむ

 

 

 

 

  ( 3 )    久能てふ山なを遠路 遥けき道と覚えたり 

 

          夢路も逢わね添えぬ世に 流離ひ疲れ憩いせむ

 

 

                         くのうてふやまなをゑんろ はるけきみちとおぼえたり 

                          ゆめじもあわねそえぬよに さすらひつかれゐこいせむ

 

 

 

 

  ( 4 )  君を恋すは白糸の 細く落ちたる流れにて 

 

         輪廻踏まえや夢えさへ うつろひ寄せぬ泡も消む 

 

 

                        きみをこゐすはしらいとの ほそくおちたるながれにて 

                          りんねふまゑやゆめえさへ うつろひよせぬあわもけむ  07/07/23

 

 

 

 

  ( 5 )  添ふ風温み湾の春 すべてを厭う寝覚めなり 

 

         惚れむ想や岐路に立ち  恋ゆゑ辛し夜明けまえ

 

 

                          そふかぜぬくみわんのはる すべてをいとうねざめなり 

                           ほれむおもゐやきろにたち  こひゆゑつらしよあけまえ

 

 

 

 

  ( 6 )  今は帆を揚げ舟の波 空に消えゆく鳥たちよ 

 

         鳴声さへ責めむ移ろひて  知れぬ想や駿河湾

 

 

                          いまはほをあげふねのなみ そらにきえゆくとりたちよ 

                           こゑさへせめむうつろひて しれぬおもゐやするがわん

 

 

 

 

 

 

 

 

                            有間皇子 結び松に

 

 

            浦風強き岩代に 皇子や想を結ぼへる 

 

         解けぬ小枝は苦念あれ ゆふてな秘めそ散りの前

 

 

                         うらかぜつよきいわしろに みこやおもゐをむすぼへる 

                          とけぬさえだはくねんあれ ゆふてなひめそちりのまゑ

 

 

 

 

 

                          姉へ  「辞世の歌」   大津皇子に擬えて

 

 

            悔断ちて今日泉路へ行かむ 恨まぬも目寂しや 

 

         吾消えつ世を なほ一人 居する姉の 故にこそ

 

 

                         くゐたちてけふせんろへいかむ うらまぬもめさみしや 

                         われきえつよをなほひとり おはするあねのゆゑにこそ  07/07/15  

 

 

 

 

 

                          弟へ   「挽歌」   大伯皇女に擬えて

 

 

             夕陽な落ちそ二上に 月出ぬ里へ背子送り 

 

          姉し吾居んまほろばの 安らめる家四方え消む 

 

 

                        ゆうひなおちそふたかみに つきでぬさとへせこをくり 

                         あねしわれゐんまほろばの やすらめるいゑよもえけむ  07/07/22

 

 

 

 

                                   追憶

 

 

            理由なき愁いニコラヰは 錆びたる碧朧雨

 

         悔やまぬ術を分かむ知恵 熱もて更けし千の夜ぞ

 

 

                       ゆゑなきうれいにこらゐは さびたるみどりおぼろあめ 

                        くやまぬすべをわかむちえ ねつもてふけしせんのよぞ

 

 

 

 

                             ちゅうまえんだ

 

 

            ちゅうまえんだ蔓這ふも家の樹妖しく裂けぬ 

 

         なぜ愚かに笑みて眼逸らす 今宵ひとり寝 吾を葬むれ

 

 

                         ちゅうまえんだつるはふもいへのきあやしくさけぬ 

                          なぜおろかにゑみてめそらす こよゐひとりね わをほむれ   07/10/21 

 

 

 

 

                                    大晦日

 

 

         家、屋根暮れぬ、夢見頃。酒を得て言う。

 

      新しき春迎ゑんと松の背に富士も粧ひ座すなり

 

 

                         ゐえやねくれぬゆめみごろ さけをえていう  

                          あたらしきはるむかゑんとまつのせにふぢもよそほひおわすなり 

 

 

 

 

                                  亥年を迎えて

 

 

           老松浦を吹く風に 散るも縁なれ弱音来ぬ 

 

         耐ゑゆけばこそゐとし雨 ほろり部屋さす日の出見む

 

 

                         おいまつうらをふくかぜに ちるもえんなれよわねきぬ 

                          たゑゆけばこそゐとしあめ ほろりへやさすひのでみむ

 

 

 

 

                             迎春  2007年 亥年の賀状にそえて・・・  

 

 

           湾へ舟入り空に星 差せや櫓絶えぬ越ゑむ代と 

 

        初日仰ぎて想う夢 猪駈ける道の真直なれ

 

 

                       わんへふねいりそらにほし させやろたえぬこゑむよと 

                        はつひあをぎておもうゆめ ゐかけるみちのますくなれ

 

  

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